PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.44 )
- 日時: 2012/09/27 22:14
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第三篇/I'm a not Fighter...yet (ヒヨッ子は見てるだけ。まだ。)
やれ。
と頭の片隅で「あたし」が叫ぶ。同時に、
やるな。
と「私」が叫んだ。
……やってもいいがまだやるな。今の私に、破壊神をどうにか出来るだけの力は無いのだ。弓の扱いを思い出し、「私」の仮説が正しいことを証明した上で、狂える者には立ち向かえ。前線で闇雲に剣を振り回す雑兵が、大将の首を刈れるものか——
頭の中で「私」は、必死に叫び続ける。やっぱり癪だが、そっちの指示に従ったほうが良さそうだ。
鍔迫り合いの音、壁に重いものが激突する音、爆音に悲鳴、叫び声に掛け声。あらゆる戦場の音声は弱まる気配もない。自分に刺した鍵を抜き、早く終わってしまえと喉の奥で泣きながら、私は膝を強く抱えた。
うつむいた拍子に、腰まで伸ばした髪が流れて頬に掛かる。
心細い。こんなとき、ヘタレでも手袋が傍にいてくれたのなら、どんなにか心強いだろう。
早く来い、手袋ヤロウ……!
To be continued...
短いつなぎのお話。
マスターの弱体化が激しい今日この頃。
PR