二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【ポケスペ第1章】 足跡 【落書きす絵うp】
日時: 2010/01/11 11:53
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: 題名決定しますた こーゆーシンプルなのもいいと思うんだ

本日3回目だと!?
これ以上みんなの小説が消えない事を願う...(ポケスペ以外もね、
マジで管理人がウ.ザ.い
13代目だぞ? マジで自重してくれ

この小説は、ポケットモンスターSPECIAL(通称ポケスペ)の第1章(1巻〜3巻)を原作沿いに書いたもので、オリジナル要素を加えた小説です
ネタバレも含まれますので嫌な方はプラウザの戻るクリックをお願いします。
後CP(カップリング=カップル)が、
レイエorレブルorレカス‥じゃないので覚悟を。



◇*◆はじめに◆*◇

・荒らし・中傷の人はクリック!!
・パクリ禁止!!
・ポケモン・ポケスペ嫌いな人さようならー!!
・オリキャラダメな方はプラウザの戻るクリック
・夢月が嫌いな人は右上の罰ボタンクリック!!
・キャラ崩壊があるかもしれません
・駄文とか駄絵ばっかり置いてあります

それでもよければ、この先にお進みください。


○*●夢月ノベル●*○

†オリキャラ†
ホワイト>>1

†本編†
【ポケットモンスターSPECLAL 君と私の旅路】
1.白、それは始まりを意味する>>2
「たとえどんな奴が相手だって、オレ様の敵じゃないぜ! なあ!」
2.幻のポケモン>>3
「オ……オレが、負けた……?」
3.負けた>>4
「レッド、大丈夫。大丈夫だから……」
4.狙い>>5
「……俺さァ、〝ホワイト〟っつー女気に入った♪」
5.はじめてのポケモン>>6
「あ、オレの名前はブラック。君は?」
6.トキワの森>>7
「ポケモン図鑑!?」
7.木の上から>>8
「あ、いやなんでもない。お前に話すのは少し早い気がするからよ」
8.ギャラドスと少女1>>10
「助太刀しますよ♪」
9.ギャラドスと少女2>>11
「なんだ? お前もレッドみたいにどこまでもついてくるのか?」
10.オツキミ山、そして同じころに。>>12
「……なぜおまえはライトブルーを……ライトの存在を知っている?」
11.脱出>>21
「……面白い展開を広げてくれそうねぇ…」

†番外編†
【学パロ】
オレンジVS不良>>19
「黙れ不良。お前にもボッコボコにしてやんよ?」

†季節限定企画†
【お正月SPECIAL企画】
初詣>>15
「じゃあ次は……おみくじを引いてみる?」
羽根つき、ペア決め>>16
「アタシの用意したコスプレ衣装を着るのが罰ゲームよ!!」
羽根つき大会1>>17
「なんでオレンジはあんなに自信満々で……」
羽根つき大会2>>18
「……アイツは昔から……よく物を振る奴だった……」
羽根つき大会3>>22
「謝ってすむんだったら警察はいらねぇんだよカス人間!! 死ぬ覚悟は出来てんのかああん!?」



☆*★絵・歌・詩など★*☆

†キャラ絵†
落書き銀>>23
落書きす絵>>41

†キャラソン†
ホワイトキャラソン【God Knows...】
http://www.youtube.com/watch?v=jsBYeh3yXqY
ブラックキャラソン【you/ブラックver.】>>20

†イメソン†
OP【Northern lights】
http://www.youtube.com/watch?v=Xfgct26S6rc
ED【タイプ:ワイルド】
http://www.youtube.com/watch?v=lZqaK1WVLCo&feature=related
架流サマ作詞【マイ・ストーリー】>>13
海美サマ作詞【明日に向かって】>>14



▽*▼その他▼*▽

夢月のHPです(どうでもいいね!!)
http://id2.fm-p.jp/534/sizukake/

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Re: 【ポケスペ第1章】 題名未定 【も う い や だ】 ( No.3 )
日時: 2010/01/10 22:45
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: レッド視点

2.幻のポケモン

「じゃあまた明日」
「おう!」

夕方になり、オレ達は子供たちと別れて家に帰ろうとしていた。
しかし、オレは〝オーキド博士とその孫〟の事で少し考え込んでいた。
ホワイトも、オレの隣でその事を考えていた。

「わっぷ!」
「イテッ」

オレは黒ずくめの大きな人とぶつかり、その人はオレを睨みつけるように「気をつけろ小僧!」と怒ってきて、オレは少しビビった。

……あれ? あんな奴らこの町にいたっけ?

