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第一話
一年前—

志藤一家は稲妻町へとやってきた。
まだ真新しいマンションの一室にやってきた志藤一家は床に腰を下ろした。

「いい物件があってよかったわね」

「ああ。最初はどうなることかと思ったがいいところがあってよかったよ」

２人の夫婦が話していると、後ろから２人の少女がやってきた。

「ねえお父さん」

その少女は１３の中１の少女、志藤家長女の志藤美香といった。

「なんだい美香？」

「学校はいつからあるの？」

「ああ、早速明日からあるぞ」

すると美香はあからさまに嫌そうな顔をする。

「え〜・・・」

「私も？」

後から会話に加わってきたのは小６くらいの志藤家次女、志藤綾香だった。

「ああ、綾香も明日から学校だ」

「やった！楽しみ！」

綾香は美香とは反対にとても喜んだ。

「それじゃあ荷物をとりこまないとな」

「うん！」

美香と綾香が２人の手伝いをしようとした途端。



「え・・・？」

美香と綾香はそこにある光景を、信じられない目で、見ていた。

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