二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピ×ダン戦-交わる三本の線 ( No.125 )
日時: 2012/06/30 21:26
名前: 勇騎那 (ID: ET4BPspr)

「さっき、こっちで悲鳴がして来てみたんだが、何か知らないか?」

フォークスが一味を見て聞いた。

「私たちもそれで見に来たの!!」
「本当か!?」
「あぁ!!それで何かと思えばいたんだよ」
「何が?」
「ダーク・Ω・レイ」

ゾロがその名を口にした時、ゴドリックの頭がこれまでにないほどにいたんだ。

「ああああああああああ!!!」
「…ゴドリック!?」

激しく焼ける痛みに頭を押さえ、思わず目をつぶった時、声がした。

『その子を・・・・・・・・の?』

「はァ…はァ…」

今までははっきりとした映像として見えていたのに、今回は声だけしか聞こえなかった。
ゴドリックは違和感を感じた。

「大丈夫か?」

気付いた時にはフォークスの腕に支えられていた。

「あ、あぁ」
「どうしたっていうんだ?急に叫んでよ……」
「ゴドリックは時々、頭痛を伴って過去や未来が見える能力があるんだ。それをオレたちは時の蜃気楼—クロノ・ミラージュ—と呼んでいる」

フォークスの説明に、一味は普通に驚いた。

「過去や未来が見えるだと!?」
「すげぇな!!そんな能力があるなんて!!」
「それは、時の蜃気楼—クロノ・ミラージュ—は悪魔の実の能力とは違うの?」
「これは生まれつきの能力だから悪魔の実とは違うよ」
「あの……」

ヒロが申し訳なさそうに声を発した。

「何だ?ヒロ」
「悪魔の実ってなんですか?」

・・・・・麦わらの一味はしーんとなった。

「俺も分からねェ……」

尚志も首をひねった。

「悪魔の実っていうのは、50年に一度なるかならないかってほど貴重な果実のこと。食べれば一生カナヅチになる代わりに不思議な能力が得られる」
「へえ・・・」
「価値が高いから、一個で一億ベリーはする」
「「「「「「一億!?」」」」」」

バン一同絶句。

「そんなものがあるのか……」

常に冷静なジンは表情をそれほど崩してはいないが、多少なりとも驚いている。

「落ち着いたか?」
「あぁ。…誰かの声がした」
「声?誰の声かはわからないのか?」
「分からない。ただ、どこか冷たい声だった」

フォークスはまさかと思った。
思い当たる節はある。
だが、そんなことが起きたら、ゴドリックは……

彼の心情はカイルに伝わっていた。

「(そろそろ限界に近づいてる。
このまま続けるか、それとも真実と向き合うか。
それはフォークスが決めること………。
僕はフォークスとロルシアに酷いことをしたのかもしれない……。
フォークス、ロルシア、レイ、そして……ゴドリック。
君たちが生まれ育った島は何が起きても不思議じゃない島だ。
きっと、君たちなら全て受け入れられるハズだよ)」