「あっ!」

オレはあの大きい人の腰を見て、モンスターボールを発見し、ポケモントレーナーだって分かった。
ソイツを追いかけようと、草むらを歩いていたが、黒ずくめの集団(?)が何やら話していたのに気づいて、木の影に隠れる。

「とにかくこのあたりに逃げこんだ事は間違いない!! なんとしてもさがしだすのだ! 幻のポケモンを!!」

……幻のポケモン? なんだそりゃ?
聞いたことねーな……。

「まださがしてない場所は西側の森か! 今夜はそこを徹底調査だ!!」

オレとホワイトは少し黙る。

「……いーいこときいちゃった」
「レッド?」
「その幻のポケモンとやら、このレッド様が先にイタダイちゃうもんね」
「え!? レ、レッド!?」

ホワイトはオレを止めようとしたが、なんとか説得し、ホワイトも納得した。
そしてオレ達は、西の森へ向かった。


西の森————。
オレとホワイトは大量のモンスターボールを持って西側の森へ来た。

「しめしめ、まだあいつらきてないぞ」
「お、重い……」

オレはイッヒッヒとおかしな笑い方をして、幻のポケモンちゃんはドコかな〜っとあたりを見回して探していた。
ホワイト……御免。

「ん? アレ……は、なんだあ!?」

オレは草むらから様子をうかがうと、同年代くらいの奴がいた。
夕方のあいつらの仲間か……?

「よし! 行けっ、ヒトカゲ!!」
「ポケモン! あいつ、ポケモントレーナーなのか!」

あいつが使っているポケモン……ヒトカゲがほのおを出し、もう1匹のポケモンはこうげきをかわしながら戦っていた。

「か、カッコイイ……」
「……!!」

ホワイトはヒトカゲを使っているトレーナーにそう呟いた。
くやしいかもしれないけど、あんな戦い方は、オレは今まで見たことがなかった。

……でも、あっちの光っている方はなんだ!? 今までで見たことがないぞ……?

……へへ、いいぞヒトカゲ! 行けっ、そこだっ!
気がつけば、オレはヒトカゲを応援していた。
しかし、そのトレーナーはヒトカゲを戻るよう指示をした。

「〜〜! え゛——!?」

オレは思わず声を出したが、トレーナーはヒトカゲをボールに収めた。

「ナニやってんだ! チャンスじゃねー!! 勝てそうなのになんでやめちまうんだよ——!!」

オレはヒトカゲのトレーナーにそう言うが、ソイツは無表情の上無反応。
いい加減ムカついて、オレはボールからニョロゾを出した。

ホワイトにも「カッコイイ」って言われたいしね!
あのポケモン、強そうだけどオレには手も足も出ないだろ!!

「〝みずでっぽう〟だ!」

オレはニョロゾに指示を出すが、光っているポケモンはそのみずでっぽうを跳ね返した。
ニョロゾはそのまま先頭不能に……。
そのまま光っているポケモンも逃げてしまった。

オレはニョロゾの元に駆け込む。するとヒトカゲのトレーナーが言った。

「お前……オレとあいつの戦いを見ていて、何も感じなかったのか? オレは2回の攻撃で力量(レベル)の差を見切った。だから勝負に手を引いたんだ」
「レッド……」

ホワイトはオレの心配をしてくれたけど、オレはヒトカゲのトレーナーの声しか耳に残らなかった。

「自分の実力以上に思い上がる奴は自滅する。覚えておいた方がいいぜ」

そのまま、そのトレーナーはどこかに去って行った。

「オ……オレが、負けた……?」

Re: 【ポケスペ第1章】 題名未定 【も う い や だ】 ( No.4 )
日時: 2010/01/10 22:47
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: ホワイト視点

3.負けた

レッドが初めて負けた光景を、目の前で私は見てしまった。
そしてあの男の子……力量の差を見切ったと言っていた。
つまり相当の実力者であることがわかった!!


