二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピース-王子嫌いな円卓の騎士 ( No.7 )
日時: 2012/06/14 22:45
名前: 勇騎那 (ID: q0DfvFhs)

「ちょっと……!!あんな大型のルーキーがいるなんて聞いてないわよ……!?」

一連の流れを見ていた麦わらの一味の中からオレンジの長い巻き髪の女、"泥棒猫"ナミが言った。
彼女の表情には驚愕と警戒と恐れが現れている。

「恐がるナミさんも素敵だ〜〜!!」

金髪にくわえ煙草のスーツが無駄に決まっている男、サンジが目をハートにしながら言った。

「ウーヒー?はれや?(ルーキー?誰が?)」

肉を口に入る限界まで入れたまま、麦わら帽子をかぶった男、ルフィがナミに聞いた。

「あんた、無知にもほどがあるわよ!!今や世界中の海賊たちの中で"剣嬢"と"消失人魚"の名前を知らない者はいないわ!!」
「そうだぞルフィ!!あの二人のことは知っておいた方が絶対に得だ!!」

長い鼻を持つウソップが必死に必死に言う。

「知ったら肉が食えるのか?」
「そうね。肉が食える」
「じゃあ聞く」
「いい?まず、スカイブルーの髪の人から説明するわね。
あの子はフィオレータ・ゴドリック。
21歳の見た目は世界一の美男。
でも、実際は女。
あの子はわずか4年で4億8千万ベリーの賞金首になった。
それ以外のことはほとんど知られてない。
いろいろ謎が多いユメユメの実の能力者」

ナミが説明しても、ルフィは眉一つ動かさなかった。
何を思って何を考えているのか全く分からない。
何も考えていないのかもしれないが。

「で、次が黒髪の美人だ。
あいつはアルヴィット・フォークス。
21歳。懸賞金は分からねェが、聞くところによると半端じゃねェ実力の持ち主らしい。
ゴドリックとは反対で男なのに美人なんだ。
それこそ、男だって言われたら絶対驚くくらいにな。
赤いハイヒールを履いてるから今は分かりにくいが、海中を泳ぐときには人魚の姿をしてる。
確かクロカジキの人魚だ」
「人魚ほ〜〜〜〜う!!」
「うるっせーな!!黙れボケ!!」

人魚大好き人間のサンジにウソップが切れる!!

「こいつも秘密が多くて、2人がどういう関係かも分からねェ」
「警戒するに越したことはない相手って事か」

腰に3刀の刀を差した緑髪の片目の剣士、ゾロが言った。
彼はそれだけ言うと酒を口に含んだ。
いや、がぶ飲みだ。

「ざっとこんなもんだ。分かったか…って——」

サンジが振り向いたら、ルフィは肉をほおばっていた。

「「「聞けって言ったろうが!!!」」」
「ぶほっ!!!」

ナミ、ウソップ、サンジに一斉に鉄拳を食らい、ルフィは口の中にあった肉を盛大に吹き出してしまった。