二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ リグレットストーリー ( No.1 )
日時: 2011/09/29 22:35
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

序章—全ての始まりと干渉した時間—

「—久しぶりだな!!この街も♪」

とある光と闇が共存する世界—リヴィネタウンでは、金髪と栗毛が混ざったツンツン頭に青い瞳の黒いコートを着た少年がそんな事を言いながら背伸びをしていた。
光の勇者のノーバディとセブンスプリンセスのノーバディの間に生まれた少年—レイシャ・ブラックノーバディだ。
彼は今まで少々厄介な事件に巻き込まれていて、久しぶりに『親友』がいるこの世界(ワールド)へとやってきたのだが—

「…久しぶりなんだけど…何だこの闇の気配…」

そうレイシャはこの世界に来てから、何時もなら感じないハズの気配を感じ取っていた。
ここリヴィネタウンは光と闇が共存している世界なのでどちらの力を感じても別におかしくは無いのだが、今日は明らかに異変を感じた。
普段なら光と闇が平等に分裂しているのだが、何故か闇の力が濃いと言うか一方的に圧し掛かって来るような感じがした。

「—キャアアアアアアアアッ!!!!!」

「うわぁぁぁぁぁぁッ!!!!!?」

「ッ!!この声は…アイツらか!!?」

そして次の瞬間、街の方から痛々しい悲鳴が聞こえてきてレイシャはその声に反応した。
この声は—自分の親友であり大切な仲間でもある『彼女』と『彼』の声だったから

「アイツらがこんなにパニック状態になっているような悲鳴を上げるなんておかしい…やっぱり街の方で何か合ったんだ!!!」

それを聞いてしまってはなおさら何かあったのだと彼は悟り、急いで街の方へと向かった。
そこで起きている事態に全く気が付かず…

「(無事で居ろよ…、ラクアイズ!!カヤライト!!)」

さっき聞いたのは間違いなく親友二人の悲鳴であった、それがレイシャの焦りを強くし名前を呼びながら無事を祈りつつ街へと足を踏み入れようとした瞬間

—ゾロゾロ…ザララッ!!!

「—この気配…!!!ハートレスかッ!!!」

突然近くの空気が一変し警戒していると人間の心を狙う魔物—ハートレスが、地面から大量に出てきて彼は天へと手を掲げる。
すると黒い光の中からシャン…という音が立ち、その手には伝説の武器—キーブレードが握られていた。
夕日を現すような色—サンセットブリーズが、しっかりと

「見せてやる!!俺の闇の力をなッ!!」

そう叫びながら、キーブレードをレイシャが構え動き出したのはすぐ後の事だった。
スライドターンを使い現れた敵こと初級のシャドウの後に回りこむと、彼はもう一度天へとキーブレードを掲げ

「—闇の雷よ、ダークサンダガッ!!!」

するとその呼びかけに反応したかのようにキーブレードが光り、闇の力が集まると雷となりハートレスに降り注がれた。
その攻撃によりここら一帯のハートレスが全滅し、レイシャはキーブレードを得意げに構えなおしながら

「これが『純粋な闇の心を持つ者』の力だッ!!!」

と—何か重要な事を言い、キーブレードを持ったまま彼は街の中へと進んだ。
親友の安否と生存を確かめるために…後ろにいる異様な姿をしたハートレスとは違う生物の存在に気が付かず

Re: キングダムハーツ リグレットストーリー ( No.2 )
日時: 2011/10/01 15:43
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「カヤライトッ!!!ラクアイズッ!!!いるなら返事しろ——————ッ!!!!!」

リヴィネタウンの街中をレイシャは走りながら友の名を叫ぶが、全く返事が無い。
寧ろ本当にここには人が住んでいたのかと言うほど、街は変幻していた。

—ゾロゾロ…

「クッ!!またかよ!!どれだけハートレスがいるんだ!!!」

そして先に進むにつれハートレスが出現し、レイシャは舌打ちするもキーブレードを構え瞬殺するがその場で膝をついてしまう。
いくらキーブレード使いといえども彼は13歳の子供だ、こんなに戦闘を繰り返していると体力を消耗する。
そして彼は普通のキーブレード使いと違い闇の力を主の攻撃とする、同じ闇属性の相手には効果が薄く強い敵になって行くにつれ長期戦になるからなおさらだった。

