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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ワンピース-王子嫌いな円卓の騎士 ( No.19 )
- 日時: 2012/06/16 21:14
- 名前: 勇騎那 (ID: xEijFxQE)
日の出とともに戦いの火ぶたは切って落とされた。
「かかれ—!!」
「「「「「「わああああ!!!」」」」」」
「向かい撃て!!」
「「「「「「おう!!」」」」」」
あちらこちらでガキン!ガキン!と刀がぶつかり合う太刀音がする。
ドン!ドン!という銃声も響く。
カフェの二階から高みの見物をしているゴドリックはそれを見て言った。
「疼く」
爪を噛んだ。カリッ…
「海賊限定のバトル大会”シリウス”。ルール不要。何をやっても反則にならない。流石だな。こんなものが開けるのは"バルセーニョ"くらいだ」
「優勝者には出場した海賊団から一人ずつ仲間が引き取れる。オレはそんなものに興味ないけどな」
「自分たちをより強くするために出ただけだからな。けど、面白いものは見られそうだ」
ゴドリックがニヒルに笑うと、フォークスも絶対に気付かない程度にわずかに口角を上げた。
「それと……」
フォークスは何かをパーカーの懐から出してゴドリックに放り投げた。
長いリーチを利用して左手にそれを収めた。
それは黒いリンゴだった。
「何でこれが……!!?これはおれたちの故郷にしかないはずだ……!!!」
「だからおかしいんだ」
「おかしい?」
「そう」
ゴドリックが怪訝な顔をするとフォークスは能面のように表情を変えずにしゃべり続けた。
「これはオレたちの故郷でしか育たないヴァンパイアップル。それが"バルセーニョ"に売られていた」
「売られてただと……!!?」
「ああ」
ゴドリックは言葉が一つ増えるたびに知って、さらに言葉が増えて一つずつ訳が分からなくなった。
「なにか、巨大な陰謀が渦巻いているのかもしれないな……」
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