二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 悪ノ娘〜Gemini in heaven of heel〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/19 20:01
- 名前: j ◆Uww.V3pkVM (ID: yMVw4Oad)
序章
むかしむかしあるところに、とってもかわいいおうじょさまがいました。とってもかわいいおうじょさまは、とってもわがままでした。
なんと、おうじょさまにさからったものたちは、いなくなってしまうのです。みんなみんな、おうじょさまのいいなりでした。ですから、すべてをおうじょさまにあげなければなりませんでした。みんなはとてもこまっていました。
おうじょさまにはたくさんの召使がいました。そのなかには、かおのそっくりな召使がひとり。おうじょさまはそのひとのことがきらいではありませんでした。おうじょさまのためになんでもしてくれるからです。
あるひ、おうじょさまは、うみのむこうのあおいくにのおうさまにこいをしました。さあ、そのこいからあらそいがうまれるなんて、だれがおもったでしょう?
おうさまは、なんと、となりのくに——みどりノくにのおんなのひとにひとめぼれをしたのです。
おうじょさまはおこっておこっておこってしまって、ついにはこういいました。
「緑ノ国を滅ぼしなさい。」
緑ノ国は滅んでしまいました。
じょうきげんなおうじょさまはたのしくおやつのじかんをすごしました。
さんじになって——
「あら、おやつの時間だわ」
しかし、みんなはおこってたちあがりました。おうじょさまをとらえようとしたのです。
リーダーの赤き鎧の女剣士はつぎつぎにおうきゅうのへいしたちをたおしていきます。
それをみたかおのそっくりな召使は、さっさとにげてしまいました。みんなみんな、逃げてしまいました。
ひとりぼっちのあわれな、可愛く可憐な王女様。
ついにとらえられた——!
「このっ……無礼者!」
おうじょさまはしょけいされることになりました。かのじょはさいごにこういいました。
「あら、おやつの時間だわ」
こうしてそのくににふたたびへいわがもどりました。
めでたしめでたし
絵本・あくのむすめ