二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ブロッケン一族の休息 (キン肉マンより)
日時: 2010/02/05 16:57
名前: 遣唐使 (ID: KUO6N0SI)

またまた消された。
キン肉マンに登場するブロッケン一族の
物語です。
キン肉マンを知らない人にも
一応分かるようにしてますが、
わからないことがあったらお気軽に
質問してくださいねー。

最後にお約束。
苦情にイタズラ禁止。
読んでも読まなくてもコメントは
おいてくよーに。
(嘘。ごめんなさい。)
あと、時々テキトーです。

では、楽しんでくださーい。

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Re: ブロッケン一族の休息 (キン肉マンより) ( No.2 )
日時: 2010/01/13 19:41
名前: 遣唐使 (ID: KUO6N0SI)

第1話 親父との再会


第20回超人オリンピックで親父が殺され、

その後の第21回超人オリンピックにオレが出場したけど優勝はできず、

いろんな戦いをくりひろげてきたけどいい結果は残せず、

キン肉星王位継承戦が終わってジェイドに出会い、
ジェイドとともに貧しい毎日をすごしている。

そんなこんなで親父はオレのことをどう思っているのか。



ガシャーーーン!!
と、下ですごい物音が聞こえた。
おもわず顔をしかめる。

Jr.「何だジェイド!どうした!!」

階段をかけおりると、ゆかにガラスの破片がちりばめられていた。

ジェイド「レ、レーラァごめんなさい。
     お皿わっちゃいました・・・。」

ジェイドはそう言いながら、皿の破片を拾い集めている。

そんな彼の真面目な姿を見ていたら、
怒る気はうせてしまった。

Jr.「ちゃんとかたずけろよ。」

オレはそう言い残すと、また部屋へ戻っていった。
今日はとりあえずつかれたので、
いつもより早く寝ることにした。
夜。
とっても眠たいのに、何かに呼ばれて目が覚めた。

「ジュニア、ジュニア・・・」

どこかで聞いたことのある声。

懐かしい感じ。

Jr.「誰だ・・・」

「わたしだ。ファーターだ。早く起きなさい。」

Jr.「どうせ夢なんだ・・・。」

そういってふたたび眠ろうとしたとき、
耳元で
「おきろバカ者!!アホ息子!!」
Jr.「わっ!!」
と、おもわずとびあがった。
目の前に、死んだはずの親父が立っていた。

ファーター「久しぶりだな。ジュニアよ。
      大きくなったか?」

Jr.「なんで親父がここに・・。
   そうか、夢か。おやすみ。」
ベットに横になろうとしたときに、
耳をひっぱられた。
Jr.「いたたた、なにするんだ!!」

親父はニタリと笑う。
ファーター「実を言うとしばらくの間実家に
      帰ることにしたんだ。
      これからお世話になる。」

Jr.「何?ここにとどまる?じょうだんじゃないよ。
   オレにはジェイドがいるんだ。
   親父の分まで働けないよ。」

ファーター「わたしは幽霊だ。
      飯をくわなくても大丈夫だ。
      それにしばらくの間だけだ。」

Jr.「ここにとどまるだけでもこまるんだけど。
   ジェイドが怖がる。」

ファーター「ジェイドちゃんは超人だろ?
      幽霊ぐらいでこわがらんよ。」

これもどうせ夢なんだ・・・。
とオレはベットに横になった。
こんどは耳元で大声をだされても、
耳をひっぱられてもおきなかった。

ファーター「おきろ、おきろ、弱小超人!!
      ・・・おきない。
      まあいいさ。朝になったら
      おぼえとけ。」









朝。
ジュウジュウという音とうまそうな匂いで目がさた。
ジェイドが朝飯をつくっているのか。
顔を洗わないまま、階段をおりていくと、
そこにはナイフとフォークを持ったジェイドが。

ジェイド「ブロッケンマンのおじさんがご飯
     作ってくれたよ。」

Jr.「ブロッケンマン・・・?」

キッチンをチラッと見ると、そこにはエプロンを
きた親父が。

Jr.「おやじ・・・?」

ファーター「おお、ジュニアおきたか。」

Jr.「夢じゃ・・・なかった・・・。」

オレはその場にへたりこんだ。
親父はそんなオレの様子を見ながら、ニタニタ
笑っていた。

Re: ブロッケン一族の休息 (キン肉マンより) ( No.3 )
日時: 2010/01/13 19:42
名前: 遣唐使 (ID: KUO6N0SI)

第2話 グーたらファーター


晴れた日曜日。外ではがきんちょが元気に走り回っている。
ジェイドはというと、ソファに座って読書中。
さっきから遊びにいってもいいと言っているのに。
一方親父はというと・・・


