二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ中世風パロディ【シリアス、ギャグ系】 ( No.27 )
- 日時: 2011/11/14 03:28
- 名前: 蒼石緑華 (ID: kI4KFa7C)
お久しぶりです
最近リアル忙しいです 音楽会めんどくさいよ^ω^
最近、バイオレンス系ダークファンタジーな小説しか書かなくなってきました。
第七話 キリスト様が見捨てたこの世界で生きるしかない
夜
レッドは 風呂上りで
アクアはレッドの髪を乾かしていた
レッドは無表情だった アクアも無表情だった
元々、こんな所で育って、生きてきたから
笑顔なんて 偽りの物だった
本当は心なんて無くて
神様が見捨てたこの世界で 笑顔を振りまく
それはとても、面倒くさい事だ
なら笑わなければいい そう思う
だけど 笑わないと不振に思われる だから笑った
笑って誤魔化してた
どんなに甘やかされても 心から笑顔にはなれない
いつも傍にあるのは
錆びた 無意味な戦いと武器に
腐った血の臭いと、嫌味な大人たち
世間は羨ましい事ばかり 羽を伸ばして野原で遊ぶ子供達
それに憧れを抱いている
笑って、皆と一緒にずっと居れるそんな幻想郷
でも、それは幻想郷だから 叶わない夢だった
この血と腐った土地 無意味な戦いの中生きる
面倒くさい人生
だから逃げた
だからやめた
二度と あんな血に生腐った所には行きたくない
でも行ってしまう それが使命だからだろうか
血も戦も死ぬほど見てきた
それでも、許してくれない
そんな法則塗れの世界で戦い続ける
いつのまにか 戦っていた
いつしか人の血を見る事で楽しいとも思えてきた
もう死んでいる もう自分達は死んでいる
道を外れた 綺麗な道は
彼らには もう見えていない
遠い昔の夢は もう手放してしまった
「・・・・はい、乾かし終わったよ」
「ありがと、そろそろ寝るな」
「おやすみ。」
「うん。」
他愛もない 100文字以内の会話
そんな事をずっと繰り返している
ずっと 続く永遠ループ
合図は 無い
実は 仲間の事なんてなんも思ってない
死んだら死んだでそのまんま
大切になんて 思ってないんだ
ね、道を外れて落ちて行った人そのまんまでしょう?
部屋
グリーンは一人で本を読んでいた
コンコンとノック音が聞こえ
ガチャリと扉が開いた そこに居たのはブルーだった
「・・・・・ブルーか。」
「あら、まだ起きてたの?朝起きれないわよ」
「人の事言えないな。」
チラリと視線をグリーンは本からブルーに移した
ブルーは一瞬うっという顔をしたがすぐに戻した
「・・・ま、いいわ。勉強熱心な事ね。」
「ただの本だ、だいたい何のようなんだ?用が無いなら帰れ」
「あらー、冷たいわね。今回の事について話があるの」
ストンと傍にあったソファーに
ブルーは 遠慮なく座った
そして持ってきていたトランクの鍵を開け
その中に入っていたのは 一つのペンダント
大きなトランクには たった一つ
ぽつんと ロケットのペンダントがあった
「・・・・・・—!!それっ・・・」
ガタッとグリーンは立ち上がった
驚いたような顔をしていた
それを見たブルーは
狙い通りという感じでニヤリと笑った
丸い形をした 銀の縁取りにジャスパーの宝石が真ん中に白鳥の形で埋め込まれていた
「そう、コレよ。」
「・・・・なんで、お前が持っている?」
「あぁ、ジョウトの軍人が逃げた時に落としていったのよ」
「・・・・・・・」
「この毒戦の全ての「元凶」をね」
「・・・・そんな過去の事をいつまで引っ張っているんだ?」
「これの価値はすごいからね。落としていくなんて間抜けな兵士だわ。それに持っていくなんてね」
「持って行く理由があったんだろ」
「そりゃね、これは「あの道」を開くために必須よ。実際その道開いたしね」
「それで、その道を歩いた奴はどうなったんだろうな」
「知らないわ、そんな事。誰か知ってるんじゃない?」
「・・・・大分、人任せだな」
「どーせ、そんなもんよ。何もかも失ってでも行きたかったんだから悔いはないんじゃない?」
「・・・・・」
グリーンはカタンと立ち上がり、こういった
「今日はもう帰ってくれ。」
「あら、そう。あぁ、そうそう。コレあげるわ、置き土産って奴よ」
ブルーはそれを、ピッと投げると
グリーンはそれを受け取った
「じゃあね♪」
ブルーはバタリと扉を閉めた
グリーンが掴んでいたのは ペンダントだった
「・・・・・・あるわけ無い世界をいつまで求めるんだろうな・・・」
カチッと開くと そこに在ったのは
男性と女性が小さい枠の中に映し出されていた
「・・・・・寝るか。」
ペンダントをカチリと閉めると
着替えて、部屋の電気を消した
聞こえるのは
遠くで遠吠えをする 狼の鳴き声
続.
10月から一切更新してませんね
スミマセン。これからは小まめにやれるよう頑張ります・・・