二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ中世風パロディ【第一章・ホウエン編突入】 ( No.35 )
日時: 2011/11/20 00:00
名前: 蒼石緑香 (ID: kI4KFa7C)

第十三話 今ある未来に見える物は




——真に可哀想に・・・——

—この年で王位後継をなさるには早すぎる—


——王妃様も王様もこんな早く亡くなられて——

可哀想だなんて言わないで
益々 悲しくなるから

———キャアアアッ、皇子がお倒れに・・・!———
——医師はまだか!?——

—どうやらシェフの中にジョウトの者が—

——なんだと!?今すぐ捕まえろ、今すぐにだ!!——
——この国の未来を背負う方なのに・・・!——


—今日の昼食会も皇子の判断により中止に・・・—
——皇子は、一体何を望んでいるのか・・・——

———今日も何も食べません、病気では・・・———

少し成長した時 戦が始まって
そこに居た、同じ年齢ぐらいの子供が居た


——皇子、一般人をここに入れては・・・——
—可哀想に、また孤児が増える—


そしてまた 成長した時
その時連れて行った子は 兵士になった

——素晴らしい腕だ。これなら国も大丈夫だな——


———皇子が居なくなりました!!———
——なんだと!?誰か知らないのか!——

—早く探せ、何かあったらどうするつもりだ—



——皇子、ご無事でしたか・・・!——
——いったい、どこにいらっしゃったのですか?——


昔の記憶 思い出せば思い出すほど
妬ましく思える ずっとずっと


憎かった 皆。




「・・・・・・夢、か。」
レッドは真夜中 一人だけ起きた
皆は寝ていて月と星空の明かりが

窓を照らしていた

ボーッとしていると 廊下からバタバタバタと走る足音が聞こえた
それに気づいてドアに近づくと廊下から声が聞こえた

ドア越しにそれを聞いた かすかだったが話し声だった

「あの・・・・った・・・か?」
「・・・スミと・・・う女・・・・ってる・・・しい」

レッドはよく聞こえなかったのでもう少し 耳を近づけた
そうすると 話し声はよく聞こえてきた

どうやら数人の男達が話しているようだった

「あれが手に入れば私達の・・・・が手に入る」
「だが、船には皇子達が乗っているらしいぞ」

「ならば・・・てしまえばいい」
「そうだな」「その部屋をまず探そう」
そうして男達は去っていった
レッドは慌てて皆を起こした

「皆、起きろ!!」
「ん・・・なによー・・・・」

「俺達殺されるかも・・・」
「はぁ?」「なんか変な集団が・・・・そっ、それに・・・」

「それになんすか?」
「・・・・カスミを殺すって・・・・・」

「!?」
「聞き間違いかもしれないけれど、誰かが・・・」

「・・・・皆、武器を持って!」
服を着替え 武器を持った
そろーとドアを開けると

静かで、何か気味悪かった
「・・・・気配は無いな。」
「てか、お洒落小僧武器持ってたんだな・・・」

「武器ぐらい持ってますよ」
「ここは二手に分かれよう。左はブルーとシルバー、エメラルドにシェル、俺だ。」

「じゃあ右は俺に、ゴールド、ルビー、アクアな」
「あの俺達は・・・・」「武器を持って無いだろう?危険だ、部屋で待っててくれ」

「でも奴等は・・・」
「ブラック達の存在は知らないわ、大丈夫よ」

「いいか、俺達の事は一切知らないって言え。いいな?」
「わ、わかりました!」「じゃあ、いってくるな。」

「はい・・・!」
ブラックとホワイトは部屋で待つ事になり
レッド達は廊下に出た


「さて、どうしますレッドさん?」
「早速ぶち当たりましたよ・・・・・」

角を曲がった所には奴等が居た
Rと書かれた黒い服、首に赤いスカーフ
黒い帽子を被った集団だった

瞬間を見計らって そして前に出た
銃を構え その集団を撃った

「行こう。」

「はい。」「わかりました」
「OK、行こう。」

そうして進んでいった
一方 右側を行ったグリーン達は・・・・

「ん・・・・誰か向こうから来るぞ。」
その姿はカスミだった それを確認すると
急いで彼女の下へと近寄った

「あ、グリーン達じゃない。どうしたのよ」
「大変なんだ・・・!」「え?」
グリーン達は今の状況を カスミに説明した
カスミは状況を理解し 自分の部屋に招いた

「きっとそいつらはアタシを殺してこれを手に入れるつもりね」
「トランク・・・?」「あの道への鍵の一つよ。」
パカッと開けると いきなり宝石が光りだし
キィィンという音を響かせた それと同時に

グリーンがつけているペンダントもそうなった

「共鳴してる・・・?」
「あぁっ、それ・・・・・!ペンダントじゃない・・・!!」

「しまってくれ、音を聞きつけて奴等が来るかもしれない」
「え、えぇ。」
カスミはしまった
そうすると 音と光は消えた

「奴等はコレが狙いだな・・・・」
「でも、なんであんたがそれを持ってるのよ・・・」

「・・・・形見だ。」
「え・・・」「とにかく、逃げるわよここにいつまでも、居てられないわ」

「そ、そうね。行きましょう」
ガチャリとドアを開くと 奴等とハチ合わせになった

「なっ・・・・」
奴等は先に銃口を向けて
一人がグリーンの左腕に発砲した

「っ!!」

「グリーン!?っ・・・・」
ブルー達も 戦闘態勢に入り
あっという間に奴等を倒していった

「グリーン、大丈夫!?」
「あぁ・・・少し掠っただけだ。」

「これからどうするんですか?」
「ここに長居は無用、さっさと逃げるぞ」
「そうね、こんな所さっさとおさばらしなきゃ」
そうすると後ろから人の気配がした
振り向くと、そこにいたのはレッド達だった

「皆!!」
「大丈夫ですか!?」

「ええ、大丈夫よ。でもグリーンが・・・」
「少し掠っただけだといってるだろう。」

「とりあえず、外に船を待たせてる。早く行こう」
「そうだな・・・でもブラック達は?」
「先に行ってます、さぁ早く!」

「えぇ。」
レッド達は走り
外に出た 外に誰も居なかった

そして前にあった船に飛び乗った
その船 それは軍船だった

「軍船!?」
「こんばんわー、大変だったわねー」

「レイル!!」
「あ、荷物は中だから大丈夫よw」
「でも、なんでここに?まだホウエンまでは・・・」

「軍船は只の船じゃないわよ。」
「あはは・・・・」「奴等、船があったけど軍船見たら逃げて行ったぞ」
「弱いわねぇ・・・」「ま、そんなもんよ。さ、中に入って頂戴、撃たれられると冗談じゃないからね」

皆、船の中に入っていった
そして軍船は 動き出した

その頃は、もう深夜の2時過ぎだった

続.