二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナGO『トリップ*孤独な少女*』 ( No.8 )
日時: 2012/11/28 20:08
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: bczxLXEO)

○四話

 「いってててて……」
 
 光と轟音で一瞬に司会が真っ白になり、次に目を覚ましたのは、体が強い衝撃をうけた時だった。
 目を覚ますと、私の住んでいるところでは見たことのない場所だった。だが————

 「ここ、どっかで見たことのあるような……」
 「イナGOのグラウンドじゃない?ほら、あの天馬がいつも練習してるとこ。」
 「うわっ!!」

 どこかで見たことがあるなぁと思っていたら、隣でいつの間にか起きていた日向がニョキッと顔を出し、私の隣にいた。

 「ちょ、日向。驚かせないでよぉ……」
 「ひどいなぁ……私だって、驚かしたくて驚かせてるわけじゃないよ!」

 プンスカという擬音語が似合いそうな様子で、日向は怒り出す。だが、私はそれをスルーして先程日向が言った言葉を思い出していた。
 『イナGOのグラウンドじゃない?』
 確か、先程私と日向は神(?)に会って、『君たちに第二の人生を贈ろう』と言われた。
 そして私たちは『イナズマイレブンGO』の世界に行きたいと願った。
 そして、今この状況。
 ……ということは、


 「私達……本当にこの世界に来ちゃったんだ!」


 私たちは、体験してしまったのだ。
 俗にいう、トリップというやつを。


 ◇◇◇


 「ねぇ、これからどうする?」
 「どうしようね……日向はどうする?」
 「とりあえず、雷門中の方に行ってみようよ!」

 日向の提案で、私達は雷門中の方面へ着ていた。
 テレビや漫画、ゲームで見たものと同じような風景が、今私たちの前に広がっている。
 それが、とても嬉しくてたまらなかった。

 「ねぇねぇ、霞姫。見えてきたよ!」
 「あ、本当だ。………大きいね。」

 しばらく歩くと、私たちはようやく雷門中へと着く。
 雷門中は、私の予想よりもはるかに大きく、私はとても感動していた。
 ここに、神童や蘭丸、京介がいるとなると、興奮がどうも抑えきれないのだ。
 ……変態だと、思わないでくださいね!
 隣の日向も、私の影響でイナGOが好きになったので、私と同じ事を思っているであろう。

 「それで、霞姫!……どうやってなかに入るよ。」
 「……どうしようね。」

 彼らに会いたいという願いはあるのだが、いざ入るとなると、どうやって入ろうかと迷う。
 しばらく悩んでいたが、日向は「あぁぁああああ!」と髪の毛をワシャワシャとし、ボサボサになった髪型で、

 「よし、乗り込もう!!」

 と、とてもかっこいいことを言い出した。

 「え、乗り込むの?」

 もちろん、私は反対したのだが……

 「いいや、乗り込む。乗り込むって言ったら乗り込むからね!」

 と、やはり私の意見を聞きはしなかった。
 まぁ、これが彼女のいいところであり、悪いところでもあるのだが。
 私は、長い付き合いなので、仕方ないなぁという様に、

 「はいはい、分かりました。」

 と、溜息をつきながら、彼女の言うことに従うことにした。
 そして、入ろうとすると……

 「君たち、見ない顔だけどどうしたの?」

 と、後ろから声が掛かる。
 振り返ってみると……

 「あああああああああ!!」

 日向が叫んだ。それもそのはず。私も叫びたくなった。
 
 そこには、神童拓人と霧野蘭丸がいたのだから。



 
 とある場所にて。
 先程霞姫達をイナGOの世界へと送り込んだ神が、一人で優雅に紅茶を飲みながら、独り言を言っていた。
 
 「君たちには、少し嘘をつかせてもらったよ。」

 紅茶のは言ったカップを傾かせ、自らの口内へと注ぎこむ。
 紅茶の風味が口全体に広がることを感じながら神は更に続けた。

 「君たちは、まだ死んではいない。……植物状態、というところかな?まぁ、君たちには関係ないんだろうけどね。」


 「せいぜい、今のうちにこの世界を満喫してるといいよ。」



 別れは、急にやって来るんだからね。




はい、こんばんは、ARISAです。
亀更新でゴメンナサイ><
とりあえず、四話更新できました!

神童と霧野登場です。
次は早速絡ませたいと思っています☆
それではノシ