二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.3 )
- 日時: 2012/06/10 22:54
- 名前: ハルはる (ID: tMPenRNj)
キーンコーンカーンコーン・・・
『起立!さよーならぁ』
「さってと、早くいってシュート練しよ」
号令のあと、すぐに教室を出て第一体育館へ小走りで向かう。
無意識に鼻歌を歌ってしまう。
「〜♪〜♪」
そんなあたしを、ずっと見ていた人のことにあたしは気づかなかった。
ダムダム・・・
スカートの下に短パンをはいて、ブレザーとネクタイを脱いで第一ボタンを開けてドリブルをする。
「う〜ん、本調子じゃないけど・・・3Pの練習だけしとくか」
3Pのラインより手前・・・ていうか体育館中央ラインの上からゴールに向けてシュートを打つ。
・・・———シュパッ
「・・・朝ん時みたいにはいかないだろうなぁ」
朝、反対側から打ったシュートを思い出す。
あのシュート、気持ちよかったなぁ。
「・・・やってみるか」
誰もいないし。・・・と全力で反対側にドリブルをしてゴールの下で立ち止まる。
すぅ・・・と息を吸ってボールを放つ。
「入れっ」
そう呟いた時だった。
「「あ」」
出入り口の方から声がした。
———シュパッ
入ってしまった。
「・・・キャーすいませんっ勝手にここ使ってっ。どうぞあたし終わりにするんでっ」
そこにいたのは凄い身長の高い色黒の男子と、平均身長より少し小さいだろう色白の男子だった。
「今の・・・」
「え?」
「今、そこから打ったよな?
・・・お前、名前は?」
逃げようとしたのに逃げ道を塞がれてそう聞かれた。
やっぱし、見てたのかぁ。
そうだ、
「・・・じゃあ、あたしの名前教える代わりに、1on1してくれますか?」
「・・・やだね。女子とやってもつまんねぇ」
カッチーン。
ときましたよあなた。言ってくれるじゃないの。
「・・・じゃあ、あたしの名前も教えない。
・・・そこどいてくれます?」
「いや、白崎には練習出てもらはないとな」
「?今、どこからか声したんだけど・・・」
「青峰邪魔だどけ」
でっかい男子の後ろから赤髪のこれまた小さめな男子が出てきた。
このさっきから無言な男子と同じくらいの身長か。
「・・・って、なんであたしの名前」
「同じクラスだよ。白崎杏奈さん」
「あ〜・・・。ごめん覚えてなくて」
「別にいい。」
そう言うとあたしの持っていたボールをとって体育館中央へ歩いていくその人。
「俺は赤司征十郎。
1on1、しようか」
「・・・え?・・・あぁ、うん」
「おい赤司まじか?女子だぜ?こいつ」
「お前は女子女子うるさい!!
見てろよ。その口塞いでやる!」
イライラする〜っ!
「ふっ・・・じゃあ、先にいいよ」
「・・・じゃあ遠慮なく。」