二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピ×ダン戦-交わる三本の線 ( No.163 )
日時: 2012/07/06 17:34
名前: 勇騎那 (ID: I7vMbt0z)

カイルが居なくなって間もなく、ヒロは立ち上がって言った。

「僕、カイルさんのことを知りたいです」

ヒロはゴドリックとフォークス、レイ、麦わらの一味、仲間達を見据えた。

「カイルさんがなぜあんな酷いことを言ったのか。何もなければあんなことを言うはずがありません」
「知って何になる?」
「え?」

フォークスが冷たく言い放った。
空気がピリピリと音をたてた。
ヒロはそれが自分が知る人物と同一人物とは思えなかった。

「お前たちが思っている以上にあいつの心の傷は深い。それをお前たちが知ったところで何になる?善人ぶりたいだけだろ」
「待てよ!!ヒロはカイルを気遣って言ってるんだ!!そんな言い方はないだろ!!」

フォークスの氷より冷たい物言いにバンが憤慨した。
彼は温度をどんどん下げて言った。

「お前らは、誰か大切な人を目の前で奪われたことがあるか?」
「……!!」
「ベルメールさん……」

ルフィは麦わら帽子のつばをつかんで深くかぶり直し、ナミは左肩のタトゥーに手を置いた。

「あるみたいだな。"麦わら"、ナミ」

フォークスは2人に対して何も聞こうとはしなかった。