「(…流石にキツくなってきた…急いで二人を見つけなければいけない…)」

このまま戦闘を続ければ俺もやられてしまうだろうと判断したレイシャは、急いで親友を探そうと足を速めようとした瞬間—事件は起きた。

—ブォン…シュンッ

「ッ!!?この気配はまさか…」

突然空気が世界が揺らいだような感覚に襲われ、レイシャは警戒しながら感じたことのある気配にハッとし後ろを振り向くと絶句した。
何と後にはノーバディとアンヴァースがいたのだから

「ノーバディにアンヴァース!!?どうしてお前らがここに…?」

本来なら自分の配下であるノーバディに『ヴァニタス』ではないと操れないアンヴァースがこの世界に出現していて明らかにおかしかった。
そしてⅩⅢ機関のメンバーである自分ならノーバディたちの真意を知ることが出来るだろうと思い聞いてみようとするが—話を聞くそぶりも見せず襲い掛かってきた。

「うわぁ!!?落ち着ついてくれ、俺はレイシャ・ブラックノーバディ!!お前たちノーバディの仲間でありⅩⅢ機関のナンバー16だ!!」

配下ノーバディは主であるゼムナスの命令により動いており、機関員の命令ならどんな事でも聞いてくれる。
しかし今のノーバディたちは顔を見合わせる素振りを見せたが、すぐに再び攻撃をしてきてレイシャはなおさら困惑する。

「(どうしよう…俺と同じノーバディを無闇に攻撃して消滅させたくないし…)」

どうすれば配下ノーバディたちが落ち着いてくれるかをレイシャは頭の中でフルスピードで考えるが、無駄だった。
ノーバディたちがレイシャを攻撃しているうちに、アンヴァースはレイシャの後に何時の間にか回っておりまるで雪崩のように彼に圧し掛かっていった。

「—わぁぁぁぁぁッ!!!!!」

もちろんそれを今気が付いたレイシャがどうにも出来る訳が無い、彼はその雪崩(?)に飲み込まれ意識をシャットアウトさせた。

「(…助けて、姉ちゃん…)」

最後に—過去にいるであろうたった一人の姉に救助を求めながら…
アンヴァースはレイシャを仕留めた事を確認すると、そのまま闇の力で何処かへと消えた。
レイシャがいたであろう街は、まるで何も無かったかのように闇の力で無人の世界へと変わって行った。
残された二つの気配と光に気が付かず

Re: キングダムハーツ リグレットストーリー ( No.3 )
日時: 2011/10/06 20:50
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「…今の声、レイに似てなかった?」

「まさか、この状況でアイツがリヴィネタウンにいるわけないだろ」

「そうだよね!!(笑」

一方レイが闇に飲み込まれ悲痛な絶叫を上げた後、ピンク色の髪に紫の瞳をした少女と水色の髪に水色の瞳の少年がそんな事を言いながら後を振り向いていた。
何とタイミングの悪い事か、この二人がレイシャが探していた親友のラクアイズ・スターネット(通称:アイズ)とカヤライト・クラッシュドアイス(通称:カヤ)だった。
突然謎の闇がこの世界を包み込みレイと同じ状況に陥っていたところ、ハートレスが襲い掛かって来たものなのでこの二人も必死に戦いながら逃げていた所だったのだ。

「もう…何で光と闇が共存しているハズのこの世界がこんな事に…」

「俺が知ってたらここまで苦労しないだろ、それよりも—アイズ、お出ましだぜ?」

「はいはい」

そしてアイズが今の状況に若干疲れを出しながらもため息をはきながらカヤに思わず相談すると、想像通りの答えが返って来て—ついでに敵の出現も教えられる。
どれだけ出れば気が済むのかしらとアイズは思いながら、己のキーブレード—ライラックポンド(思い出の絆)を出すと得意の魔法を唱え始める。
同時にカヤも自分の武器—澄んだ蒼色をしたアウインロッドを出すと、ゾロゾロと現れてくる下級ハートレスシャドウと下級ノーバディダスクに攻撃を仕掛けた。

