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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 浅葱色の風と放浪鬼 ( No.5 )
- 日時: 2012/11/09 18:16
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
2話「都で鬼と人は出会う」
「……えーっと…。」
「…………!」
しばらく睨み合いが続いていたが、性格上耐えられなかったのだろう、
真琴が口を開いた。
「…あ!これ正当防衛ですからね!!仕掛けてきたの、むこうなんです
よ!……あれ、その羽織。」
必死の言い訳の中気がつく。よく見ると、男達の着ている羽織は、よく
みると先程自分が斬り殺した相手がきていた物と同じだった。
「あぁ…皆さんのお仲間でしたか、この`羅刹`。」
「な…!?てめぇ…!」
`羅刹`という名称を口にした途端、黒髪の男の瞳に殺気が宿る。
控えていた茶髪の男が、唇を歪めて質問した。
「ねぇ君、`羅刹`って何かなぁ?」
「は?何だ、知らないのか?羅刹って言うのは、変若水を飲ん、だ…
……あ!」
今頃になって、真琴は自分が、茶髪の男に鎌かけられたとわかった
らしい。慌てて口をふさぐが、時すでに遅し。
「……屯所で話を聞かせてもらう。いいな。」
『いいな。』という台詞を合図に、物陰から何人か男が姿を現した。
おそらく`羅刹`を追ってきた幹部達だろう。
「あーあ、参ったなぁ。やる事があるのに…。」
幹部達が自分に迫って来る中、一人ため息をついたのだった。
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