二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【学園アリス】 太陽の光 【小説】 オリキャラ募集! ( No.8 )
日時: 2012/10/30 19:10
名前: 愛理 ◆aGZ9OPSgQQ (ID: XZMxsXTA)

〆黒簾香菜さん

オリキャラありがとうございます!
舞姫ちゃん…! めっさ可愛いですね…!!
ぜひぜひ使わせていただきます!

〆Dr.クロさん

オリキャラありがとうございます!
凄く格好いいアリスですね…! オールエレメント…!
使わせていただきます! 

〆空知さん

オリキャラありがとうございます!
5000歳パネェですね(笑) 結構なお役をしていただけそうです…フフh((
かつお節に笑いましたww
クロノ君、使わせていただきます!!


04 罰則印


「な、何なんやアンタ…ッ!! 何なんや今の…!」

「何ばっかり言わないでくれる? …と言うか“アリス”って事ぐらい分かるでしょ?」


冷たい視線を外さずに優子は言った。
その冷めきった瞳に蜜柑の背筋に何かが走る。
それを見越してか、紗和が止めに入った。


「おい落ち着けって、優子。…わりいな、転入生」

「……」


優子は無言で席を立ち、教室から出て行った。
紗和が慌ててそれを追いかけていく。
茫然とする蜜柑に手が差し伸べられた。


「大丈夫か?」

「あ、ありがとうな」


蛍のような紫色の瞳。目が惹かれる銀髪。
はわーと蜜柑は思わず見とれた。


「…貴様……」

「え?」

「…いや、何でもない。それより転入生。名は何と言った?」

「佐倉 蜜柑! よろしゅうな! アンタは?」

「絶望ヶ丘クロノだ。よろしく、蜜柑」

「よろしゅう! …それより、さっきの子何なん!?」


棗とルカ、一まとめにすると周囲の視線を物凄く浴びている。
が、そんな事は一切気にせずにクロノは口を開いた。


「黒宮 優子と言ってな。“アリス”を三つも持っている」

「み、三つも…!?」

「——ちなみに貴女が使われたアリスは“言霊”のアリス」


落ち着いて透き通った声の主に蜜柑は顔を向ける。
こちらも目が惹かれるような綺麗な銀髪。目はオッドアイ。
そんな彼女は、蜜柑を興味しんしんと言った目で見ている。


「その言葉を聞いた者は完全に操られちゃうアリス」

「そ、そうなんや」

「…にしてもさっきの貴方、面白かったわ。あの子にあんなこと言っちゃうなんて」

「そ、そないまずかったん!?」

「さあ、ね?」


魅力的な微笑みを浮かべる彼女に蜜柑はぱちくりと瞬きをする。
そして蜜柑が名前が分からないことで困っている事に気づいたようだ。


「私は九六、夜咲九六よ。よろしくね。えっと…蜜柑?」

「こちらこそよろしゅうな! 九六ちゃんっ!」


微笑む九六。シャラリと九六の首にかかるネックレスが揺れた。

 * 〜 * 〜 *

「——待てって! 待てってば、優子!」

「……」


無言で優子は北の森の中を歩く。紗和は必死に追いかけていた。
はたりと歩みをとめた優子は、紗和の方を見て言う。


「…ついてこなくていい」

「あたしがついていきたいだけだっつうの! 気にすんな!」


はあ。と優子はため息をついた。
紗和のペースにいつも乗せられる。この明るい笑顔のせいか?
その時。優子の頬にある罰則印がズキンと痛んだ。


「……っ」

「え…? おい、どうしたんだよ!?」

「——っ教室戻ってて!!」


頬をおさえながら必死で走り出す優子。
紗和が後ろから何かを叫んでくるが、今は気にしている暇はない。
しばらく走り、木の陰に隠れつつもたれた。

——息が荒くなる。


「…優子」

「……っ」

「そこにいるんだろ?」


大嫌いな声が聞こえてくる。
罰則印による痛みをこらえながら優子は必死に息を潜める。
深い藍色の短髪。整った目鼻立ち。
冷え切った真っ黒な瞳。優子は震え上がる。


「……」


足音が遠ざかっていく。罰則印の痛みも消えた。
彼の名は——黒宮 まさる。そう、優子の兄だ。
所持アリスは“呪い”。優子の罰則印をつけたのも賢だ。
ぶはあっと優子は息を吐く。


「————」


ずるずると地面に寝転ぶ。
綺麗な青空が見え——思わず腕で瞳を覆い隠した。
綺麗なものは、自分には似合わない。


(やっぱり…信頼できる奴なんて、僕には……)


片手で数えられるくらいしか、いない。

 * 〜 * 〜 *

次回黒簾香菜さんのオリキャラ、ルカぴょんと共に出ます!

そしてキャラ崩壊してたらホンッットスイマセン!