「凍り付け—ブリザラッ!!」

「燃えろ—ファイガッ!!!」

まずはカヤの得意な魔法である氷属性の魔法が決まり、そのすぐ次にはアイズの炎の魔法がコンボとなりハートレスを無に返していく。
カヤの属性は氷属性で彼が元々住んでいた世界の出身が関係している、同じ故郷出身の人より氷の力が強いが

「続けて凍れ—グレイシャルアーツ」

「天から降り注ぐ雷よ…貫いて…サンダーストーム!!」

そして次にはその力を利用した氷の花が彼の周りで咲き誇り、ハートレスとノーバディを凍らせているとアイズの援護の雷魔法により全てが散った。

「ざっと、こんなモンだな」

「流石カヤね、あたしだけだけだったら絶対ここで果てていた…(汗」

アウインロッドを構えなおしカヤが余裕そうな表情でいると、アイズが本当に感心しながらキーブレードを仕舞う。
自分なんてキーブレードと魔法が無ければただの人間になってしまう、もしキーブレードや魔法を使えなくなってしまったらアイズは戦う事が出来ないので戦いの最中そんな事を考えていた。
その隙が命取りになってしまう事になると、知らずに…

Re: キングダムハーツ リグレットストーリー ( No.4 )
日時: 2011/10/06 21:24
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

—キシャアアアアア!!!

「アイズ!!伏せろッ!!!」

「え…?」

そんな中突然叫び声のようなものがしたと思ったら、カヤの焦った顔が目に入る。
そして後に感じる闇の気配、急いで振り返るがそこには上級ハートレスであるネクストシャドウが爪を振り上げる姿があった。

「うあッ!!」

「ちっ…トリプルブリザガッ!!」

今気が付いた攻撃にもちろんアイズが避けられる訳も無く、背中にもろ喰らい弾き飛ばされるがカヤが放った氷の力によりネクストシャドウは凍りつき消える。
その隙にカヤも弾き飛ばされたアイズの傍に駆け寄り、身体にポーションをぶっ掛ける。

「大丈夫か、アイズ」

「平気…それよりもカヤ集中して…ここら一帯は闇の気配が強い!!このままじゃ何時また襲ってくるか—」

一応アイズと言えども心配なので助け起こすと、アイズは必死に警戒しろと告げ敵が何時襲ってくるか分からないと言おうとしたが—最後までその言葉が告げられる事は無かった。
まるで仲間を殺された事に対して怒っているかのようにネクストシャドウの集団が一気に覆い被さって来たから

「なっ…!!」

「氷結の力よ、打ち上げたまえ!!アイスバラージュ!!!」

流石にこの事態は想定していなかったアイズは硬直し真っ青になるが、カヤが再び氷の魔法を唱え敵を殲滅する。
しかしあんな魔法一つで一斉に襲い掛かってきたネクストシャドウを全て倒せる訳が無く、二人はレイと同じくその闇に飲み込まれた。

「「うわぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」」

戦場に痛々しい声がまた二つ響く、ハートレスの雪崩に飲み込まれる前の一言を残して

「レイ、シャ…済まない、俺はここで…終わりだ…」

「この闇の力は…あたしたちじゃ勝てない…助けてリズさん…」

一人は親友への懺悔、もう一人は親友の姉へ助けを求めて…



「…?」

「どうしたんだリズ?いきなり驚いたような顔して」

それは、まるで心と心が繋がっているかのように伝わっていた。
白いワイシャツに赤いネクタイを着けチェック柄のスカートを着た、金髪と栗毛が混ざったツンツン頭の青い瞳の少女が屋上らしき場所で夜空を見上げており
隣にいた少女によく似た制服を着ている、赤髪の少年が首を傾げながら聞く。

