二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【とんがりボウシ×イナイレ】 魔法界へのトリップ ( No.9 )
- 日時: 2012/08/28 02:09
- 名前: メロンソーダ ◆cSJ90ZEm0g (ID: nWEjYf1F)
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「うわああああああああ!」
頭をぶつけてしまう!と直感して、ぎゅっと目を閉じた。しかし10秒たっても、20秒たっても、一向に着地する様子がない。暗い、何もない真っ暗な空間を、俺はただひたすら落ちてゆく。
———円堂は大丈夫だったかな。部室棟にはこんな深い地下があったんだ。
思わずそんな緊張感のない考え方をしてしまう。
『タダイマ、イセカイイドウチュウ!ツギハ、マホウカイ!』
無機質な機械音のような声がどこからか響いてきた。何と言っているのかはわからない。
(どこまで落ちんだ?これ・・・)
誰でもいい、何でもいい、止めてくれ。
この永遠に止まりそうにない落下を。
止めてくれ!!!
ドッシ————ン!!
唐突に、落下が終了した。あれだけの距離を落ちておきながら体が原形を留めていられるなんて、我ながら感心してしまう。・・・とはいえ。
「いってぇ〜〜〜」
痛さのあまり呻き声を出していると、隣で円堂の声がした。
「あれっ、半田だ」
「円堂・・・」
「いやあ、よく死ななかったよな、俺たち」
「・・・ああ」
上体を起こし、辺りを見回す。やはり何もない。・・・と思った矢先。
ドッシ————ン!!
・・・また誰かが落ちてきた。
「風丸!マックス!木野!」
「円堂、半田・・・無事、だったんだな」
「なんで、お前らまで・・・」
絶句する円堂を、マックスが睨みつける。
「なんでって、円堂たちが勝手に扉に入るからだよ。みんな、かなり慌ててたよ。三人が消えちゃうんだもの」
「三人・・・そうだ、あいつは!?少林!」
円堂が叫ぶと、みんな顔を見合わせ首をかしげた。
「さあ?ここにいるのかと思ってたけど」
もう一度辺りを見回す。少林の姿を探してみるものの、人影ひとつ見つからない。この世に存在してはならないような不気味な「黒」だけが広がっている。
いや、それは完全な「黒」ではなかった。不純物が混ざっていた。
扉だ。部室棟の裏にあったものよりは小さい。俺の家の扉ぐらいの大きさで、少し派手な装飾が施されている。てっぺんには三つの模様がある。真ん中は「?」だと分かる。でも、ほかの二つは・・・?
そう思案に暮れていたとき、突然三つの模様が光り始めた。扉が少しずつ開いてゆき、奥にはまばゆいほどの光が。
「? なんだ、あの扉・・・」
円堂がそうつぶやいた直後。
目の前が真っ白になった。
流れ星
来てくれてありがとうございます!はい、確かに主人公は中途半田くんです(笑)
更新、頑張ります☆