二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピ×ダン戦-交わる三本の線 ( No.137 )
日時: 2012/07/02 19:02
名前: 勇騎那 (ID: 9cJ6xZl9)

「それと、聞きたいことがあるんだけど」
「何だ?」

カイルは唇から赤いエキスを拭い取って口を開いた。

「ダーク・Ω・レイってゴドリックとどういう関係?」
「ゴドリックのおもちゃ兼幼馴染」
「幼馴染だけでいいじゃないか」

フォークスはう〜んとうなった。

「同じことをあいつに言ったんだよ。そうしたら『レイの身長140cmだろ?おれより背が高くならない限りあいつはおれのおもちゃだ』………って」

カイルは何も言えなくなった。
世界一の美男は結構ジャイアン気質か?

「まァ、いいよ。そろそろ僕たちも行こう」
「そうだな」

全身に任せて2人同時に地面を蹴った。
バコ!バコ!と空気中で跳ね返りながら進む。

「いたぞ」
「降りようか」

降りる、いや、重力に逆らわずにシュタッ!!とフォークスとカイルが飛び降りた。

「アルト、レジーナ、久しぶり!!」
「相変わらずオレのことはその呼び方で呼ぶのか。レイ」
「僕をレジーナで呼ぶ度胸があるのって君くらいだよ。君以外のやつならとっくに人間不信になってる」
「怖い!!」

まっすぐな銀髪に、黄金の目を持つ女、レイは二カッと笑った。
レイとの身長差が激しいためにフォークスとカイルは顎を引かなければならなかった。

「ゴドリックがフォークスって呼んでるから私は違う呼び方をしてあげてるんだよ」
「何その恩着せがましい感じ」
「アルトに信じられてないのに気安く名前を呼ぶつもりはないよ」

フォークスは眉をひそめた。

「オレは「ゴドリックとロルシア以外の人間は信じない。だろ?」

首一つ違う下から信じられる人間—ゴドリック—がどうだとでも言わんばかりにニカニカ笑って言った。

「……分かってんじゃねェか」
「当たり前だろ?」

相棒なんだから。
その言葉にフォークスは銃で撃たれたように胸が喘いだ。