二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナGO『トリップ*孤独な少女*』 ( No.13 )
日時: 2012/12/27 11:32
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: bczxLXEO)

○五話

 こんにちは、炎歌日向です。
 今私たちは何をしているかというと、とても興奮しています。はい。
 もう言葉で表せない位に興奮しています。
 何故かというと、それは——

 「……どうしたの、何かあった?」
 「固まってるけど、大丈夫?」

 目の前にあの神童拓人と霧野蘭丸がいるのですから!
 「あの」二人ですよ?「あの」二人ですよ!?
 
 「(しつこいわ。)」
 「(ウウッ……)」

 霞姫に冷たい目線を向けられたが、私は気にせずに彼らのことを見続ける。
 まさか本当に会えるとは思っても居なかったし、それに、本当にイナGOの世界にトリップしてきたんだなぁという実感が湧いてきて、とても興奮している。
 もうここで自己紹介でも始めよかと思った矢先、隣で霞姫が笑顔で彼らに言った。

 「ごめんなさいね、私の連れが五月蝿くって。別に気にしないでもいいわ。」
 「あ、あぁ……そう?」
 「な、何かゴメン……」

 ———あーあ、また始まったよ。霞姫の悪い癖。
 霞姫はとても人見知りが激しく、内気な性格だ。
 ただの内気な性格ならまだ可愛いものなのだが、彼女にはその内気な性格+ツンデレというものが混ざっており、こう人に話しかけられると、ツンデレモードのツンが出てきてしまうのだ。
 慣れた人には私を話すような感じになるのだが、どうも見慣れない相手には———
 だから、私はそっと霧野の横へと駆け寄って耳打ちをする。

 「ごめんね。。あの子、極度の人見知りだから、初対面とかの人にはああいう態度取っちゃうの。だから、あまり気にしないで上げて?」
 「あ、あぁ……分かった。ところで君は?」
 「あぁ、そうだ。自己紹介しなくちゃね!ほら、霞姫。」
 「え、何よ日向!……え、自己紹介?あぁ……そういえばしてなかったね。」

 神童たちがちょっと不審そうに見ているのが痛いよ。あぁ、そんな目で見ないでおくれ。
 まぁ、そこは置いといて。私たちは自己紹介することにした。

 「では、改めまして……私は炎歌日向といいます!年は十四。よろしくね!」
 「私は闇紅霞姫。年は同じく十四。よろしく。」

 相変わらずツンツンしている霞姫。ほら、そんなことしてるから相手もすこし戸惑ってるよ。
 まぁ、霧野には私から言っといたからいいんだけどね。霧野も少し慣れてきたみたい。

 「俺は、霧野蘭丸。となりにいるのは、俺の友達の…」
 「神童拓人だ。よろしくな。ところで君たちは何処から来たの?」
 「え、えっと………」

 痛いところをついてくるね神童君。名前のとおり本当に神童だな!
 私たちはトリップしてきたわけで、どこから来たと言われても東京都としか答えられないのです!
 すると、神童と同じくらい頭の良い霞姫がニコリと笑顔を浮かべながら答える。
 
 「私達、ちょっと引っ越してきたの。フランスから。私達、あの生活に耐え切れなくなって逃げ出してきたってわけ。ほら、パスポート。」
 「「な、なるほど………」」

 おぉ、いつの間にパスポートなんて持っていたんだ我が友よ!そしてちゃっかり財布まで持っている……素晴らしい。神童と霧野も納得しているよ!でも、霞姫フランス語なんて喋れたっけ?私は無理だけどね!

 「嘘みたいなこと言ってるけど、本当だよ?」
 「いや、信じるさ。君たちが本当だって言うんならね。」
 「それで、君たち……住む場所在る?」
 「あ、そういえば………」

 ないね。うん。ない。
 このまま野宿するしかないわ、あははは!
 すると、神童からとんでもないことを言われた。

 「行く場所ないなら、俺等の家来ないか?闇紅は俺の家、炎歌は霧野の家に。」
 「え、いいの!?」
 「………何か、悪いんだけど…」

 まさか、私達を家に泊めてくれるとは!しかも私霧野の家!蘭ちゃんの家だよ!?

 「いいよ、君たち行く場所ないんだろ?」
 「………何か、ゴメン。」

 霞姫が珍しくお礼みたいなの言ってるよ!慣れてきたのかな?
 これから彼らは家に帰る所だったらしく、忘れ物をしたため学校に戻ってきたらしい。
 結局私達は彼らの好意に甘え、家に泊めてもらうことにした。

 「それじゃあ、日向。また明日。」
 「うん。霞姫、頑張ってね!」

 ということで、私たちは二人の家にお邪魔することとなったのだ。


○   ○   ○   ○

こんにちは、ARISAです。
久しぶりの更新となりまして、サボっていてスミマセン←
とりあえず、彼女たちは神童たちの家に泊まることに成りました!
いいな、私も止まってみたい←