二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピ×ダン戦-交わる三本の線 ( No.118 )
日時: 2012/06/30 11:49
名前: 勇騎那 (ID: TxQNEWMH)

「次に、何でお前たちはここにいるんだ?異世界なんてものがあること自体驚きだけどな」

フォークスが言った。
全く驚いている感じはしないが。

「それは分からない。気が付いたらここにいたんだ」

そのことに関して質問がふってこないような言葉を選んでジンが声を発した。

「そっか。じゃ、君たちはとりあえず僕たちと一緒にいてもらうよ」
「おい、何でお前が俺たちに命令するんだよ!」

カイルが気だるそうに言うと、尚志の機嫌を損ねた。

「君たちが弱いからだよ」
「弱い!?」
「空手だってやってるし、LBXバトルだって負けない!!」

どこが弱いのか言ってみろ、と言わんばかりのランとハルにカイルははァ、と肩をすくめた。
その態度はさらに3人の癇に障ることになった。

「言葉で言っても分からないだろうから見せてあげる」

ほんの一瞬だからよく見ておいてね?
カイルは冷たく言葉をかけ、向かい側の建物まで歩いた。
その前でピタッと止まると、右手をぐっと丸めた。

「"武術"光来!!」

見えない鎧をまとった拳が壁にぶち当たった。
ぴき、ぴき、とひびが入り、ガラガラと音を立てて崩れた。

「建物が壊れた!?」
「殴っただけ、ですよね……!?」
「嘘でしょ……!!?」
「なんてパワーだ………!!」
「どれだけ身体能力高いのよ………!!」
「強い……!!」
「マジかよ……!!」

上からバン、ヒロ、ラン、ジン、ハル、直輝、尚志が先ほどとは打って変わって驚愕と恐怖に身を震わせた。
大口をたたいていたランとハルは自分が戦う立場から守られる立場に変わったことを痛感した。

「あいつの言いたいことが分かったか?この世界にはあんなことが出来る奴がいて当たり前なんだ」
「だから、おれたちと行動しろって言ったんだ」

フォークスとゴドリックが赤子に諭すように言った。
だが、その言葉にはどこかとげがあった。
お前たちは弱い、生きたいのなら黙っておれたちの言うことを聞け。
バンはそう言われているような気がした。

「死にたいって言うならいやなら嫌で構わないよ」
「死にたいわけない!!」
「じゃあどうする?」

答えは一つ

「君たちと行くよ」
「「「決まりだな/決まりだね」」」