二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ワンピース 天まで… ( No.1 )
- 日時: 2011/01/09 08:49
- 名前: リリア♪# (ID: CA3ig4y.)
〜第1話 悲しき娘 一輪の花〜
偉大なる航路、グランドラインを進む麦わらの一味。
その船医のトニートニー・チョッパーが、海に浮かぶ何かを見つけた。
「イカダだ!!」
「「「えええっ!?」」」
全員(ロビンを除く)が声を上げた。
「生きてるぞ!」
「おーい!お前何してんだぁ!?」
船長、モンキー・D・ルフィが叫ぶと、少女は顔を上げる。
「何してんだよ!イカダなんか乗ってさ!お前海賊じゃねぇのか!?」
「…」
「おい!何とか言えよ!」
少女は睨むと、視線をずらす。
「無視すんな!」
「……」
船は何時の間にかイカダの近くに付き、ルフィはイカダに降りた。
「何してんだって。」
「…ッ…!」
少女はまた睨むと、剣を振る。
「急になにすんだ!!」
「来ないで!ほっといてよ!!」
声を張り上げた後、少女は剣を振り続ける。
「風花!」
ルフィの下から、風が吹き上げる。
ルフィは飛ばされそうになるが、船に掴み、海に落ちずにすんだ。
「あの子…!」
「チョッパー。」
チョッパーは、少女を見て、頷く。
「気絶で止めてくれよ。」
「分かった。」
ルフィがイカダにもう一度着くとロビンが構える。
「ドスフルール。」
少女の両手から、手が生え、反対側の手を掴む。
「なっ…!」
「おりゃあっ!!」
ルフィの攻撃が、少女に入る。
少女は崩れるようにして倒れて行く。
「ルフィ!そのまま運んでくれるか?」
「分かった。」
「何でだよ!敵だぞ!?」
ウソップが騒ぐ。
サンジが運ばれた少女を見る。
「よく見てみろよ。」
「…!?」
「未治療の傷、そこから入ったウイルスの熱。戦う意志は、そもそも無かったんだ。」
「……」
翌日、少女は治療され、回復した。
「何で拾ってくれたワケ?」
「怪我してただろ?」
「んなもん暫く経てば治ったわよ。」
「取りあえず寝ときなよ。話は後。」
少女は、チョッパーを押しのけ、イカダの積み荷を船へ降ろした。
「治療してくれてありがと。じゃ。」
少女はイカダへ戻り、漕いだ。
「おい!!」
「これ、食料と…財宝?」
「こんな事で許すか!!」
少女はまだ叫んでいる声を背中で聞いていながら、戻る気にはなれなかった。