二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピース-王子嫌いな円卓の騎士 ( No.2 )
日時: 2012/06/08 16:25
名前: 勇騎那 (ID: Wo9ombWP)

これほど美しい宝石ありうるや?

サファイアとルビー

これほど奇妙な二人ありうるや?

人魚とヴァンパイア

トパーズに救われし人魚を拾うはヴァンパイア

サファイアとルビーは互いに磨き合って輝きを放つ

二人に勝る絆なし

二人を越える光なし

二人が敗ける海賊なし

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第一章 〜蒼海の宝石〜

周りに転がるのは、無残な海軍たちの体。
死んではいないが目覚めるのに相当な時間がかかるだろう。

「最初からこうすれば手っ取り速かったんだ」

そういう男の名は、
"剣嬢"フィオレータ・ロルシア・ゴドリック

「そうかもしれないな」

隣にいる美女は
"消失人魚"アルヴィット・サーガ・フォークス

2人は名の知れた海賊である。

「少しくらい大人しくしてくれればいいのに、聞きやしない」
「海賊に対して聞く耳を持つ必要はないだろ」

めんどくさい奴らだ。
ゴドリックはため息混じりに言った。

ゴドリックとフォークスは逃げてきた方向を引き返していった。
彼らが目指す先には海賊たちにとって逃しておけないイベントがあるのだ。

「見えてきた」

一か所とその周辺だけ異様な熱気に包まれている。
その一か所は一般の者達の立ち入りが制限されている。

「急ぐぞ。始まりそうだ」
「言われなくても」


何百年も前から不思議な結界が張られており、一歩でも政府関係者が島の敷地に足を踏み入れたなら、体の肉がすべて融けて骨しかなくなる。
島自身が政府関係者を拒んでいるかのようだ。
逆に海賊は歓迎しているようで島には海賊がうじゃうじゃいる。
手配書などこの島では何の意味も持たない。

生きる覚悟がないのなら決して踏み入ることなかれ。
この島は"世界政府関係者絶対削除"バルセーニョ