二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 最初で……3 ( No.2 )
日時: 2012/06/11 23:28
名前: 杞憂 (ID: XHLJtWbQ)

だんだんと血の匂いが濃くなっていく。

闇に沈んだ京の町を、匂いの根元を
求めて進み歩く。

あるあばら屋を曲がった一角。
そこにそれはいた。

あぁなんだ死体だけか…

ガックリきた。
彼を殺した人物を一目でいいから見てみたかった。

そんなことを考えていると頬に冷たい感触。
それは私の体温に溶かされ、液体となり
頬を伝った。

雪…か

空には鉛色の雲が広がっている。
もう月明かりは届かない。

彼を中心に描く赤い血溜まりに
鉛の空からの純白の粉が
落ちては溶け、落ちては溶けている。
血は固まっていない。


まだ殺されてあんま経ってないな。

降りしきる雪の中私は歩みだした。




はぁっ…はぁ……っ
口に手を当ててできるだけ切れる息が
外に漏れることを防ぐ。

浪士二人に追いかけられ体力の限界を感じ
とっさに隠れた物陰。
髪を高い位置でとめ袴を着て小太刀を腰に
刺して男に身をやつしてはしるが、
中身はただの娘だ。
大の男に敵うはずがない



どうかこのまま通り過ぎて…!!

その願いは儚く
足音は着々と近づいてくる。
シャラッと
刀を抜く音と共に…,

「ギャアアアァァア!!!」
悲鳴。
私を追ってきた男の悲鳴。

肉を何度も裂く音
飛び散る血の音
驚きの声
笑い声
また悲鳴。

何が起きたのかわからなかった。
私を置いてけぼりにして進んでいく時間。

聴覚だけの情報ではりかいできず
思わずものかげから顔を出す。

視覚という情報を付け足しても
理解するのに時間がかかった。

浅葱色の羽織
赤い刀
そこから滴る赤い液体
紅く染まった路地
横たわる浪士二人
…そしてその状況を作り出した張本人の二人は
白髪で
紅目
不気味な笑み

そしてその笑みは私を目で捕らえると
一層深く刻まれた。



あとがき−−−−
私は結構グロ系が好きなのです。
好きというか慣れてしまったって言うか…
でも、昔はワンピースの流血シーンで恐怖を感じる程
純粋だったのです。
人は変わるものですね(^^)

さて今日は部活がないのでこんな風に書けますが
普段は丸一日部活とかなので
不規則に更新すると思います。


さてここまで呼んでくださってありがとうございました。
駄文ですが末長く宜しくお願いします(^o^ゞ

もしご指摘など感想などありましたら
コメントしてくだされば嬉しく思いますq(^-^q)