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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.118 )
- 日時: 2012/12/21 01:15
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: 4HUso7p7)
- 参照: 第四篇/Dichroite Pendant (いつか役に立つ何か)
「…………」
「————」
静謐が陽光と共に長くリビングへ入りかけたとき、扉を開ける音がした。
反射的にそっちの方へ顔を向けると、マスターが左手で右目を押さえながら、こっちに歩いてきている。私とサムスと、二人で目を瞬いている内に、その確りしない足はテレビの前に並んだソファの内、一番私達に近いところを選んで近づき、半ば倒れるように座り込んだ。
私が現実逃避をしている間、彼の身に何があったのか。息はまるで一キロを全力疾走してきたかのように荒く、肌の見えているところは傷だらけだ。そして何時も着ている黒いローブの上から、マントとケープが一体化したような象牙色の服を着ており、それもあちこち破れている。
「何事だ、マスター。正装の上傷だらけとは」
問うサムスの声は、相変わらず冷静沈着で抑揚に乏しい。
対してマスターはしばらく何も答えず、その代わり何度か苦しそうに咳き込んだ。そう言えば、右腕の怪我具合が酷い。衣服の破れ方も出血の仕方も、他の何処より右腕が一番酷いのだ。医学には明るくないからあまり詳しくは述べられないが、千切れかかっているとは言える。
——いや、大事そうな用件を抱えている神と対峙して、こんな事を思うのは何となく場違いな気がするのだが。
何よりもまず此処の医者に診せろその傷。傷をほったらかして死んだらどうする気だ。
「あの……」
と、思考が声にまで出そうになった所で、マスターが緩慢に顔を上げた。
To be continued...
登場早々フルボッコなマスター。
ちなみに、常人でこの傷を換算すると、致命傷です。
本編では語られませんが、少なくとも肋骨を六本くらい持っていかれてます。もっと生々しく言うなら、一部の臓器は破裂してます。
それで此処まで歩けるのだから凄まじいモノで。
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