二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: マギ —運命と魔導殺し— ( No.5 )
- 日時: 2012/11/07 19:53
- 名前: 黎 (ID: kgjUD18D)
「アンタ見かけない顔だねえ〜!旅行者かい?!」
『はい!』
貝串焼きを買おうと注文した時、おばさんにトーマは声をかけられた。
「シンドリアはいいとこだよ!ゆっくりしていきな!…あんた、何の目的で来たのかい?ここの王様は男前だからねえ!」
おばさんは豪快に笑って貝串焼き4本をトーマに渡した。
『えー・・・と。ちょっと観光に!』
—あと宝探しだな。—
照れながら言うトーマに続いて、ゼロも付け加える。ゼロの念話はトーマ以外、あるいは異能の力を持った者にしか聞こえない。
「体調に気をつけなよ!」
『はい!ありがとうございます!』
トーマは手を振って見送ってくれたおばさんに手を振りかえしてそのまま歩いて行った。
「おばさーん!貝串焼きあるかい?」
いつの間にかひょっこり現れたアラジン。
「ああ…。ってああ!ごめんね坊や。さっきの子で全部なくなっちゃてね・・・。」
おばさんは苦笑しながら言った。
「そんなあ・・・。」
「次、探しましょう。アラジン。」
「モルジアナの言うとおりだぜ。まだまだ店はあるんだ!」
へたり込むアラジンにモルジアナとアリババは笑っていった。
だが、アラジンは周りに見えるルフを見た瞬間、一瞬で顔色が変わった。
「…ここのルフ、白いのと黒いのがある…。変だな・・・。」
「…それって今朝お前が共鳴とか言ってたやつか?」
「たぶんそうだよ!」
「じゃあ、探しましょう。」
モルジアナはそういって踵を返そうとする。
「ねえねえおばさん!さっきの子、どこにいったかしらないかい!?」
「んー?よく聞かなかったからよくはわからなかったけど…。確か、王宮にむかってたような・・・。」
アラジンの質問におばさんは首をかしげながらいった。
「ありがとう!」
アラジンはすごい勢いで走り去って行った。
「アラジン・・・その子っていったい?」
「わからない…。魔法使いでもマギでもダンジョン攻略者でもないからね…。こんなこと、初めてだよ。」
「…会ってみないとわからないわけですね。」
と3人は言って走るスピードを速める。
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『まずはどこに行こうかな…。』
—トーマ!危ない!—
『へ?!』
ゼロの言葉でトーマは振り向くと・・・。
「いたよアリババ君!モルさん!あのお姉さんだよ!」
「発見しました。」
「結構かわいい・・・。」
と、3人は口々に言ってトーマに襲い掛かる(?)
『え・・・ッ!な、なんだーーーーーッ!?」
0,5秒後。3人に突撃されトーマは気絶した。