二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 風の守護者とプリンと風紀、 / REBORN ( No.2 )
- 日時: 2012/05/04 13:16
- 名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: w0.JbTZT)
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標的0 / 序章
どうしてこうなった。もう一度言う。どうしてこうなった。
目の前にはそりゃ綺麗な女性が私を見下ろしている。可笑しい。私はここまで見下ろされるくらい身長は低くなかった、筈。それに何故か浮遊感。どうやら抱きかかえられているようだがそれにも疑問。私は仮にも女子高生だった。なのにこんな柔そうな女性が私を難なく抱きかかえているというのは論理的に無理だと思う。
てかそれより私死んだよね?
とりあえず「貴方誰ですか」と聞こうとして口を開けば「うー」とか「あー」だとか意味不明な唸り声が喉から飛び出してきた。何故だ。不審に思って視線をすすす、と下に下ろす。むにむにの手のひらが私の視界を支配した。腕はぷにぷにでボンレスハムみたいだ。
自分で言うのもなんだが、もっと私の手は長かったはず。となると。
「ちとせちゃん。あなたの名前は浅井千歳よ。いつまでも千歳に幸せでいれますようにっていう意味をこめてるの。生まれてきてくれてありがとうね、ちとせちゃん。」
柔らかな物腰の女性がふんわり微笑んだ。その笑顔に思わず癒されたがそんなことをしている場合ではない。
この女性は「生まれてきてくれてありがとう」といったのだ。しかも私の名前は浅井千歳じゃなかった筈。遠藤由香里とかそんな感じの名前だったはずだ。おそらく。
つまり?女性の言う言葉と私の視界に広がるむにむにの腕から考えると私は転生というものをしたんじゃなかろうか。
とか云々考えていると女性は私をベッドにおろすと、小さな声で喋りだした。なんだいきなり。
「もっといっしょにいたいけど…。わたしね、ボンゴレから帰って来いって言われちゃって…イタリアに帰らなきゃならないの。マフィアは大変よね。だからあなたはおばあちゃんが預かることになってるのよ。…ふふ、こんな話をしても意味無いわよね。あなたまだ赤ちゃんだもの。……もう空港にいかなきゃ。わたしの愛しい千歳。ciao!」
うん待とうか。ぱーどぅん?ボンゴレ?イタリア?マフィア?
頭の整理が追いつかないよ母さんらしき人物よ。母さんだと思われる女性はにっこりわらって家から出て行きました。あとからおばあちゃんが来てくれるらしい。
いやいやいやそれより。私はもしかしていやもしかしなくても。
REBORNの世界に来ちゃった、のか?
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千歳の転生前の名前、遠藤由香里は適当に考えた産物。