二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ワンピ×ダン戦】-王子嫌いな円卓の騎士 ( No.61 )
日時: 2012/06/21 18:50
名前: 勇騎那 (ID: Y3Tx/RoT)

————————わあああああああああ!!!


一秒も気が抜けない大乱闘が繰り広げられている会場の端に降り立ったゴドリック一同。

「さっきの山野バンといい、ヴァンパイアップルのことといい、どうも気になることが重なる日だ」
「焦ってもしょうがないし、今は目の前のことだけに集中してようよ」

ゴドリックにカイルは諭すように言った。
カイルの言葉にゴドリックは同意することにした。

カイルは背中に背負った弓矢を構えた。
強い弓の弧が張り詰めてカイルの腕はみしっといった。

「"心目"を引くのか」

フォークスが珍しそうに言った。

「そういう気分になったのさ」

その言葉を引き金—トリガー—にカイルは矢を射た。
見えない鎧をまとった普通の弓矢は鉄の銃を打ち砕き、男の胸を貫いた。

「ぐあっ!!」
「何だ!?どこかに狙撃手がいるのか!?」
「どこから飛んできやがった!!」

戦場はかき乱された。
カイルが一矢射ただけで動揺したものはそのすきを突かれ、あえなく血に染まった。

「あっ……!!」

ゴドリックは焼けるように頭が痛むのを感じた。
目をつぶると、自分は高層ビルが立ち並ぶ街場にいた。

「(さっきの……!!)」

先ほどあった男子、山野バンが手元に何かを持ち、誰かと箱らしきものの前に立って対戦していた。
隣には瑠璃色の髪の男子が立って、彼もまた、手に何かを持ち誰かと対戦していた。
その相手は……

「(おれとフォークス……!?)」

映像はそこで途切れた。気が付けば自分は膝をついて頭を抱えて荒く息をしていた。

「何か見えたのか?」
「おれとフォークスが……山野バンとあと誰かと何かやってた」
「何かって何?」
「分からねェ。けど、確かに言えることは一つだ」





       
       おれとフォークスは山野バンとその仲間達に会ったことがある。