ファーター「ジェイドちゃん、何かお菓子ない?
      できればせんべいがいいな。」

ジェイド「ごめんおじさん。お菓子はない。
     せんべいは日本にいかないと・・・。」

そう・・・、と親父はしかたなくテレビを
みつづける。

ファーター「ジュニア!」

Jr.「何!?(怒りぎみ)」

ファーター「漫画ない、漫画!
      この漫画あきちゃった!!」

そういって親父は読んでいた漫画本を
後ろにほうりなげた。
オレはその本を拾って親父に投げた。
本のかどが親父の頭にあたる。

ファーター「いたっ・・・」

親父、嫌な顔をしておれをにらみつけた。

ファーター「何?」

Jr.「何?じゃないよ!!何グーたらしてるんだ!!
  迷惑だぞ!!」

ファーター「だってさ、超人墓場はなにもしないで
      ただ浮いてるだけなんだぞ!?
      せっかく実家に帰ってきたんだ
      だらだらしてもいいだろう!!」

Jr .「超人墓場にいるときと今と変わりないじゃ
   ないか。あんた、本当に元超人レスラー
   なのか?」

ファーター「うんそう。」

超人墓場にいたときに性格がガラリと変わっちまった
ようだ。
オレが幼かったころはビシビシ厳しくそだてられた
のに。こんなの親父じゃない。

Jr.「そうだ!親父さ、ジェイドを公園に
  つれてってくれないか?」

ファーター「こ、公園ー?」

ジェイドがパッと顔をあげる。

ジェイド「おじさん、いこう!」

親父はしばらく考えてから言った。

ファーター「・・・ジェイドちゃんがいうんなら
      いいけど・・・。」

Jr.「あ、親父幽霊だったか。
  大丈夫なのか?」

ファーター「大丈夫だ。わたしの姿は
     ブロッケン一族と霊感の強い人にしか
     見えないからな。」

そこらへんは普通の幽霊と同じか・・・。

Jr.「公園に霊感の強い人がいなければ
  大丈夫ってことだな。」

ファーター「そういうこと。」

ジェイド「おじさん、早く!!」

ジェイドはまちきれない様子でカバンに
いろんな遊び道具をつめている。
親父はゆっくり立ち上がると、上からコートを
着て玄関へむかった。

ファーター「では、いってこよう。」

オレは、親父とジェイドの姿が見えなくなると、
大声で笑った。

Jr.「これで親父もちょっとはマシになるだろう。」









ファーター「うぅ〜っ、さむ〜ィ」

公園にびゅうびゅうと冷たい風が吹く。
ファーターは寒いの苦手なのに・・・。
わたしが体を動かさないからってこんな寒い日に
おいださなくてもいいじゃないか。

ジェイド「おじさ〜ん、いくよ!!」
とジェイドがボールを投げてきた。

ファーター「おう、来い!!」
ところがボールはわたしの体をすりぬけて
後ろにいたおばさんにあたる。

おばさん「こら、ヘルメットの坊や!
     痛いじゃないか!!」

ジェイド「・・・ごめんなさい。」

ファーター「ボール遊びはやめたほうがいい
      みたいだな。」

ジェイド「うん・・・だけどもうかえろうかな。」

ファーター「そうしようか・・・」









Jr.「何?もうかえってきたのか?」

ジェイド、こくりとうなずく。

ファーター「わたしたちはやっぱり家で
      ダラダラ・・・」
Jr.「だまっとけ。なにかあったのか?」

ジェイド「・・・おじさんとキャッチボールしたら
     他の人にボールがあたっちゃうし、
     おじさんとお話してたら
     周りの人がじろじろみてくるから・・」

なんかよくはからないが、なにかあったあったようだ。

Jr.「じゃあ明日はオレと遊びにいこうか。」

本当は特訓したかったのだが・・・。

ジェイド「うん。」









次の日。
Jr.「さあジェイド、公園にいこうか。
  ・・・・・。」

ジェイドは、親父と一緒にならんで
お菓子を食べながらテレビをみていた。

ジェイド「レーラァ、公園はもういいよ。」

ファーター「ジェイドはやっぱりファーターと  
      テレビ見てるのが一番だとよ。」

このまま親父がいるとブロッケン一族は
崩壊しそうだ・・・。

Jr.「か、かってにすればいい!!
   もうおまえたちなんかしるか!!」

その後、怒ったオレは家を出たあと
風邪をひいて帰ってくるのだった。

Re: ブロッケン一族の休息 (キン肉マンより) ( No.4 )
日時: 2010/01/13 19:43
名前: 遣唐使 (ID: KUO6N0SI)

