二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】光旅 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/26 16:14
- 名前: そらはね。 (ID: HWi2eFEJ)
- 参照: ひかりのたび。
「プロローグ」
とある静かな小さい街……「ライトタウン」。雲ひとつない空に浮かぶ太陽は、その街を名前の通りに日光で輝かせている。
野生ポケモン達も活発に活動し、夜のホーホー達は何処かへ消え、昼のポッポ達が鳴く。
そんな中で、このライトタウンに新しく旅立とうとしている一人の少女がいた……。
「フンフフ〜ン〜♪」
鼻歌を歌いながらウキウキな気分でリュックに荷物を詰めて行く長髪の黒髪少女。彼女こそ、これから旅に出る少女「レイス」だ。
11歳になった彼女は自分もポケモンを持って旅に出たい、という気持ちが強くなった。両親もポケモンが一緒なら大丈夫だ、と娘を旅に出すことを許した。
そして、ライトタウンにはポケモン博士がいる。旅に出ることを話すと、レイスにポケモンをくれるらしく、レイスもドキドキしていた。
「あとはポケモンを貰うだけ、かぁ……」
自分がポケモンと旅に出て、戦って、チャンピオンになって……という妄想でレイスは気味が悪いほどにやけていた。
と、そこへレイスの母が部屋へやってきた。部屋に入ると娘がにやけているから母もちょっとぞっとした。
「何にやけてんのよ。もうすぐ約束の時間よ?」
「うへへへ……へ? ゲッ」
にやけながら部屋の時計を見ると、そんな時間になっていてすぐにレイスの顔は青ざめた。
すぐにリュックを背負うと、走って玄関まで行く。急いで新しい靴を取り出し、紐を結んで準備完了。
「……生きて帰ってきなさいよ」
「やだもう、そんな不吉なこと言わないでよ☆」
レイスは母の言葉をギャグっぽい感じで否定した。一応、母だって娘が無事に帰ってこれなかったら……と思うと、心配になる。それは当然のことだろうが。
行ってきます、というと、ゆっくり玄関の扉を開け、走って研究所に向かった。
これが、旅の始まり。