二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ中世風パロディ【シリアス、ギャグ系】 ( No.30 )
- 日時: 2011/11/17 02:21
- 名前: 蒼石緑華 (ID: kI4KFa7C)
第九話 迷う事無き月の王国 いつか解るよ、僕らがここに居る理由
朝
今日も食堂はバタバタとしていた
朝っぱらから騒がしいのは食堂だけだった
何千人という軍人達の料理を作るので体重が減る人も居る
作りおきしておけばいいと思うが、万が一それで体調を崩されると困る
だからいつも厨房に立つ人々は深夜の3時から仕込みを始めている
その中で指揮を執っていたのはブルーだったその姿は手にはカフスを付けており
ロングのメイド服、頭にはちゃんとしたカチューシャもつけていた彼女は休戦中や待機の時は
いつもこうしている メイド長でもあったので、朝から大仕事だった彼女だけは 朝練は早くに終わっていた
但し、やはり疲れるのがオチでメイド達やコック達の指揮を執り毎日忙しい日々 それが終わると
すぐに部屋に戻り服を着替えて、朝食を食べるの繰り返しだった そしてたまたまグリーンとすれ違った
「あら、グリーンじゃない。どうしたのよ、フラついて。」
「いや・・・・なんでもない。」「本当?あまり無茶はしないでよね、エリート!」
ポンとグリーンの肩をブルーは軽く叩いた
でもやはり様子がおかしかった フラフラしていて今にも倒れそうだった
「(本当になんも問題が無ければいいんだけど・・・・)」
「ん、どうしたんだブルー?」「あぁ、レッド」
「なんかグリーンの様子がおかしいのよねー・・・」「え、そうなのか?」
「ほら、フラついてるじゃない」「あぁ、たしかに・・・・」
フラフラと歩いているグリーンの姿が解った
「・・・・グリーン!」
「・・・・・・・なんだ?」
いつもより返答が遅く、擦れた声だった
ブルーは一瞬真面目な顔をするとグリーンのおでこを触った
普通より熱くて、どうやら熱の様だったよく顔を見てみると瞼が重く開いていて
やたら辛そうな顔をしていた それを見たレッドとブルーは急いで部屋へ運び
冷たい水で浸したタオルをおでこに乗せていた 二人掛りで色々せっせっとやり
風邪薬はギリギリ切れてなかったのを使った そしてピピピと体温計が鳴った
「あ、鳴ったわね。どれどれ・・・・39度もあるじゃない!なんで黙ってたのよ!?」
「別にどうという事はなかったし・・・朝練も出来たし・・・・」
「だからって無茶しすぎよ!今日は安静にしてて、明日下がらなかったら明日もね」
「・・・・・わかったよ。」「あー、とりあえず皆に伝えておくからな。なんかあったら電話くれ」
「ああ。」
レッドとブルーはそういって部屋から出て行った
朝、まだ10時前で朝日が眩しかった 自力でカーテンを閉めに行ったが
酷い頭痛がしたすぐにまた横になったが頭痛は治まらなかった
「・・・はぁ・・・・今日はこのまんまだな・・・・」
グリーンはそのまま眠りに付いた
そして それから二時間ぐらい経った跡
部屋の扉がギィと開いた
そこに居たのはルビーだった
「失礼しまーす・・・・」
「綺麗な部屋・・・・・・・」
他にもホワイト達も居た なぜここに居るかというと
今日も普通に城を抜け出してきたレッドから聞いた話だった
ルビー達は当分ここに留まるみたいで、ブラック達は拠点を探すまで
イエローとシルバーの家に泊めてもらう事にした彼らはレッドのおかげで城に入れた
「あ、グリーンさんだ・・・寝てるね」
「今は熱は・・・下がってるみたいね、よかったわ。」
「でもなんでそんなに上がるまで黙ってたんでしょうね」
「結構頑固なのよねー。色々、本当困る時あったりするのよ」
「そうなんですか・・・・・」
すやすやと寝ていたグリーンは
眼を覚ました それにギョッと驚いた
小声で話していて起きるとは思わなかったからだ
グリーンはボヤーっとした視界で皆を見ていた
ブルーはペチンと頬を叩くとグリーンはいきなりハッとした
「・・・・ブルーか。それにレッドやルビー達も・・・・」
「どうだ、大丈夫か?」「あぁ、大分熱も下がったし・・・」
「でも安静にしててよね。また再熱したら色々大変だしー」
「わかってるって、明日は朝練はあるのか?」
「んー、あるけどまだ駄目そうだったら出ないでね。」
「わかった。」
「早く元気になってくださいね!」
「じゃ、帰りますね」「あぁ、じゃあな。」
バタンと扉を閉めて帰っていった
そこにはレッドとブルーだけが居た
「戻らないのか?」
「少し傍にいようかと思って♪」
「・・・・希少動物を間近で見るような眼で見るな。」
「あら、そんな眼してた?ごめんなさいね」
「とりあえず、今日はもう戻ってくれ・・・」
「えー、そう?じゃあ戻るわね」
「あぁ・・・」
「元気になれよー!」
「それ二回目。」
「え、そうだったか?」
「さ、戻りましょ!じゃあね、グリーン♪」
そういってレッド達も去っていった
グリーンはまた一人になり
数分したらまた眠りについた
皆も自分のやる事をやりにいった
いつもの日々 いつもの生活
それが、崩れかけていった
続.