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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【とんがりボウシ×イナイレ】 魔法界へのトリップ ( No.10 )
- 日時: 2012/08/28 17:51
- 名前: メロンソーダ ◆cSJ90ZEm0g (ID: nWEjYf1F)
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ドサッ!
気付けば、俺たちは乱暴に外に放り出されていた。扉がバタンッと音を立てて閉まった。
「うう・・・何なんだよさっきから・・・」
文句を言いながら、今の状況を確認すべく辺りを見回す。
そこは、廊下だった。どこかの建物の中にいるようだ。それにしても、なんだこの建物。木製の床はミシミシ音を立ててるし、壁に亀裂が走ってるし、正直耐震性を疑う。
「・・・雨降ってる」
マックスが窓越しに雨景色を見やり、ハアッとため息をもらした。
「そんなことより、ここどこ?」
「知らん」
「まあ、当然だよな。もしかしたら、ここが『異世界』なんじゃないか?」
「はあ?ここが?」
長い廊下には、数個の扉がずらりと並んでいる。俺たちが通ってきたのであろう派手な扉のほかにも、青い扉や黄色い扉があった。誰かが住んでいるのだろうか。
「あ、あそこに階段があるよ!」
秋の声に、みんな一斉にそちらを向く。
「ホントだ!下りてみようぜ!」
ドタドタと階段を下りていく。すぐに下のフロアに着いた。どうやら、ここは一階のようだ。空っぽの小さいカウンターにゴミ箱、赤い扉に緑の扉・・・。
「あっ」
隣で秋が小さな声をあげた。
「どうした?」
「今・・・外に、少林くんがいたような気がして・・・」
「え、本当に!?」
円堂が窓から身を乗り出す。
「外に出ようぜ。そっちの方がいいだろ」
風丸の言葉にみんな頷いて、雨が降っている中外に出た。
「あ、ほら、キャプテンたちですよ!」
「ホントだ。円堂くんたちだ」
「・・・え」
雨の中俺たちの目の前に立っていたのは少林・・・だけではなかった。
吹雪、ヒロト、それに緑川がいた。
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