「! どうしたんだ!? 一面焼け野原だぞ!」
「……オイ! 小僧と小娘!! なんてことしやがるんだ!」
「放っておけ! それよりもミュウだ! まだ近くにいるかもしれん!!」

黒く怪しい服のど真ん中のRとつけた男たちは、〝ミュウ〟というポケモン……? を探していた。
もしかして……さっきの幻のポケモンというのは、ミュウ?

「レッド、元気だして……」
「……な……ホワイト!?」
「レッド、大丈夫。大丈夫だから……」

無人の焼け野原に二人。
レッドはニョロゾをずっと見つめていた。
私は……強くレッドを抱きしめた。

ずっと、「大丈夫、大丈夫……」と呟きながら。

黒ずくめの男たちの目的はなんとなくわかる。
さっき……さっきの男の子が戦ったあのポケモン、ミュウ、まさしく黒ずくめの男たちが狙っていたポケモン。幻のポケモン、ミュウ。レッドは幻のポケモンと戦った。そして負けた……。

黒ずくめの男たちは、なんのためにミュウを……?
そこまでは、私も考えがつかなかった。


「ここがオーキド博士の研究所か……」
「……みたいだね」

レッドは今までへんくつでガンコなじじいと聞いていたから、今まで近づかなかったらしい。
私は、レッドと一緒だからそう思っていたけど…………。

「……くやしいけど、オレが今よりも強くなる方法がわかるのは、ここだけみたいだ」
「…………」

レッドはゴクリと息をの手を震わせながら、研究所のインターホンを鳴らした。きっと緊張しているんだよね。

無理もないよ。さっき……初めて負けたんだから。でも……レッドは本当に強くなりたいと分かった。
普通だったら諦めるかもしれないけど……レッドはあきらめない性格。それは昔からわかっていた。

……あれ?
レッドは確かインターホンを押した。しかし反応がない。
レッドはドアノブに手をかけると、ドアが開いた。

中に入ると、大量のモンスターボールが。
これは全部……ポケモンが入ってるモンスターボールか?
つまり……ポケモンがいっぱいいるって事?

「ん? なんだろ?」

レッドが手に取ったのは、不思議な種があるポケモンだった。

「フシギ……ダネ。アハハ、背中に種があるのか! へー!」
「あ、ちょ……」

レッドはフシギダネの入っているボールと、ニョロゾの入っているボールを合わせる。
見ると、少しフシギダネが興奮しているのに気がついた。するとドアが開く音が聞こえた。

「……あ」
「こんの……ドロボーめ!」
「あ、あの……いや、オ、オレは……」

……この人がオーキド博士? って事じゃなくて……。
私たち、完全にドロボーと間違えられてる!!

レッドは後ずさりするが、そこには機械があって、何かのスイッチを入れてしまった。博士はマズイという顔をしている。
レッドは機械を見ると、急にたくさんのモンスターボールからポケモンが出てきて、バッと飛び出した。

「うわあああ!!」
「なんてことするんじゃこの悪ガキ!!」
「そ、そんなワザとじゃ……」

レッドは完全否定をした。私は驚いて開いた口がふさがらなかった。
するとポッポが博士に向かって…………糞をして……飛んで行った。

いい加減博士はブチ切れ寸前で、捕まえろー!! と言って、3人で捕まえることになってしまった。


数十分後————。
なんとか研究所内で逃げ込んでいたポケモンは無事捕まえた。しかし、何匹か逃げてしまった。

「オ、オレ探してきます」
「逃げようとしても、そうはいかんぞコソドロめ!」
「ち、違う……! 勝手に部屋に入っちゃったこととポケモンを逃がしちゃったことはあやまる……ります。でも、その前に探さないと……」
「ムリじゃよ……今から始めると日が落ちて……」
「あきらめないでくださいッ!!」

