二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 大乱闘の裏 ( No.25 )
- 日時: 2011/05/21 11:20
- 名前: 無人 (ID: jKkloFvs)
〜〜 三話 大乱闘へ向けて 〜〜
朝が来た。
個室の玄関からリンクが出て来た。
居間には誰もいなく一人、椅子に腰を落ち着けた。
その瞬間
「ふはは!!! おはよう諸君!! 昨日はグッスリ眠れたかな!?」
やかましい声が響いた瞬間次々とメンバーが個室から出て来てリンクを見るないや
「リンク! テレビの電源を消せ!」
と、ジェスチャー付きで叫ぶ今時あんまりないパジャマ姿にとんがり帽子をかぶって熊のぬいぐるみを抱えたマリオの姿があった。
リンクは言われるままにテレビの電源を消した。
そして気づいた。
「マリオさん、何で熊のぬいぐるみを……」
マリオは我に帰ったように腕を見る。
「ま、待て! これは朝起きたら何故かパジャマ姿に変わっていたんだ!」
「はいはい……もういいですから。」
「本当なんだ! 信じてくれぇ〜!!」
誤解を解こうとするマリオをほっとき再びくつろぐリンクのそばで笑いをこらえていたピカチュウの姿があった。
と、再びテレビの電源が勝手に点いた。
「何故お前達はいちいち電源を消す!?」
「決まっているじゃない。うるさいからよ。」
サムスが話ている中マリオは着替える為に個室へ戻る。
「例えそれが重要な話でもか?」
その言葉にマリオ以外が反応した。
「二つ話す点がある。まず一つ、今ある施設ではまだ生活に足りない物があるので少し建物を広くした!」
その間に普段着のマリオが出て来た。
全員は黙って聞く。
「そして二つ! 今からこの建物に新しく四人来て全員揃うから乱闘について説明して行きたい。以上だ!」
テレビが消えたと同時にサムスとリンクは乱闘を楽しみにするように個室へ戻って武器の手入れ、カービィ、ヨッシー、ドンキー、ピカチュウは新しい施設を見に行くために二階へ。
そしてフォックスは狩りに出かけた。
居間にはマリオ一人。
そして何かを思い出したかのように呟く。
「新しく四人来るのか……すっかり忘れていた……」
その時
「お邪魔しま〜す。」
マリオやドンキーにとっては聞き覚えのある声だった。
そして慌てて玄関に向かい………
「「ルイージ!」」
「あっ!兄さん、ドンキーやヨッシーも!!」
マリオ達の姿を見ていたルイージは喜んでいたが、マリオ達は少し申し訳無さそうな感じが漂っていた。
「おいヨッシー、何で俺が心当たりが無いか聞いた時に答えなかった!」
ルイージに聞こえないように小声で話し合う三人。
「そ、それはマリオさんも同じじゃないですか!」
「すまん……俺は正直忘れていた……」
不穏な行動に疑問を持ったルイージは我慢出来ずに
「何話してんの〜?」
と、ルイージの存在に気づいたように
「あ、特に何でもないぞ! と言うかお前結構遅かったな!」
「へ〜みんな張り切っているんだね〜」
「まあな……とりあえず中でゆっくりしといてくれ!」
その言葉に頷きルイージは部屋の中に入って行った。
ルイージがいなくなった玄関ではマリオ達が疲れたように一息吐いた。
- Re: 大乱闘の裏 ( No.26 )
- 日時: 2011/06/02 20:15
- 名前: 無人 (ID: jKkloFvs)
ルイージがやって来て一時間……
暇なマリオは暇つぶしに居間でルイージと世間話をしていたが
やはり誰も来ない。
と遊び疲れたのか上からドンキーら四人がふらふらになって戻って来た。
「やっぱり誰も来ないのか?」
「あぁ、さっぱり来ない。」
そう二人が言葉を交えている間、カービィが皿の上にあるクッキーに目を付けた。
「ねぇ、マリオこれ食っていい?」
「別に問題ないが……」
その瞬間。
いただきますと発した後カービィの口が大きく開き離れていたクッキーはブラックホールに吸い込まれるような勢いでカービィの口へと入っていった。
勿論近くにいたルイージも吸い込まれて。
「あぁぁぁ! 兄さぁ〜ん!!」
その言葉を最後にルイージは吸い込まれ、食べられた。
「おぃ! カービィ今すぐ吐き出せ!」
マリオが大慌てで忠告したがそれと同時にカービィはルイージを呑み込み食した。
とカービィの頭にルイージの帽子が生え、ルイージも出てきた。
が、マリオは気づいてなく両手でカービィの口をこじ開けていた。
「今なら間に合う! 早くルイージを出せ!」
それが苦しいのかカービィは手足をじたばた動き始めた。
と、不意にカービィの手から火の玉が飛び出しマリオに直撃した。
「熱っつう!」
腕についた火を揉み消しながら叫ぶ。
「……で今の現象はカービィの仕業か?」
マリオが台所で腕を冷やしながらカービィに尋ねた。
カービィはマリオの問いにコピー能力と答えた。
「なる程……最初見た時は超能力かと思ったが……」
マリオが発したと同時に
「お邪魔しま〜す」
来た。
サムス、リンク、フォックスを除いた六人は玄関に向かった。
そこには子供がいた。
とルイージが気づいた。
「兄さんこの人はネスだよ、PSIっていう超能力を使うんだ。」
「初めまして!」
「よ、よぉ始めまして。」
敬語混じりでマリオは挨拶を交わした。
再び居間は二人だけになった。
「……暇だ。」
「……暇だね。」
何かないかマリオが辺りを見回していると。
「レコードか……」
マリオは試しにあらかじめセットされていたレコードの曲を流すと……
子守歌が流れた。
「……眠い。ルイージ、音楽速度を音速並みにしてくれ。」
「そんな無茶だよ兄さん……」
聞いている内に眠気が襲い意識が離れようとした時だった。
「やっとついたぜ〜!!」
大きな声がマリオとルイージのうずまき管に響いた。
眠気が多少残っている二人は玄関に向かった。
「……あんたは?」
眠そうな目をこすりながらマリオが尋ねる。
「俺か? 俺の名前はファルコンだ!」
「もしかしてその横にあるのは……音速を越えるブルーファルコンだよね!」
「おっ!? よく知っているな、え〜っと……マリオの弟よ!」
「マリオの弟って……」
ルイージが落胆した。
「あっ! そう言えばお土産と頼まれた荷物を持って来た!」
と、ファルコンは車の中から何か入ったダンボールをマリオに渡した。
「おぅ、すまんな。 ……でお土産は?」
マリオが尋ねると再び車の中から見覚えのあるのを取り出した。
「へぇ、うまそうな沢山の食糧って………フォックス!?」
鹿や山菜がある中フォックスが混じっていた。
「ん……この狐のことか? こいつを後ろから襲って倒したら色々と食糧があったからお土産として。」
ファルコンの威勢のよい笑い声がこだまする中マリオとマリオの弟は沢山の食糧の中で伸びている狐を見つめた。