二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 悪ノ娘〜Gemini in heaven of heel〜 ( No.3 )
日時: 2011/09/02 20:13
名前: 荒音 ◆Uww.V3pkVM (ID: 6VawRV/m)

● ルタカコ 〜ルキファルナ王宮 黄燐の間にて〜
 机をたたいたレンを何事かとみんなが見つめたけど、私は、できるだけ表情ひとつ変えないでおき、それどころか、
「大事なことなので二回いいます。そのうち、ルキファルナは滅びます。国民の手によって。」
 と言い放った。
 これにたいしても、また、レンは机を叩く。
「ルタカコ殿。大事なことなので何回でも言います。私語は慎みください。」
 あら、この黄燐の間、そんなルールあったかしら?
 まあいいわ。
 とりあえず、予言はしたのだから。
 というか、問題はそんなことじゃないでしょう。
 私はさらりと話題を変えた。
「この会議に、王が出席なさらないなんて、どういうこと?カリン王女、あなた達、退けてるワケ?」
「……そういうことでは、ございません、けど、」
 レンもさすがにこれにはつまったようだ。
 私ははなで嗤った。
「そう、そういうこと。カリン王女は邪魔だから、退けるってコト?そーゆーことね?」
「いえ、そういうこと、ではありません、けど、でも、あの、」
 さあ、とどめだ。生意気な召使さん!
「カリン王女の政治なんて、ロクじゃないからよねぇ。」
 沈黙。
 私のイジメ心にブレーキがかかった。もうこれ以上やったら、泣いちゃうかもね。ま、やるつもりだけど、この後。
「ルタカコ殿。」
 あら、まだ、やるつもりなの。召使さん。