「ううん何でもないよ…ただ何かとても嫌な予感を感じたの、例えると…ラック見たいな気配かな?」

「ッ…アイツが近くにいるのか!!?」

「待て待て!!ラックじゃないから!!そもそも予感だから誰もいないよ!!だからそのキーブレードを収めてグラッセ!!(滝汗」

彼の事だから言わないと心配するだろうと分かりきっている金髪と栗毛の少女—リズが苦笑しながら教えると、赤髪の少年—グラッセは警戒心を丸出しにしながらキーブレードを構え慌てて止める。
彼は自分の事を大切に思ってくれているからこその行動なので、嬉しいには嬉しいのだがここれ暴れだされてしまっては大変な事態になるのは目に見えている。

「予感か…お前の勘って当たるから用心しといた方がいいかな?」

「…当たって欲しくは無いんだけどね(笑」

ようやく落ち着いたグラッセはキーブレードを仕舞い座りなおしながら用心しとくかと笑顔で話しかけると、リズも思わず笑顔で返してしまう。
この二人にとっては何気なく大切な日々がその予感によって壊される事となるとは、本当に信じたくなかった。
それほど今日の夜空は星がキレイに光っており、嵐の静けさとかが皮肉にも全く無かったから

序章終了

Re: キングダムハーツ リグレットストーリー ( No.5 )
日時: 2011/10/09 11:51
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

序章終了です、まずは私リラが序章と第一章を担当させてもらう事になりました。

リズ「序章では出番が少なかったけど、主人公のリズです、よろしくお願いします(黒笑」

グラッセ「同じく主人公のグラッセです(同じく」

…いきなり、登場して黒さの解放は無いでしょ(汗
ちゃんとキミたち第一章からはかなり出番あるんだから、レイシャ君たちよりはマシでしょ

リズ「それはそうだけど…作者、お客さんが沢山来てるわよ?」

ハイ?…今ここで出てくると言う事は、最悪なパターンが思い浮かぶんですが…(滝汗

レイ「そのまさかさ…(黒笑&闇の力が溢れ出ている」

アイズ「いきなり序章から、あたしたち退場ってどういう事なんですか?(同じく&キーブレード構え」

カヤ「そして俺たちのあの扱いの酷さは何なんだ…?(同じく&氷の力が溢れ出ている」

ギャー!!!やっぱりぃ!!!(滝汗
ちゃんとライヤさんには許可は貰ったよ!!だから落ち着いて…

三人「「「誰が落ち着けるか——————ッ!!!」」」

何で毎度、このパターン辿るんですかぁぁぁぁぁ!!!(涙

—見せられない状況になっているので、しばらくお待ち下さい byグラッセ—

痛たた…(涙

リズ「ホント毎度の事ながら、いい具合にフルボッコにされるよなお前…(ハイポーション渡す」

そう思うなら、少しは手加減してください…
こんな調子で、私は生きてこの小説を終えられるのだろうか…?

グラッセ「何でいきなりそんな先のこと心配し始めてるんだよ?」

…だって、これから書くのって全員の怒り買うような内容なんだもん…
特にリズとレイシャ君のは、一番ねぇ…(汗

リズ「お前こそそう思うなら、内容少しはマシな物にしろよ…」

グラッセ「同感だな」

だって考え付いたのが、アレだったんだよ…
それでは、そろそろ次回予告と行きましょうか!!
リズ、グラッセ、お願い!!

リズ「はいはい、レイシャたちが未来で悲惨な目にあっている時、一方過去にいる私たちの間でもその異変は起きていた…」

グラッセ「トワイライトスクールで俺たちは毎日のように何気ない日常を過ごしていたが、突然闇の力がトワイライトタウン中を飲み込み襲い掛かってきて!!?」

次回、第一章『壊された日々と世界の異変』をお楽しみに!!

リズ「全然楽しみじゃ無いけどね(スパッ」

グラッセ「リズお前…本音言い過ぎ(汗」