二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.41 )
日時: 2012/09/26 04:03
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
参照: 第二篇/After a Calm comes a Storm (嵐の前の静けさ)

 「ルイージさん、無事ですかー? マスターさんのメールは見ました?」
 やっぱり誰か居たのか。そしてふと思ったけど、台所周りに緑しかいない。新鮮そうな配色なのは全く以って結構だが、リンクの服はアオカビも一緒に連想するから何かヤダ。まあいいや。
 「ボクは無事だよ、マスターさんに返信もした。でも」
 台所の方から低い声が返ってくる。ヨッシーの後姿がアワワ、と震えた。
 「で、でも?」
 聞き返されて、少しの沈黙。その後、一層低くなった声が帰って来た。
 「イヤな予感がするんだ」
 「イ、イヤな予感ならボクだっ」
 「シッ!」
 エプロンを脱ぎ捨てて辺りを警戒していたリンクが、ヨッシーの泣きそうな声を遮り、鋭い声を上げた。
 そして、サッシの向こうを睨みつけながらソファに走り、無造作に放り出されていた盾を手にして、華麗な五点接地を決めつつ私を庇う位置に立つ。少し遅れてヨッシーとルイージもサッシの向こうを見やり、慌てたようにこっちへ走ってきた。二人も私の前に立った。
 皆のように気配を察知することは出来ないが、何か居るに決まっている。邪魔にはなりたくない。
 「あたしは何処へ?」
 「そうですね……ごみ箱の辺りに、収納があります。少々狭いですが、そこに隠れていてください。恐らく、このリビングは何処もかしこも戦場になるでしょうから——出来るだけ早く。出来る限り、抵抗します」
 
  “制圧”ではなく、“抵抗”。
 サッシの向こうに居る相手が、強大な力を持っていることは、想像にかたくない。

 「あたしには何も出来ない。だからこそ言うよ」
 食卓のすぐ傍、さり気に置かれたゴミ箱をどかして、私は声を張り上げる。
 「絶対に生きて、ここから出してくださいね」
 「——勿論ッ」
 力強い返事を背後に聞いて、重たい蓋の隙間から、何とか身を滑らせる。
 私が完全に蓋を閉めた瞬間、窓がぶち破られる、甲高い音が耳を劈(つんざ)いた。

To be continued...

まさかの緑三人という。
我等がリーダーやマスターの最強伝説はかなり後の方になってから。子供勢の活躍も当分は日常(ギャグ)パートだけになりそうな予感。
しばらくお待ちください……。