二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ中世風パロディ【更新率低】 ( No.40 )
- 日時: 2012/05/06 17:35
- 名前: 蒼石緑香 (ID: kI4KFa7C)
第十五話 このままでいいのかと。
ガタンッ
船が揺れた。港についた様で、むくりとさっきの衝撃で皆起き上がる。
目を擦り、まだ眠いといっている様にフラフラと歩き始めるがレイルがほれっ、と背中を叩く。眠たいのはこっちもなのよ、と欠伸をしながら言った。外へ出るとまだ日の出の時間ではない。んーっと背伸びをすると心地よい潮風が気持ちよかった、だが結局2時間ぐらいしか寝ていないから素晴らしく眠い。カモメの鳴き声も耳によく入ってくる。
「ほら、いくわよ。」
「え〜?ちょ、ちょっと休みませーん…??」
「…ゴールド、あんたが寝たら約束の時間から大幅に遅れるわ。」
「なっ…レイルさんそれどういうことっすか!?」
プフッ、と二人のやりとりを見て思わず笑ってしまう。
畜生ー…とゴールドは目をごしごしと擦りながら一生懸命起きている(こういうのも可笑しいが) とりあえず港から出ると市場でチラホラと人が店に品物などを並べているのがわかる。シャキシャキとしていて寝不足でフラフラの自分達とは違い見習いたいぐらいだった、一旦は開いている喫茶店に入りぐったりしながらテーブルに座る。とりあえずコーヒーと水を頼む、グリーンは別に何ともなさそうで変わってレッドはテーブルに突っ伏している。ブルーは薄く笑いながらも溜息を吐いた。そしてテーブルに来た水を一気飲みする、はっきり言って水分は摂取していなかったのだ。色々あって食事する時間もガリガリとかなり削られている。食事も水分摂取も儘ならず、そんな中で戦ったりした自分達を称えて欲しいと思わずレッドやゴールドは口に出していうがグリーンは呆れ、アクアはうーんと苦笑いをし、レイルはなんともいえなかった。
「にしてもあまり寝て無いとなるとキツイ物があるわね…」
「…姉さん、ゴールド寝てる。」「ちょっとゴールド?」
「ううん……もう食べられな……」
なんというよくありそうな夢なのだろうか。そう思いつつ
幸せそうに寝るゴールドはそっとしておく事にした、ふと視線を変えればグリーンが何やらじっと小さな箱を見ている。それはレイルに貰ったオルゴール、指輪も小指に一応つけているがブルー達がそれを知る筈はなかった。するとレッドも視線を首を寝返ったのか、グリーンに移すと起き上がってブルーに変わってグリーンに問いかけていく。
「なぁ、グリーン。それ何の箱だ?」
「貰い物だ。」
四文字でグリーンは纏めたあと、裏のポケットに仕舞った。
頭にクエスチョンマークを浮べながらもレッドはまた突っ伏した、レイルはコーヒーを悠々と飲んでおり眠気が吹っ飛んでしまったのかマスターにコーヒーをもう一つ頼んだ。流石(?)軍人、徹夜なんて痒くもなんともないようだ。カチャンとコーヒーを置くとレイルは話し始めた
「いい?これからオダマギ博士の所へいくのよ。無論レッドは王族だからあまり自分の事はベラベラ喋るんじゃないわよ、ゴールドだってジョウトの人だから何かバレる様な事をしないで。」
レイルは一息でそう説明する、いえっさー!と敬礼するかの様に
二人は了解を出した、かなり元気そうなのがよーくわかったのでフッとレイルは笑った。気づけばアクアが水をすでに何杯も頼んでいる、名前が名前だけあって水が好きなのだろうか、と思いつつゆっくりのんびり、ぐったりだらだらと一旦喫茶店のファミリーテーブルに座っている。この先、この戦いがどういう結末へと導かれるかは判らない
続.
お久しぶりです、私です。