二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ( No.1 )
日時: 2011/07/29 13:22
名前: 咲野 留季 (ID: j4zkgG9C)



第1話【妹好きの妹なんかいるはずがない】
                    【京介視点】




俺は今、我が家で唯一クーラーの無い部屋で勉強していた。
即ち俺の部屋なんだけどな。

「あっちぃー・・・だりー・・・」

もう勉強なんかやめて漫画でも読もうかなと思っていたら隣の部屋から大音量で聞こえてきた。

「はぁ!? ふざけてんの!? 死んでよクソ猫!
 つーかもういいかげん邪気眼厨二病治した方がいいよ?」

・・・うっせーなぁ。人が勉強してんだろうが。

「あー・・・集中できん。」

俺は下におりて冷たい麦茶でも飲もうかと考え、階段を下りる。
そしたら、バッタリ今さっき大音量で電話してた俺の妹と目が合った。

・・・なんて目ぇしてやがるんだ、コイツ・・・。
毎回、ゴミを見るような目で見やがって・・・。

まぁいつもの事なので気にせずリビングへと向かう。
変につっかかるより、無視しとけばいい。


はぁ〜・・・。

このために生きてるって感じがするな。
しかし暑い中、麦茶飲んで生を実感するヤツってどうなんだろうか・・・。
いかん、言ってて自分が悲しくなってきた。

ソファの方に目をやるとそこには「寄るでない下郎めが」みたいなオーラ出してる俺の妹がどっしりとソファの真ん中に陣取っていた。

いまさらだが俺の妹を紹介しておこう。

ライトブラウンに染めた髪の毛。
両耳にはピアス。
長くのばした爪には艶やかにマニキュアを塗っている。
スラッと背が高い、しかし出るところはきっちり出ている。

14歳だがティーン誌の読者モデルもやっていたり、県の学力テストで5位だったり、陸上部のエースだったりするとんでもねーヤツだ。
このめちゃくちゃ垢抜けたヤツが俺の妹「高坂桐乃」だ。


こんな妹をもって、うらやましがられる事もそりゃあるが
俺はあまりいいものだとは思えん。

「キモッ・・・。なに見てんの」

とにかくこういうヤツだから。



                 【続く】