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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズナイレブン【あの時、私は恋してた…】 ( No.8 )
- 日時: 2011/07/22 07:51
- 名前: 風星 (ID: KY1ouKtv)
<想いと時間は比例して>
第三話「恋する乙女に『諦める』なんて言葉はいりません」
いままで、たくさんの”恋”を見てきた
楽しい恋 明るい恋 嬉しい恋
辛い恋 悲しい恋 寂しい恋
いろんな恋を見てきた
中には諦めないといけない恋もある
それでも、忘れられない恋も-----------
三年生になったその日に私は秋ちゃんに言った
「秋ちゃん」
「なぁに?」
秋ちゃんは相変わらずの笑顔
周りには桜が咲き乱れている
「秋ちゃん。ダメだよ。諦めちゃ…」
「え---」
私がいつもと違い、真剣な声だったからか、冷たい声だったからか
わからないけど、秋ちゃんは聞き返した
私は続けた
「夏未さんにも、冬花にも譲っちゃダメ」
「だって、これは秋ちゃん、アナタの物語だもの」
「いつかは、忘れて。思い出になって。消えるのかもしれない」
私の言う事は秋ちゃんは何も言わず、聞いてくれてる
「だけどね。諦めて良い”恋”はない」
最後の言葉に対して秋ちゃんは今まで開かなかった口を開いた
「だけど、円堂君のトナリに最後にいるべきなのは。私じゃ---------------」
『ない』と言おうとしたのだろう
でもそのコトバは桜が風に舞う音でかき消されてしまった
「”恋”のアドバイザーだよ?私は。信じて…諦めないで」
これまで、自分を”犠牲”にして
少女たちの想いを実らせてきた
私のコトバを
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