二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナGO『トリップ*孤独な少女*』 ( No.6 )
日時: 2012/11/18 20:43
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: bczxLXEO)

○二話

 何故か強烈な眠気に襲われています、闇紅霞姫です。
 そして遠くから誰かの声が聞こえるような————

 「起きて、霞姫!………起きろおおおおおお!!!」
 「はいいいいいい!!?」

 幻聴ではなかった、私を起こす声。その声の主は、私と一緒に屋上から落ちた、炎歌日向だった。

 「やっと起きたァ!全く、一体いつまで寝てるのさ。」
 「いや、やっと起きたって言われても……というより、ここどこ?」
 
 私達がいた場所は、本当に何もない真っ白なところだった。
 上も白、下も白。勿論左右両方も白。見渡す限り、真っ白なところに、私達二人は座っていた。
 
 「私も知らないよぉ。ったく、いい迷惑だよね!こんなところに連れてこられてもやることないしさぁ。」
 「いや、問題そこじゃないよね?そもそも私達死んじゃったんだから連れてこられることも無理だよね。」

 ちょっと、というよりかなり抜けた発言をした日向は、ピョンと立ち上がり、当たりを見渡した。
 だが、見渡しても辺りは変わるはずもなく、ただ白いだけだった。
 日向はハァとため息を付き、

 「ごめん、ちょっとあっちまで行ってなんか探してくるよ。だから、ここで待ってて!」
 「え、ちょ!日向?」

 日向は私の静止を聞かずに走って行ってしまった。私の考えだが、白いあちら側に行っても、なにもないと思うのに。

 「日向ァ……行かないでよぉ……」

 私は情けないことに少し半泣き状態で日向の名前を呼ぶ。だが、日向には聞こえるはずもなく、私の声は虚空へと吸い込まれていった。
 


 
 しばらく経っても日向は帰ってくる様子も見せず、ただただ時間だけが過ぎていく。
 
 「日向、大丈夫かなぁ……」

 そう心配していた私だが、しばらくすると———


 「霞姫いいいいいいいいいい!!何かいたよおおおおおおお!!」


 私の心配もよそに、明るい笑顔で何か大きいものを掴んで持ってきた。




   ◇◇◇



 「………………ねぇ、日向?」
 「ん、なあに?」
 「……………この物体何?」

 日向が帰ってきた時に拾った(?)人みたいなものは、何故か呻き声をあげていた。
 
 「いやぁ、人を探しに行ったらたまたまいたから突進したらどっかにぶつけたみたいで気絶しちゃった!」
 「ちょっと、何してるの!?たまたまいたからって突進て!この人かわいそうでしょ。どうりでなんか苦しんでると思ったら!!」
 「仕方ないじゃあん、ぶつかっちゃったんだもの。」
 「そういう問題じゃないからね!?」
 
 そんなやり取りをしていたら、倒れていた人が気がついたようで……

 「————ここは?そして君たちは?」
 「あぁ、気づきましたか?私は闇紅霞姫といいます。隣にいるのは私の友達の炎歌日向です。あの………先程日向が貴方にぶつかってしまったらしいのですが……」
 「えっと、スミマセンでした!」
 
 日向が素直に謝ると、ニコリと笑いながら立ち上がり、

 「いや、大丈夫だよ。気にしないでくれ。———ところで君たち、もしかしたら一回死んだんじゃないのかね?」
 「「!!?」」

 急にそのようなことを言われ、私たちは驚愕の顔をし、相手のことを見つめる。
 
 「何で、知ってるんですか?」
 「まぁ、そう身構えするな。悪いようにはしないさ。」

 そう言い、ニヤリと笑みを浮かべる男。
 すると日向が一歩前に出て、男に問いかける。

 「貴女は、一体何者なんですか?」

 なんとも答えにくい質問をするのだろうと思った。これでは相手も答えられないのではないのかと思ったら、相手は先程の表情を崩さずに、余裕な表情で答えた。





 「——————ボクは、神さ。」





 「君たちが、何かを縋るときに頼る、便利な……………ね。」




こんばんは、ARISAです。
はい、神様出せました。とりあえずあわせることが出来たので次あたりにはトリップできるはずです←