二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.79 )
日時: 2012/11/01 19:05
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
参照: 第六篇/Secret Reason (棄てられた名前)

 とか何とか思っていたら、怒り心頭に達したウルフの怒号が、横合いから鼓膜に突撃してきた。
 「だからってテメェなァ……! わざわざオレに向かってスッ飛ばす奴があるかァ!? アーウィンに撃墜されかけてもビビらなかったオレが、お前の打った矢ごときで死を覚悟しちまったじゃねェか!」
 「あああ、すみません。すみませんってば。私だってこんなことしたの生まれて初めてなんですから、あんなに大きい曲がり方するとは予想してなかったんです。本当ですよぅ」
 「このッ……!」
 ウルフが拳を振り上げ、私が思わず防御の体制を取りかけると、彼はその矛先を射撃台に向けた。神速で振り下ろされた拳は金属の台に鈍い断末魔を上げさせ、ブラスターを五センチはハネ上がらせる。
 「あ゛ぁ、このクソッタレ——」
 それで沸騰した脳味噌が冷めたのか、ウルフは不意に溜息を吐いて、ブラスターを取り上げた。そして己の拳で凹んだ台に憎憎しげな一瞥をくれ、射撃室の扉を蹴り飛ばすようにして開けると、ドカドカと苛立ちを隠さない大きな足音を立てて出て行ってしまう。
 的に突き立ったままの矢を引き抜き、矢筒に突っ込んで、私もその後に追随。

 冷たい廊下を歩きながら、アーチェリーをふと見た。おそらくは必然の内に。
 持ち手の部分に刻み付けられた、小さな小さな手彫りの文字。そうとう苦労して刻んだのであろう、ひどく歪んだその文字は、私にも辛うじて読み取れる、英単語だった。

 『LONELY & CRAZY』

Chapter One Complete!
But to be continued...


…………さて。

フラグとチートだらけの第一章、これにて完結ッ!
第二章は今まで喋らなかったキャラと今まで活躍出来なかったキャラのオンパレードです。
同時に、キャラクター個人に対する掘り下げが深くなっていくので、情報量が一気に増大します。つまり今まで以上に難解かつ難読になっていくので、どうか心してください。
ちなみに、小夜子さんがまともに戦闘するのも第二章からです。
ゲーマー小夜子さんの腕をご覧あれ。