二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: Sound Horizo‐Roman ( No.5 )
日時: 2011/09/14 20:32
名前: (´‐ω‐`) ◆6MY83gED.M (ID: 5OX46D7s)

「プロローグ」

昏い森を、二人の女が駆けて行く。
緋い空、風に流される茜雲・・・村を焼いていく炎
「きゃっ・・・む、村が・・・!」
「急ごう!ここに居たらいずれ見つかるわ・・・叔父さんの所へ!お母さんに言われたとおりにしよう・・・!」
「あぁ・・・故郷が・・・父さん・・・母さん・・・男達が、焼けてしまうわ・・・」
「楯に守られた命なら尚更、逃げ延びて、生き延びるんだ!生きてさえいればいつか必ず・・・あ!」
前を見ると、森が開けていた。あと少しで森を抜ける事ができる・・・
「ほら、もうすぐ・・・・・!」
腹からの激痛、痛みで、声が出ない・・・
「・・・・・・・・!」
意識が、遠のいていく・・・

——これは、生まれて来る朝と
                    死んで行く夜の物語・・・