私は大声で博士にそう言った。もちろん研究所内に響いて、二人ともびっくりする。

「たしかに! レッドと私は部屋に入ってしまいました! でもその責任は私がとります! だから一刻も早く……遠くへ行かないうちにポケモンを捕まえましょう!!」
「……じゃあ、わ、わしもおらんとわからんじゃろう。わしもついていく。だが……全部捕まえた後は……お前らを必ず……、警察に引っ張っていくからな!!」

なんとか博士を説得して、ポケモンを探すことに。でもやっぱり警察に連れてかれるのがオチだった。

Re: 【ポケスペ第1章】 題名未定 【も う い や だ】 ( No.5 )
日時: 2010/01/10 22:47
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: ホワイト・???視点

4.狙い

トキワシティ————。

「よーし、いい子だ」

私たちはニャースを追いかけてトキワシティまで来た。そしてレッドが無事にモンスターボールに収める。
そして後1匹になった。

「しかし……追いかけているうちに、トキワシティまで来てしまうとは……老体にはこたえるわい」
「でもあと1匹です博士!!」
「そうですよ! あとはフシギダネだけですよね」

レッドと私ははりきっていたが、博士は「う〜ん」とうなる。
するとレッドは急に叫んだ。その先には逃げ込んだフシギダネ。私たちはすぐ追いかけたが、フシギダネはなにかの建物に入って行った。
……トキワジム? 閉鎖中? しかし今はそういう事を考える状況じゃなかった。

その建物の中は暗くて、クモの巣もあったほど。
しかも何かの銅像もあった。
あたりをキョロキョロと探していると、後ろのあたりでフシギダネが居た。

「さ、おとなしくこっちへ来……」

突然フシギダネは博士に突進し、博士は怒りだした。
……フシギダネは警戒している。これは……? と思い、フシギダネに近づいた。

「怖がらないで、フシギダネ」

私はゆっくりとフシギダネに近づき、思考を読み取った。
私には、ポケモンのある限りの過去を辿る事が出来る。フシギダネにもきっと何か……と感じた。

しばらく記憶を辿り、私は我に返る。
……外に出るのが、フシギダネははじめてなのか。だから……警戒していたのね。

「外に出るのはじめてだもんな」

レッドが私の発言しようとした事を先に言って、びっくりした。正直、私の考えが読まれているんじゃないかって、少し思いこんでしまった。

「研究所で見たとき、ほかのポケモンとは別にしてあったよな……自分以外の生き物を見るの、はじめてだったんだろ?」

レッドは……すごい。
私は思考……記憶を読まなきゃ気がつかないのに、レッドはさっき研究所にいた短い間で、そんな事を見ていたんだって…………正直、すごいと思う。

気がつけば、フシギダネはレッドになついていた。その場面は、博士も言葉が出なかった。
するとおかしな音がして、入口を見ると……。


—???視点—

「ふぅん……レッドに、ホワイト……ねぇ」

オレはトキワシティに生えている木の上で、レッド、ホワイト、オーキド博士の3人の様子をうかがっていた。
……横には〝サンド〟ってポケモンがいる。

オレは望遠鏡で様子を見ているのにも飽きて、ポケギアという物で、とある人物に連絡を取った。

「もしもーし、あ、〝ブルー〟?」
≪あー〝ブラック〟? その後様子はどうなの?≫
「相変わらず特に展開もないみたいだけどー」

リュックから、さっき買った食パンを口に運びながら〝ブルー〟というオレと同じ行動をしているオンナと連絡を取っていた。

≪? なんかあったの?≫
「……俺さァ、〝ホワイト〟っつー女気に入った♪」
≪はぁ!? アンタ正気!?≫

そう。あの〝ホワイト〟とゆー同年代のオンナに興味を持った。というか、好意を持った。
どうやらレッドっつーアホ少年はホワイトにアピールしてるが……本当はオレのほうがアピールしがいがあるけどなー。

「っつーわけで、オレの恋を応援よろしくなー!」
≪……本来の目的を忘れないでよ≫
「わーってるわーってる!! んじゃーなー!」

オレはポケギアの電源を切ると、木から落ちる際綺麗に着地をした。
するとトキワシティのジムから大きな音が聞こえた。

何かを倒したのだろうか?
それにあそこから光が差し込んでいる……ソーラービームあたりでもうっただろう。

「よし、行くかサンド!!」

オレはトキワシティを後にし、トキワの森へ向かうのだった。

Re: 【ポケスペ第1章】 題名未定 【も う い や だ】 ( No.6 )
日時: 2010/01/10 22:51
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: ホワイト・ブラック視点

