二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ中世風パロディ【コメくださいっ】 ( No.37 )
- 日時: 2011/12/29 16:50
- 名前: 蒼石緑華 (ID: kI4KFa7C)
第十四話 戻らない、戻れない。
レッド達は船内に入った
そして視界いっぱいに広がったのは器具
そこらじゅう器具だらけで 思わずキョロキョロと何回も見渡した
「うわぁ・・・・」
「あぁ、そこで座ってて頂戴」
「あ、うん。」
「しっかし、あいつ等早速行動に出たわねー」
「あいつ等は誰なんだ?」
「あいつ等はロケット団っていうテロ組織みたいなもんよ」
「ロケット団かぁ・・・・・」「狙いはもちろんそれよ。」
そうするとレイルはカスミが持っていた トランクをチラりと見て
指を刺した、レッド達はあぁ、あぁ!と納得したかの様にトランクを見ていた
「中身、知ってるのね」
「そりゃあ軍事関係者ですもの。」
「しっかし、幻想郷だなんて実在するのか?」
「幻想郷は実在しない、人々の夢の世界・・・・奴等はそれをある物にしようとしてるのよ」
幻想郷 そう、ユートピア
それを人々は求める理由は逃げたいから
逃げたくても逃げれないここから逃げたいから
今も、色んな人が鍵を求めてる
大して価値の無さそうなペンダントに短いロッド
それは 鍵だから二つ揃い、道へ行けば其処には扉がある
そこにあるくぼみに嵌め込めば
扉は開くそういわれていた もしかしたら嘘かもしれないし
本当かもしれない人々はそれを信用して鍵を欲しがる
「しっかし、ロケット団に狙われるなんて物騒にも程があるわー・・・」
「そうなのか。」「って、グリーン。怪我してるじゃないの」
レイルはやっと気づいたのか グリーンが肩を抑えている手を
退かすと血のシミで肩が赤くなっており手が真っ赤になっていた
それを見たレッド達はギョッ、と驚きながらも包帯を巻いたりと
それなりに自分達で出来る治療をした 消毒液を少し垂らすと
グリーンは少々表情が崩れたがすぐ戻ったキュッと包帯を巻き終わると
レイルはそれを確認したのか、静かに話し始めた
「とにかくあんた達、ホウエンへ行くんでしょう?送っていくわ、危ないしね。それに調査の途中だったし。」
「そうなんですか、スミマセン態々・・・」
「いいのよ丁度奴等が居るとか聞いてたし、さて一旦寝なさい。明日の朝5時にはつくわ」
レイルの言葉に甘えてレッド達はいそいそと、どんどん寝ていった
時々ガコンッ、と大きく揺れる船の中でもうレッド達が寝た頃
一人の船員がレイルにこう言い放った
「平和そうですね」
「そうね、でも必ず戦いには巻き込まれるわ」
「平和な日々はすぐ居なくなってしまうからな」
レイルは思わず振り向いた そうすると
グリーンが起きていたそうするとグリーンはスッと
立ち上がり、レイルと船員達の下へ向かった
「あら、起きていたのね。」
「ガッコン、ガッコンと揺れる度頭がガンガンぶつかるんでな」
「脳細胞、死滅してなきゃいいわね」
「変な事言わないでくれ。」「あぁ、そうそう。」
レイルはポンと何かを思い出した様に手を叩いた
何やらレイルが持っていた荷物の中から取り出したのは
一つのオルゴール グリーンはそのオルゴールを受け取ると
不思議そうに見ながらも蓋をパカリと開けた すると
小さな綺麗な音が流れて、そしてあったのは少々汚くなった
一つの指輪 小さな綺麗な紫の石が填め込まれてあった
持っていたハンカチでキュキュッ、と拭くと綺麗になった
指輪のサイズはだいたい小指に入るぐらいの小さな指輪だった
グリーンはこれを見て、レイルに不思議そうに問いかけた
「これは、なんなんだ?何故俺に渡す?」
「何れ判る事よ。貴方が信じていれば、ね。」
レイルは変な返答をした グリーンは指輪と
オルゴールをジーッ、と考えながらずっと見ていた
レイルはそっぽ向くとモニターに映し出された物に
ぼんやりと灯りが見えたのにふと気づき一人の乗組員に
其処をアップする様に命じたアップすると其処にあったのは
一つの船、といっても普通の船ではなかった客船だった
どうしてこんな所に止まっているのかと思っていたら
何やら子供が二つもライトを一つの紙に当ててこっちへ掲げていた
またアップすると其処に書かれていたのは『SOS』と
書かれていたレイルは一瞬ギョッとするも乗組員に命令を下し
船の傍へと近寄ったグリーンも流れで手伝う事になり
レッド達を起こした レッド達は眠たそうに起きて客船に
ぶら下げられている縄梯子を上がっていったそして目に入ったのは
三人の子供 三人はこちらに気づいたのかこっちへやってきた
「始めまして、お助け頂き有難うございます」
中心に居る 幼い少女がペコリと綺麗にお辞儀をした
そうするとふと、ルビーが気づきこう言い放った
「もしかして、ベルリッツ家の・・・」
「ベルリッツ家ってあのシンオウの名家?」
「はい、私はプラチナ=ベルリッツと申します」
「あぁ、思い出したぜ。かなり前のパーティーで大人達にチヤホヤされてたご令嬢だぜ」
「ゴールド知ってるのか?」
「これでも俺、ジョウトの名家の子供なんっすからね」
「あぁ、そうだったな。」
そんな会話を交わしていると レイルがこっちへやってきた
「どうやらこの船はロケット団の襲撃に受けてエンジンが壊れて止まってたらしいわ」
なるほど、と思っていると ザワザワと人の声が聞えてきた
どうやらエンジンの他にも電気の回線などもやられたらしく
夕方の真っ暗になった6時ぐらいからこのまんまだったらしい
人が上へ出てきて、少し待つと別の船が何個かやってきた
人々はその船に乗り移ると その船と元々乗っていた船に
縄などを繋げ引っ張りながら移動していったレッド達は
軍船へ戻り すぐに夢の中へ直行したグリーンも眠りにつき
また船は動き始めたなんやかんやでもう一時間は経っており
4時まで後一時間だった レイルは乗組員と共にあくびをしながらも
起きて周りをチェックしていた今はまだ真っ暗だけれど
カモメの声が微かに聞えてきたりしていた そんな声を聞きながらおきていた
ホウエンへ着くまで あと二時間
続.
お久しぶりです
更新遅くなるかもです