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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.122 )
- 日時: 2012/12/24 17:59
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: 4HUso7p7)
- 参照: 第四篇/Dichroite Pendant (いつか役に立つ何か)
「…………」
言葉も出ない私の心境を、そう的確に伝える言葉があるならば、それはまさに「呆然」と言うべきだろう。
帰ってきたメンバーの両手には、ダンボール箱が山のように抱えられていた。
「ただいまですー」
買出し、というより、最早その様は仕入れと言って過言ではない。誰も彼もが野菜や果物、お菓子に調味料、米や小麦粉、そして幾つかの生活必需品の箱を五つも六つも抱えているのだ。
「——おかえり」
「ひゃー重かったー! あっ、さよこさん。ただいまですぅ。もうお加減よいのですかー?」
鈍い音を立てて、コピー用紙の段ボール箱を私の前に下ろしながら、こともなげに尋ねてくるのは、恐らく私の顔と背後の状況に気付いていないであろうヨッシー。私は辛うじて頷き返すと、鼻歌を歌いながらダンボールを壁脇に引き摺るヨッシーへ声を投げかけた。
「この状況は一体……?」
「あ、えーとですねぇ。毎週土曜日は、メンバーの皆さんで買出しなのですぅ。とにかく食べ物の量が多いですので、さよこさんもお手伝いくださ——って、アレッ!? まっ、ます、マスターさんッ!」
やっとマスターの様子に気付いたようだ。あわわわわわマスターさぁぁぁぁぁん、と言う奇想天外なヨッシーの高い叫び声で、他の入り口付近で荷物を降ろしていたメンバーもこっちへ駆け寄って来た。入り口は東端、今私達がいるのは西端、部屋がやたらと広いだけに、走っても中々辿り着かない。
To be continued...
買出しはメンバー総出で行う月一のイベント。
リビングは東端から西端まで約百二十メートルほど。
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