二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  皓々と照る月 【REBORN】 ( No.19 )
日時: 2012/07/04 19:00
名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: 6vo2Rhi6)

帰り道の途中、リボーンくんに出会った。仮にも外見は赤ん坊なのに一人で何をしているのだろうか。リボーンくんの目線に合うようにしゃがみこむ。リボーンくんは「ちゃおっス」とお決まりの台詞を吐くと、私にニッと微笑みかけた。もしリボーンくんが普通の赤ん坊だったら仲良くなれてたのかもしれない。柄にも無く、しんみりとそんなことを考えた。相も変わらず、へいぼんは、訪れない。あの自称王子の少年だってそうだ。非凡のかたまり。少年は私を殺さなかった。私が死ぬのは恐いといったからだ。あの時なぜ私は死ぬのが恐いと思ったのだろう。生きるのが辛いと思っていたはずの私はどこにいったんだろうか。


「ユウ、なにかあったのか?」
「王子様にあっただけだよ。けど、おとぎ話とはかけ離れてた。綺麗なお城じゃなく、路地裏で、冷たい人間、見下ろしてた。…笑ってた。」
「…そうか。」


リボーンくんは何かを察したらしい。やっぱりリボーンくんと関わったから、こんなことになったんだ。たぶん。リボーンくんと出会ってからろくなことない。そう思ってたら「今失礼なこと考えたろ」って銃を突きつけられた。泣きたくなった。なぜ。


「リボーンくんってあほだよね。」
「殺されてーのか。」
「だが断る。」


「死ね。」リボーンくんが銃を弾をセットしようとしていたので、急いで土下座する。ねえリボーンくん、殺しは犯罪だってしってますか。そのまえに、日本には銃刀法違反ってのがあるの。しってた?日本にいるからには、ちゃんと法律まもろうね。そんなこと、いえるはずもなく。私は渇いた笑みを見せた。すると、リボーンくんが銃をおろす。いえい命はたすかったみたいだ。


「転校したいな。」
「逃げたら、地の果てまで追いかけてやるぞ。ボンゴレなめんな。」
「なめてねーよ。…なめてたらとっくに逃げてる。」
「そうか。」
「…うん。」
「……。」
「……。」


沈黙。私は沈黙が嫌い。沈黙してたら、不安になる。「私と話してるのつまらないかな」って思ってしまう。人の顔色を伺ってしまう。私はそんな女だ。臆病な女。…ではないか。堂々と雲雀恭弥の目の前でサボる私はどー考えても臆病ではない。ふむ。非・臆病ってやつですねわかります。


「リボーンくん。私、帰る。」
「そうか。ちゃお。」
「うん。」


あっでぃーお(さようなら)。



@おくびょうな女のとうそう劇(標的13)