5.はじめてのポケモン

「るるる〜るんる〜るる〜♪」
「ホワイト、ずいぶんテンション高いな〜」

私とレッドはトキワの森へ向かう途中だった。
だってさっき、博士からレッドと私に〝ポケモン図鑑〟をくれたから!!
これで私もレッドと同じ目的になって嬉しいなぁ……。

「でもホワイト、ポケモン持ってないだろ?」
「うん、だからトキワの森でなんかポケモンいたらなーって……」

私はレッドと歩いていると、突然レッドが大きな物体……大きなポケモンらしきものに連れ去られてしまった。

「レッド〜〜〜!!」

私は大きな声でレッドを呼ぶが、その声はしだいに届かなくなっていった…………。

どうしよう……私、ポケモン持ってないし、レッドが居なかったらどうにもならないし……。
もし、大きなポケモンや凶暴なポケモンに襲われたら……このうすぐら〜い森で永遠に過ごすことになるの……?
それは絶対避けたい!! 1秒でも早くこの森から抜け出したいよ!!

「……どうしたの? 君?」
「……え?」

私はうずくまって泣いていると、上から声がして、見上げると……。

黒い瞳、黒い髪、私を見るそのまなざし……。
一瞬ドキッとしてしまった。
真っ黒の瞳には私がしっかりと映っている。

「……実はさ、オレこの森を一人で抜けれるか心配なんだ」
「……え?」
「君、ポケモン持ってないんでしょ? 俺聞いちゃったんだ。さっきの男の子を追いかけると同時に、一緒にこの森を出ないか?」

その黒に包まれた綺麗な男の子は、こんな私に手をさしのばしてくれた。
私はその手をしっかり握って、一緒に森に出ることになった。


—ブラック視点—

……上手い、上手すぎるオレの演技!!
ホワイトをまさか落としちゃうとはねーオレも成長したってことだろうな。
……これならこの森でプロポーズ出来るんじゃね?
まぁ調子に乗りすぎたけど……この森でホワイトと完全に恋人になるのが目標としよう!!


「えっと……」
「あ、オレの名前はブラック。君は?」
「ほ、ホワイトです。よろしく!」

知ってる。
ホワイトは顔を少し赤くさせながらそう言った。

「……ブラック?」

ホワイトは俺をのぞきこんでくる。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおちつけオレ!!
相手は好きな人、動揺を見せたら逆に不自然だ!!
れ、れ、れ、れ、れれれ冷静になるんだ冷静に!
そうじゃなきゃオレの計画が台無しだッ!

「あ、そういえばここでポケモンを捕まえるんだろ?」
「え? なんで知って……」
「あ、い、いやポケモン持ってたいだろ? だから……」

オレは焦りを見せないように出来る限り頑張った。
焦りを見せてはさすがのホワイトも「?」と感付いてしまうだろう。

すると草むらから〝ガサッ〟と音がして、振り向くと傷ついた野生の〝ガーディ〟が出てきた。

「あれは……?」

ホワイトはバッグから何かを取りだした。あの赤い箱は……ポケモン図鑑。
ホワイトはレッドと一緒にポケモン図鑑を貰ってたのか……。

「ガーディ……自分のなわばりにいるはずなのにどうしてここに……?」

ガーディはフラフラしていて、オレは急いでリュックから〝きずぐすり〟を取り、ホワイトに渡した。

「これは……」
「〝きずぐすり〟力量の低いポケモンはこれさえあれば大丈夫だ」

ホワイトはきずぐすりを使うと、ガーディは元気になった。すると急にホワイトの胸に飛び込んだ。

「……が、ガーディ?」
「どうやらガーディはホワイトと一緒について行きたいんじゃないか?」
「ほ、ホント!?」

ガーディはしっぽをバタバタと大きく動かす。
そして、ホワイトはガーディをゲットしたのであった...