第3話 ラーメン嫌い


Jr.「親父、夕飯だ。」

ジェイド「わァ、ラーメンだ!!」

テーブルの上にはラーメンが三人分用意
されている。
ラーメンマンから教えてもらった特別
なレシピ。

ジェイドはあわててラーメンを食べる。

Jr.「ジェイド、そういそがなくてもいい。
   おかわりがちゃんとある。」

ジェイド、うん、と言いながらも
あっというまにラーメンをたいらげた。

ジェイド「おかわり!」

Jr.「はやっ・・・。」

一方、親父はというと、さっきからわなわな
震えていた。

Jr.「どうした親父?ネギ嫌いか?」

するといきなり親父はテーブルをひっくり返して
どなった。

ファーター「誰がこんなもんくうかーーー!!」

オレと親父のラーメンは宙を飛んで
ひっくり返った。
(ジェイドはラーメンのおわんを持っていたので。)

Jr.「何するんだ!オレはラーメン一口も食ってない
   んだぞ!!」

ファーター「おまえ、ラーメンの作り方
      だれから教わった・・・?」

Jr.「ラーメンマンに決まってるだろう。」

ファーター「バカ息子!ファーターを殺した
      張本人じゃないか!!」

親父はそういってオレの頭をハンマーでたたく。

Jr.「わかったよ。」

ファーター「分かったか?ラーメンなんて
      食べるんじゃないぞ。」

Jr.「いや、親父にはラーメン食べさせない
  ってこと。・・・っていうか親父が
  なんでもいいから夕飯食べたいって言っていた
  んじゃないか。」
  
ファーター「・・・。」

Jr.「もう、食べないんならあっちいけよ。」

親父はしぶしぶその場をはなれ、テレビをみていた。
ところがしばらくして、こちらをちらちら
みるようになっていた。
そして立ち上がり、オレたちのほうへ近づいてきた。

Jr.「な・・・なんだよ・・・。」

親父はいきなり土下座してこういった。

ファーター「お願いしますブロッケンJr様!
      おなかがぺこぺこなのです。
      ラーメンでもいいですから
      夕飯ください!!」

Re: ブロッケン一族の休息 (キン肉マンより) ( No.5 )
日時: 2010/01/13 19:44
名前: 遣唐使 (ID: KUO6N0SI)

第4話 キン肉バンド・前編


どうしたことだろう。
親父の部屋からギンギンうるさい音が聞こえる。

そういえば最近、親父はオレにレンタルショップで
ビートルズなどのバンドのCDを借りてくるよう
たのむことがある。

昔はコーヒーなんかを飲みながらクラシックを
聞いている親父の姿しか見たことがないのに。

それにオレが中学生のころにバンドにはまって
ロックを聴いていると

ファーター「うるさい!!」

ってCDとりあげられたことがある。

親父がバンドにはまるなんて・・・。

と、ドアの向こう側の様子をのぞこうとすると
バァーン!!
といきなりドアがあいた。

オレはドアに顔面をぶつけてしりもちをついた。

Jr「いたァ!」

顔をあげれば派手な格好をした親父が。
革のジャケットを着て、先がとんがったブーツを
はいている。

ファーター「おう、ジュニアよ。
      おまえもファーターのかっこいい
      姿が見たかったのか。」

Jr「何してるのかと思ったら・・・。」

おもわずため息をつく。

ファーター「実を言うとファーターな、
      バンドを結成しようとおもったんだ。」

バンド・・・。
あの親父が・・・。

ファーター「その名もキン肉バンド!!」

Jr「なんだかな・・・。」

ファーター「で、ジュニアにお願いがある。
      キン肉マンやロビンマスクなんかに
      この話をしてくれないか?」

Jr「えェ〜〜!?ロビンやキン肉マン達を
  メンバーにするのか!?」

親父はコクリとうなずく。

Jr「いいけど・・・どうなっても知らないからな。」

親父はオレの手をにぎって涙をながす。

ファーター「ウォ〜〜っ!
      こんな優しい息子がいてよかった!!」

Jr「もういいだろ、じゃあ電話してみるよ。」












Jr「親父。」

ファーター「おおっ!!どうだったか!?」

Jr「全員だめだった。」

ファーター「何〜〜〜〜〜〜!?
      テリーマンは!?」

オレは首を横にふる。

ファーター「バッフアローマンは?」

首を横にふる。

ファーター「ウォーズマンは!?」

横にふる。

Jr「いろいろいそがしいんだとよ。」

親父、涙目になっていった。

ファーター「くそぅ、こうなったらおれだけで
      バンドつくってみせる。」

Jr「そ、それはむちゃだろう!!」

ファーター「いいや。絶対史上最強のバンドを
      つくってみせる!!」


これはこれは大変なことになってしまった。
親父はどうやって一人でバンドをつくるのか。

Re: ブロッケン一族の休息 (キン肉マンより) ( No.6 )
日時: 2010/01/13 19:45
名前: 遣唐使 (ID: KUO6N0SI)

