二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ中世風パロディ【シリアス、ギャグ系】 ( No.20 )
日時: 2011/10/21 00:44
名前: 蒼石緑香 (ID: kI4KFa7C)

第四話 過去、今

小さい頃、戦場で毒を煩った
幸いにもすぐに毒を抜いたため、体からは毒は全部抜けたが

眼に酷い跡が残った

片目が普通の人と違った 白い部分は真っ赤になり
黒い部分は気色の悪い、光の無い緑の眼だった

それのせいで、人からは化け物といわれていた
戦場の毒は長くは持たず、ほとんど抜けるはずがないのに
俺だけは全部毒が抜けた 毒が抜ける確立は5%ほぼ不可だったのに

俺だけはすぐ毒が抜けたしかも、あの毒が飛び交う戦場で流れ弾などを受けて全然平気だったから化け物といわれた そして、また戦が始まった頃、隠れていた所をレッドに助けてもらった。そして、兵士として雇われた

やはり、他の兵士も眼を見て気色が悪いなどと言っていた
そしてある日

同時に雇われていた眼の下酷い傷があるブルーという女に眼帯を貰った
レッドから渡してくれといわれたらしい なんで優しくしてくれるかが解らなかったそのブルーという女も両親を戦場で無くし、傷が残ったと言っていた同じ者同士だった

眼の下の傷は綺麗な顔に醜くずっとついていた

やっと、信頼できる人を見つけたのかもしれない





「・・・・・もう7年、か。」
レッドに助けてもらってから7年がたち
兵士になったのは4年前だった

グリーンは森の中一人でいた
眠れないので外に来た 月の光は綺麗に湖や木の葉を照らしていた

そして眼帯を外した
憎たらしいほど悲しい過去が残していった忌々しい毒の跡

体に残らなかったのは幸いだが、眼に残るのも後々痛い物だと感じた
今でも「化け物」という異名は変わらない

昔は眼やら毒やらで化け物といわれ、今は戦場での恐ろしい強さと冷酷な性格から化け物とも言われていた

結局、過去も現状も変わっていなかった

そんな事をボーッとしながら思い出していると
草むらからガサガサと音が聞こえた

「!?誰だ!」
グリーンは思わずいざという時のための剣を構えた
そして、草むらから出てきたのはゴールドだった

「ゴールドか・・・?」
「グリーンさん、驚かせてすみません・・・」
「あぁ、いいんだ。」
「・・・あれ、その眼・・・」
「!!」

グリーンはあわてて左眼に手をあてると
眼帯を外していたのに気づいた

「・・・・・バレたな」
「眼帯、いっつも外しませんでしたけど・・・もしかして・・・それを隠すため?」

「まぁ、そういう所だ。」
「なにがあったんですか」

「戦場での毒を受けたんだ」

「!?あの戦場での毒を・・・?」

戦場では、毒が使用されていた
毒は恐ろしいもので、完治は出来ないといわれていた

とある戦車が外に毒を間違えて撒いてしまい
大勢の人が毒を煩った
とある所ではこの戦を「毒戦」とよく解る簡単ねネーミングで言われていたそしてグリーンは被害者の一人だった

「でも、すっごくピンピンじゃないっすか」
「まぁな。俺は完治は無理だといわれる毒を糸も簡単に直した」
「え・・・・すごい所の問題じゃないっすよね・・・」

「そうだな。すぐに手当てしたのもあった。そして・・・」
「そして・・・?」

「毒が消える代わりに、眼に酷い跡が残ったんだ」
「あ——・・・」

眼に酷い跡、それは眼帯をしていた眼の方だった
赤い、気色の悪い光の無い緑の眼。毒々しい眼

「それで、眼帯をブルーから貰った。レッドから渡してと頼まれていたらしい」
「ほへー・・・」
「あいつも同じ者同士だ。あいつの眼の下には酷い傷があって、戦場で両親を無くしている。」

「たしかに、似た者同士っすね」
「お前はいいよな、何事も無く成長できたんだからさ」

「・・・・良くないっすよ」
「え?」

「俺の家、ジョウトの名家でしょう?」
「ああ、たしかにな」

「で、結構上の存在。チヤホヤされてたけど・・・」
「けど、なんだ。」

「色々許せない事があったんですよ。たとえば、普通の国民に向かって愚民とかいったり」
「それは、たしかに許せないな」

「どうせ、金持ちだからって王族とかじゃない。金と権力のある、ただの人間っすよ」
「金と権力、か。まぁ悪く言ってしまえばそうかもな」
「しかも、よく狙われるし・・・こんな権力あっても、辛いし苦しいだけっす。だから家を抜け出したりもしたんですよ。今、家出中ですけど」

「そうか・・・・」
「でも、そう思うとグリーンさんやブルーさんの方が辛い過去背負ってんだなーって思います。」

「・・・・別にそうでもないさ。慣れればな・・・」
「でも、本当強いっす。」
「どういう事だ?」

「弱い奴はそのまま諦めて終わるけれど、強い奴はどんな事があっても前に進むからこそ強いと思うんですよ。そう思うと、国を守るために命賭けてる兵士も強いって思います」

「・・・たしかに、そうかもな。強い奴が弱い奴を守ってやらなきゃいけないしな」

「レッドさんもみーんな本当強いっす!」

ゴールドはごろんと寝転んだ
「だから、金と権力も強いかもしれないけれどあんま好きじゃないです。でも・・・金とか権力で物事解決するの・・・・俺は少し避けてたみたいです・・・」

「時には権力や金で終わらせなきゃいけないからな。」

権力で終わる物事、体を張ってからこそ終わる物事
色々な終わり方があった

でも、結局たどり着く事はない

物事を解決しても、またぽんぽんと出てくる
ずっと消えない 永遠ループだけしている

「・・・・皆、どうしてっかなー。」
「ジョウトの人達か?」
「はい。帰りたいけど、帰れないんです」

「なんでだ?」
「家出したくせに、のこのこと帰れませんからね。それに、今この戦いを終わらせなきゃって思います」
「どうしてだ?」

「この戦いは兵士だけじゃない、全国民の戦いでもあるんです。だから、俺はこの戦いを終わらせたいっす!」

「・・・俺も同じだ。」
「誰も争っても意味ないですからね!」
「俺みたいな人が増えなければ、それでいい」

「無駄に命が無くなるだけですしね」
「・・・・さて、そろそろ寝るか。」

「あー、そうですね。今ここにいる事バレたらやばいですし」」

「そろそろ見回りが来るしな。いくぞ」
「へーい。とりあえず、眼帯の謎が解けてよかったっす」

「・・・・皆には言うなよ。これ知ってるの、レッドとブルーとお前だかなんだからな。」
「わかってますって」

グリーンは眼帯を結びなおすと
ゴールドも起き上がり

湖の近くから去っていった
そして、二人が去ったその頃


とある三人が船で夜の海を漂っていった
シンオウからの三人が

続.

ネタが・・・