二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.37 )
- 日時: 2012/09/22 21:07
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第二篇/After a Calm comes a Storm (嵐の前の静けさ)
テンションMAXに達したカービィが、何処からか出したフォークとナイフを高々と掲げて、構えた。
「ケーキ! りんご! どっちもよこせぇぇぇぇぇええええええ」
「ひへぃぃい!?」
餓鬼道に巣食う鬼の形相を目にして、ヨッシーが顔を真っ青にして叫ぶ。
「ちょっと待てゴルァァァアアッ!」
私は今自分の出せる最高速でコントローラーを取り出し、赤く光る『端子』——頭のてっぺんに、コントローラーの先を奥までねじ込んだ。途端、リンクに向かって飛び掛ろうとしていたカービィは、氷付けになったように動けなくなる。グッジョブ! とは全員の手。まじグッジョブ、私。
「ちょっと、サヨちーん!? 動けないよぅ! ちょっとー!」
フォークとナイフを握りしめた状態で硬直しているカービィに、あえて鍵を抜かないまま私は胸を張る。
「当たり前じゃ、このときだけは最強のファイターなんだぞ、あたし! さあ、この状態を解いてほしくば今ここで誓いなさーい、朝ごはんの後まで絶対にりんごとケーキには手を出さないと!」
これじゃ私が極悪人みたいだ。でも、ピンク球の魔の手からみんなのりんごとケーキを護る為には、私が悪代官になって米屋を打ち壊ししなきゃならない。要するに、悪代官万歳。ドゥーユーアンダスタン?
さあ、さあさあさあ! と硬直している悪魔に詰め寄る。カービィは涙目で私の顔と皆の顔、そしてりんごとケーキ、それらを三回ほどぐるぐるぐるぐると見回したところで、観念したように泣き声を上げた。
「うぅううー……んもう! 分かったよー、僕が悪かったよぅ!」
が、二次創作だと嘘をついているパターンだ。私はもっと信頼の置ける意見を求めた。
「ネスくーん。今のカービィの言葉、どう思う?」
「え? いいんじゃないかな」
あいつも良くやってくれているしね、って違う! 他のゲームの話題は出すべきじゃない、きっと。
「一応読んでみたけど、大丈夫みたいだよ」
「ネスくんが言うなら信用する」
「ちょっとぉ! 僕の意見無視ぃ!?」
ぎゃーぎゃーと喚きまくるカービィに、私はうるさい、とだけ言って、鍵を引っこ抜く。むびゃ、と変な声を上げて、カービィはその場でぺったんこに潰れた。そしてすぐに戻る。
「んもー、やだソレー! キモチ悪いー!」
「そんなこと言われたって、あたし基礎体力じゃピチューにも敵わないし、ゼルダ姫みたいに魔法使えないし、武器は弓矢しか使えないし。こんなカカシがファイターとして呼ばれたってことは、コレ使って闘うしかないじゃん」
ちなみに、私は「あっち」に居たころアーチェリー同好会に入っていた。だから弓矢は人並み以上に使えるのだ。つまりはそういう事なワケで。コントローラーと弓矢以外、私は抵抗の手段を持っていない。
To be continued...
「あいつもよくやってくれているしね」の元ネタはエルシャダイ。
一頭身キャラクター・子供勢は肩車が出来ないので、基本的にはつなげても操作しません。子供勢で操作できるキャラはロイあたりからが限界です。