二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGO 足を失った姫 ( No.8 )
- 日時: 2012/07/29 23:47
- 名前: 姫佳 (ID: /LylQYeE)
- 参照: 夏休みの宿題全部終わったー!!
プロローグ「つまらない人生」
———今日もまた、いつもと同じ日々が始まる。
———人生って同じことの繰り返しで、本当につまらない。本当に下らない。
今日も動かない足を憎みながら、ドイツの美しい景色を眺める。広場では、少年達が楽しそうにサッカーをしていた。
「輝姫、こっちへ来い。」
そして、本当の親かどうかも分からない男性と女性から殴る蹴るの暴行を受ける。この痛みにも、もう慣れた。
夜はこれまたつまらないパーティーに出席させられる。
こんな毎日が続いていたある日…、私は天使のお姫様と出会った。
いつものようにパーティーに無理矢理出席させられる私。
———こんなに派手な場所、落ち着かなくて大嫌い。
私はこっそり外に出た。ホテルの庭を大きな満月が照らす。
———綺麗。
私は純粋にそう思った。
「君、こんな所で何してるの?」
ふと後ろから声をかけられる。その声はまるで、天使のように優しかった。私が後ろを振り返ると、そこには、金髪のショートに太陽のような赤い瞳をした小柄な少女が笑顔で立っていた。肩には白い小さな鳩が乗っている。
———私と同い年か…、あるいは少し年上かな?
少女は私の隣にあるベンチに腰かけた。
———それにしても、すっごく可愛いな…。肌も綺麗だし…、こういう子を「美少女」っていうんだろうな…。
私はしばらく少女の可愛さに見惚れていた。
———でもこの子…、どこかで見たことあるような…。
私はこの子に見覚えがあったので、必死に思い出そうと考える。
「…君、助けを求めてる。」
「えっ?」
突然少女がそう言ったので、私は驚いて訊き返す。
「大丈夫。私が助けてあげるから。」
少女はそう言うと、私に日本行きのパスポートと手紙を渡した。
「ティアラ!!」
その時、後ろから男性の声が聞こえた。振り返ると、そこには黄土色の髪にエメラルドグリーンの瞳をした男性がいた。
———わぁ…。カッコいい人だなぁ…。
私は見惚れて男性を見つめる。
「勝手にいなくなったら駄目だろ。お前は極度の方向音痴なんだから。」
「え〜?そんなことないよ〜?」
少女の言葉に、男性は呆れたように溜息を吐く。
「まあいい。そろそろ帰るぞ。」
「うん!!それじゃあね!!」
「あっ、はい…。」
少女は大きく手を振り、男性とパーティー会場に戻っていった。その際、男性はぺこりとお辞儀をしたので、私も急いでお辞儀をする。
———あの人達、兄弟かな?恋人…、じゃないよね。…あの女の子「ティアラ」って名前なんだ…。可愛い名前だなぁ…。
その時、私は最大のミスを犯してしまったことに気がついた。彼女は「少女」ではなく「女性」だったということを。
そしてこれが、私の運命を大きく変える出会いだということに、まだ気付いていなかった。
***
姫佳「ついに始まりました!!イナゴ連載!!」
輝姫「み、皆さん!は、初めまして!主人公の『白炎輝姫』と申します!こ、これから宜しくお願い致します!!」
姫佳「輝姫は恥ずかしがり屋さんなんです。つーか、早速出てきたな。初代組ww」
輝姫「そうだね!プロローグ、いかがでしたか?これから新主人公として頑張りますので、宜しくお願いします!!」
姫佳「では、コメント待ってます!!」