第4話 キン肉バンド・後編


ファーター「一人でバンドをつくる!!」

と、むちゃくちゃなことを言った親父。
その後、親父はずーーっと部屋に立てこもっている。

何をしているのかは分からんががんばっている
ようなのでお菓子をもってきた。

Jr「親父、入るぞ。」

ドアを開けるとそこはバンドの世界。
CDに、ギターにドラムにポスター。
前までたくさん蜘蛛の巣がはられた物置
だったのに。

親父はというと、ギターをひいているでもなく、
楽譜をよんでいるでもなく、
椅子にすわって化粧をしていた。
時々、鏡にむかってスマイル。
(気持ち悪い・・・。)

Jr「何してるんだ、化粧なんかして
  バンド活動してるんじゃないのか?」

親父はこちらをみていった。

ファーター「霊体だとまわりの人に見えんが
      化粧をすれば少しは
      見えるようになるのよ。」

なるほど・・・。

ファーター「それにもう曲はつくってある。」

親父はそういって何枚か紙をわたしてきた。


「   ダンシング・ブロッケン

 ロックンロール ロックンロール ロックンロール
 ロールケーキ
 
 メリケンサックで橋をわったら
 牛丼片手に ダンシングロッケンロール    」


Jr「・・・。」

ファーター「どうした?あまりにすごすぎて
      声もでないか?」

Jr「ちょっとダジャレっぽいのまじってるよ。
  しかも最後の歌詞聞いたこと
  あるんだけど・・・。」

ファーター「だが時間がない。
      今からすぐライブいかんと。」

Jr「これから!?」

親父はまた、2枚の紙をわたしてきた。

ファーター「ジェイドちゃんといっしょに
      おいで。」

そういって親父はギターケースを背負って
部屋から出て行った。

Jr「めちゃくちゃだ、親父・・・。」



ファーター「ジュニア!」

またしばらくして、汗だらだらになって
親父が帰ってきた。

Jr「ど、どうしたんだ。
  ライブ明日だったのか?」

ファーター「いや・・・、ギターわすれた。 
      ギターケース・・・・
      空っぽだった。」

Jr「・・・。」










いよいよだ。
カナディアンマンとスペシャルマンのライブが
終わったら次はわたしの番。

初めてで緊張する。
深呼吸をして・・・。
よし、カナディアンマン達が終わった。


「次は一匹狼ブロッケンマンさんのライブです。」

よっしゃ!!
と思い切ってステージに登場。
しかし・・・。


観客席はガランドウ。
全然いない。
おかしいな・・・。

ジュニアとジェイドちゃんの姿もない。
観客席をキョロキョロみていると、
とんでもないものを目撃した。

ゲゲーーっ!!ラーメンマン!!

観客席のはじっこのはじっこ、
あの長面チャイナ服の男が・・・。

ラーメンマンはこちらを見るたびに
ニヤッと笑う。

「・・・・。」

オレはライブ中もあまり声をだすことが
できなかった。









ファーター「おい!ジュニア!!
      なんでライブこなかったんだ!!」

Jr「だって・・・ジェイドの特訓つきあってたんだもん。」

親父、くうーーーっとうなって
ジェイドに言う。

ファーター「ジェイドちゃんひどいではないか!!」

ジェイド「だって・・・レーラァが
     特訓の方がさきだって。」

ファーター「お、お客さんラーメンマンしか
      こなかったぞ!!」

Jr「ぶっ!!」

おもわず口にふくんでいたコーヒーを
ふきだす。

ファーター「もう、いいよ!
      オメェ達なんてしらん!!」

親父は怒って部屋にたてこもってしまった。
こまった親父・・・。


その後、オレはあやまろうとせんべいを
もっていこうとした。

Jr「親父、入るぞ。」

親父は部屋の整理をしていた。

ファーター「ジュニア、ファーターバンドやめる。」

Jr「それがいいとおもうぜ。」

ファーター「そのかわり、ジャズにはまっちゃて。」

Jr「は?」

ファーター「今度ジャズバンドつくろうと
      おもって!」

Jr「・・・。」

親父はいたずらっこみたいな顔で笑った。
どこまでもこまった親父だぜ・・・。

Jr「ハ、・・・ハハハ・・ハハハハ・・・・。」


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