二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ中世風パロディ【第一章・ホウエン編突入】 ( No.34 )
日時: 2011/11/19 15:36
名前: 蒼石緑香 (ID: kI4KFa7C)

第十二話 現実が辛い事は知ってるよ 逃げたくなるのも

その頃、ホウエンでは
枯れた森に レイル達が居た

「これは酷い・・・・」
レイルはその現場を見て
悲惨な物だと感じた

「こんな事になったおかげで動物達は住む場所も無くしてしまって・・・」
「あぁ、オダマギ博士。そうですね、きっと困っているでしょう」

「このままじゃ保護しきれないかもしれない。早く森を再製しないと」
「そうですね・・・・カントーは大丈夫なのでしょうか?」

「カントーが誇るのはそのカントー自体全て。きっとカントーは・・・」
「・・・・そうでは無いと願いたい。」「そうそう、私の家の裏に置いてあったんだが」
博士はゴソゴソと何かを取り出した それはディスクだった

「ディスク・・・?」
「落としていったのかと思ったんだが・・・」

「後で調べさせていただきます、博士に何かあったらいけないので」
「あぁ、すまないね。私は動物達の世話をしてくるよ」「はい。」
そうしてオダマギ博士はそこから去っていった
目の前にあるのは、枯れ果てた森 何も無かった

「さて・・・・ディスクは後回しで、森を再製するか」
レイルは何もまだ無い森に入った


そしてまた視点変わってレッド達
レッド達は外に出ていた
「んーっ!気持ちいいなー!」
「寒いわね。」

外は夕方 もうすぐ夜だった
結構寒かったので一応上着を着てきた
そして太陽は見えなくなった太陽が見えなくなると
月が顔を出した 周りは真っ暗で月の明かりがとても綺麗だった
後から星空も見えて 空は綺麗な色をしていた

「おお・・・・」

「こんな風に見れる時はあっという間よね・・・・」
ブルーのその言葉に皆は少し暗い顔をした
今は短い休戦時間 唯一平和な時

休戦が終われば、また戦いの日々が始まって
人々は消えてゆく逸れた 魂は彷徨う

強くなければ、生きていけない
弱いままじゃ生きていけなかった
だから強くなろうとした 弱くありたくなかった
でも結局強い弱い関係なくて 残酷で
不安や孤独、緊張感がすごく息苦しくて
今はもう慣れてしまったけど、やっぱり怖い時がある
人に銃口を向けて撃つ 時々辛くなる
だから悲しい、やめたいという気持ちを掻き消して
眼を曇らせて銃口を向けるそれをすると終わった後
悲しみがこみ上げてくる 色んな戦場に経った
でもこんな強さはいらなかった 平和な世界で
平和な時を過ごして 平和に暮らせる

そんな世界に生まれたかったと
時々思う

「そろそろ戻りましょう」
「そうだな」
皆は部屋へ戻っていった
荷物を整理をしていた

「あ、シャワー借りるね」
「わかったわ」

「ちょっと歩いてくる」
「そうか」「いってらっしゃい」
レッドは部屋から出て廊下を歩いていた
そうするとカスミが居た

「あ、レッドじゃない。また会ったわね」
「カスミじゃん、どうしたんだ?」

「んー、暇だから歩いてるだけ」
「あー・・・俺も同じだ・・・・」

「そうなんだ。そうだ、部屋来ない?ちょっと見せたいのがあるのよ」
「え、いいけど・・・何かあるのか?」「うん、まぁね」
レッドはカスミの部屋の前に来た
全室カードのロック式部屋だった

カスミはカードを刺しこんだ
そうするとカチッとロックが外れた音がした
ドアを開け カードを外し部屋の中へ入った
「で、なんなんだ?」

「あぁ、ちょっとね。これよ、コレ。」
カスミはトランクを持ってきた
頑丈そうな外見に、ロックの掛かったトランク

よっぽど大切な物が入っているのだろう
「何かあるのか?」
「見れば解るわ。ちょっと待って」
カスミはカチャカチャとロックを解除し始めた
解除するのが終わりトランクの中には

とても綺麗に輝いている物だった
それは短いロッドのような形をしていて
レッド・スピネル、アクアマリン、イエローダイヤなどが嵌め込まれていた

「うわ・・・すげぇ・・・」
「これは城の地下に眠る道を開くための鍵の一つよ」

「そうなのか?」
「えぇ。奴等はこれが狙いね。」
「でも、もう一つ在ったんじゃないか?」
「それが解らないのよね・・・どこにあるのかしら」

「でも、なんでこれをカスミが?」
「旅行ついでに仕事よ。本当面倒くさいわ・・・人をなんだと思ってるのかしら」

「そうなのか、大変だな?」
「そりゃあ大変よ・・・」「でもこれをどうするんだ?」
レッドは疑問に思った 鍵なら大切に持っておいた方が良い
どうして持ち歩くのか狙われやすいのに、と

「コレ?偽物作るのよ。」「偽物!?」
「こっちはあまり知られてないからね一応偽物作っておくのよ」

「でも、もしも奪われたらどうするんだよ?」
「それは仕方ないわね」「・・・・・・・」

「無理やりでも奪い取るしか無いけどね」
「うん、その答え待ってた」「あ、そうだったの?とりあえずこれは貴重品だからね・・・頑丈なトランクに入れてるのよ」
カスミはカチャカチャとまたロックを掛けると 
トランクをベットに置いた

「ま、せいぜいそっちは頑張りなさいよ。」
「人の事言えないと思うけど・・・」

「というかなんでホウエンに?」
「ホウエンの方が宝石とかあるからよ。カントーでは滅多に取れないし。」

「んー・・・・とりあえず、俺部屋戻るな」
「あ、そう?じゃあねー」「じゃあなー」
レッドはドアを開くと バタンを閉めて出て行った

「よし、あたしはそろそろ寝よっと。」
そして一方 部屋に戻ったレッドは・・・

「あら、お帰りなさい。遅かったわねー」
「あははは・・・ん、グリーンそれ・・・・」
レッドはグリーンが手に持っていたペンダントに目をやった
どこかで 見たことのあったペンダントだった

「あぁ・・・これか?」
「うん、どっかで見たことあるような気がするんだけど・・・」

「・・・・気のせいだろ」
「?あぁ・・・そうかもな!なんか悪かったなー」

「いや、いいんだ。」
「あ、俺寝ますねー」
「私も」「俺も」「俺も。」

「あぁ、わかったわ。おやすみなさい」
「一足先に寝かせてもらいますー」

そうして ゴールドやエメラルド達は寝た

「あら、ルビーは寝なくていいの?」
「もうすぐ寝ます。肌荒れ気になるんで。」

「あはは・・・ルビーは女の子だなぁ・・・」
「俺も寝る。」「あぁ、おやすみなさいグリーン。」

そうして次々と 皆寝ていった
外の月の光と星空で輝いていた海

海の上を漂いながら レッド達が乗っている船以外に
船に近づいてくる 船があった

堂々と前には「R」と描かれていた———
もうすぐ、何かが始まろうとしている

続.

ジムリーダー登場ですね
そして彼らも登場です。

もうお解りの方ばかりかと・・・・