二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【いいから】 白銀こねこ*銀魂 【こっちこいよ】 ( No.2 )
日時: 2012/03/14 11:00
名前: 三森 ◆saOq5AkSFQ (ID: mVHy..WT)

【第1訓・自分の話を聞いてほしいならまず人の話を聴け】


鳴ったチャイムに浮かれて出迎えに行った一行であったが、

「すみませえーん、銀時くんいますかー」

玄関先でのその訪問者を見つめ、小唄を除く3人の顔は盛大に引き攣った。


「あっ、桂ですけどー。今日新作のモンハンをやる約束を」

「してねぇだろてめェェェェ!!」


ガッ、といつも通り華麗な銀時のかかと落としが決まり、桂は地面と熱いキスをかわす。

そんな光景を遠巻きに見つつ、小唄の脳内が「何だこの人」で溢れ返っていた。
万事屋歴1週間の小唄は桂との対面が初めてだったわけで。


そんな小唄の熱い視線を受けてなのかはしらないが、おもむろに顔を上げた桂は、
万事屋に新しく増えた少女の姿を見てハッと息を飲んだ。

ああ、嫌な予感がする。
銀時はそんな彼の様子を見て口端をヒクつかせるしかない。



「銀時……まさか、貴様……」

「や、あのな、アイツはちょっと訳有りで」

「最近はやれデキ婚だぁやれ想像妊娠だぁふしだらな世の中だとは思っていたが…!」

「想像妊娠は違ぇだろ!!いやだから、アイ」

「誰の子だ?いや誰との子だというんだ?」

「いやだから」

「ああ嫌だはしたない!!ああ腐ってますよ!腐ってますよ日本!」

「いやだか」

「やはり俺達が変えるしかない!この日本を!」

「いや」

「それにしても俺というものがありながら貴様……!」




「いやだから違ぇっつってんだろうが!!!!聞けよ!!俺の話を!!!
 あと俺というものがありながらってお前とは何もねぇだろーがァ!!」


ガッ、と再び銀時のかかと落としが桂の脳天を直撃し、桂はしばらく痙攣した後に動かなくなった。




「おい神楽、捨ててこいこれ。今日確か不燃だったよな」

「えー嫌アル。またご近所さんに「変なもの捨てて…」っていう視線を投げられるのは耐え難いネ。
 新八行ってヨ」

「えー僕だって嫌だよ。第一これ不燃なの?もう既に熱く燃えたぎってる気もするけど…。
 今日のゴミ当番小唄さんでしょ?」

「ええええええ!
 こんな初対面でトラウマになりそうなもの見せられてそんな事できる訳ないです!
 銀さんいつも分別しないんだから今日くらい分別して捨ててきてくださいよ!!」



「めんどくせーなァ。もう窓から投げりゃいいんじゃね?」



「待て!!落ち着け!分かった、分かったから!!
 今日はれっきとした依頼があって来たんだ だからまず下ろせ!!」

慌てたように桂が顔を上げ、とりあえず話だけは聞く、という事で落ち着いた。


小唄は内心で思った。

「不死鳥か!!コイツ!!!」と。