Re: 【ポケスペ第1章】 題名未定 【も う い や だ】 ( No.7 )
日時: 2010/01/10 22:57
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: ホワイト視点

6.トキワの森

「んー……」

私はブラックと喋りながらもレッドを探していた。
大きいポケモンに連れ去られていたけど、森の中にいるのかなぁって。

後出口までもうそろそろ……かな?
そうしているうちに、聞きなれた声が聞こえた。

「……の……!! よ……も!」
「おっと!! お……い……モン……きた……ポケモン……ぶつ……あっ……ない……ずだぜ」
「……?」

レッドと……誰かが話している声が聞こえた。しかし、ところどころ聞こえない部分があって、こっそり近くまで行って草むらにブラックと一緒に隠れた。

「お前はあの時の! なんでお前がここに……」

レッドと……あ! 思いだした!!
ミュウと戦ったヒトカゲのトレーナーだ!
でも、どうしてここに? という考えはレッドと同じだった。

そしてとても大きな音が聞こえ、メリメリ……と音を立ててやってきたのは……。

「うわあああ!」
「待ってたぜガルーラ!」

……ガルーラ? ガルーラってポケモン? もしかしてそれを捕まえにトキワの森まで……。

ヒトカゲに指示を出し、ヒトカゲはたくさんの炎を口から出し攻撃をする。
そしてヒトカゲのトレーナーは赤い箱のようなものを出す。
……見たことあるな、あの箱。と思ってよく見ると、あれはポケモン図鑑だった。

「ポケモン図鑑!?」

レッドは自分のポケモン図鑑と、ヒトカゲノトレーナーのポケモン図鑑を見比べて驚いた。まぁ無理もないけど……。

「……〝おじいちゃん〟がオレ以外に、二人にポケモン図鑑を授けたと聞いたが……その一人がまさかこんな奴とは……アハハハハ!!」

……おじいちゃん? って事は……まさかオーキド博士の孫……って、この人だったの!?

「まったく、この程度の奴の図鑑とは……見てろ! オレが手本を見せてやるぜ!」

ああいうのを、ナルシストって言う…………のかな。
まぁレッドも似たような感じだけど……。
そのオーキド博士の孫……ヒトカゲのトレーナーはヒトカゲに指示を出し、ヒトカゲはまた口から炎を放って、ガルーラの直撃。ガルーラの体力ももうわずかだ。
そしてヒトカゲのトレーナーはガルーラにモンスターボールを投げた。

「……ちっ、もう1発だ!」

ヒトカゲのトレーナーが何度も何度もボールを投げてもガルーラははじき返してくる。

……明らかにおかしい。体力はもうなく、立っているのも限界のはずなのに、ボールを跳ね返す力はあるなんて……おかしい。
……そしてガルーラが支えているのはお腹の……もしかして!!

「オイオイ、こいつはオレの獲物だぜ。横取りする気か?」
「そうじゃない! このポケモンのお腹には……」

レッド……もしかして私の考えと一致したって事……?
……本当、レッドは最初はバカで頼りなくてそれを口に出すのはあれかなぁとか思ったけど……。

「……すごい」
「ん?」

私は小さくレッドに向かってそう呟いた。
本当、レッドはすごい、すごいよ…………。

「お腹の赤ちゃん……大丈夫か!?」
「え?」

レッドはガルーラに近づき、お腹の様子を見る。
ヒトカゲのトレーナーはそれに気付かなかったよう。……本当に博士の孫なの?

「やっぱり弱ってる……毒ポケモンにでも刺されたのか?」

レッドは……〝どくけし〟を取り出し、弱っているガルーラの赤ちゃんに使った。
きっと……一度でも攻撃を食らったら死ぬと思って守ってたのかな。レッドもそう言ってるし。

ガルーラは再び歩き出し、森の奥に戻って行った。

「すごいよねレッドは! ね、ブラッ……」

そこにはブラックの姿は既になかった。
……飽きて帰っちゃったのかな? まぁいいや。

「……あ、ホワイト!?」

私はレッドと再会し、ヒトカゲのトレーナー、博士の孫の……〝グリーン〟とも別れ、私たちはトキワの森を出た。


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