二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

【第一話 ①】 ( No.3 )
日時: 2012/06/04 18:57
名前: 狼鳶 ◆InzVIXj7Ds (ID: pVoFPF2t)

【第一話 ①】


小さい頃から時々、変な物を見た。


……いや、毎日見てましたけどもねっ。
何あの“ぬべ〜”っとしたヤツ! めっちゃ気持ち悪いんですけど! ぬ〜●〜かよ!

その気持ち悪いヤツは人には見えないらしい。
それらは、おそらく“妖怪”といわれるものの類。

そんなものを物心つく前から見ている私。
だから多少は免疫が付いてきた。
ほら、今日もあそこに気持ち悪いヤツが男子高生を襲って……
襲って!? えっちょ、男子高生が! がっ、って!

そう思った時、私の体は動いていた——


「何やってんのよ! 手を離しなさい!」


私は男子高生を襲っている妖怪を、さっき拾った木の棒で殴った。


「いでぇ、いでぇよぉー」


妖怪は悲鳴を上げ、そそくさと逃げて行った。


「さてと、大丈夫? って……」


振り向くと、ポカーンとしている男子高生。
あ、塀に乗っかってる猫(仮)もこっちを見ている。

あー、取り敢えず……


「こんにちは?」




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