二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 闇−ヒカリを求めて−【銀魂】
- 日時: 2009/12/05 09:13
- 名前: えみ ◆.OTuS3XQxg (ID: EbMOb6mj)
なぜかスレが消えてしまったので、もう1度作り直します^U^u
よろしくお願いしま〜す☆
- Re: 闇−ヒカリを求めて−【銀魂】 ( No.7 )
- 日時: 2010/01/04 22:40
- 名前: えみ ◆.OTuS3XQxg (ID: EbMOb6mj)
あげます!
なんだかやる気が出ないので(オイッ!
また明日、更新させていただきたいと思います。
- Re: 闇−ヒカリを求めて−【銀魂】 ( No.8 )
- 日時: 2010/01/06 18:57
- 名前: えみ ◆.OTuS3XQxg (ID: EbMOb6mj)
第三訓 * 同じ夢を何回も見ると危ないらしいよ
そこは、どす黒い闇だった。
何も見えない。何も聞こえない。
それは、あの時の・・・自分に負けた時の感じだった。
「銀ちゃん・・・?新・・八・・・?」
歩いても歩いても光が見つからない。歩いても歩いても、何も聞こえない。
「定春・・・?姉御・・・?」
誰も居ない。ただ静かで、少し寒かった。
「か・らちゃ・・」「かぐ・・」
遠くで、新八の声が聞こえた気がした。本当に小さくだけど、銀ちゃんの声も聞こえた気がした。
「銀ちゃん!新八!」
声のした方を振り返ると、小さく光が見えた。
「!!」
光に向かって思い切り走り出す。
だけど、いくら走ってもなかなか光にはたどり着かなかった。
『ほら、言っただろ?お前は弱いと。血に勝てないようじゃ、ずっとコ コ カ ラ デ ラ レ ナ イ ヨ ?』
また、あの声。この前は思い出せなかったけど、今はっきりわかった。
「神威・・・!」
私のことを、最初に弱いと言ったのはアイツだった。
『ま、別にどうでもいいけど。弱い奴に、用は無いからね。』
あっさりと言われると、返す言葉が無い。
「神楽ちゃん!!」「神楽!!」
急に新八と銀ちゃんの声が大きくなった。
「銀ちゃん・・新八・・・。」
私は、ぐっと体に力を入れて走り出した。
光は、すぐそこにあった。
光の中に飛び込むと、そこは茶色い天井の押入れではなく、白い天井で変なにおいが漂っている病院だった。
「神楽ちゃん!銀さん、神楽ちゃん起きましたよ!」
「うるせーよ新八。オイ神楽、大丈夫か?」
「ちょ、うるせーは無いんじゃないですか!?」
「いいんだよ。新八だからな。」
「オイ、今なんつったコルァ!!天パー!」
「俺だって好きで天パになったんじゃねーんだぞコルァ!!」
銀ちゃんと新八の会話を聞いていたら、何だか笑顔になった。
そうだよ。私には仲間がいる。私は弱くないんだ。
- Re: 闇−ヒカリを求めて−【銀魂】 ( No.9 )
- 日時: 2010/01/16 17:15
- 名前: えみ ◆H.hxAl4YDY (ID: EbMOb6mj)
第四訓 * 表ではいい顔してるやつほど腹黒い
「もう大丈夫なの?」
たった1日で退院した私に、アネゴが不安そうに問いかける。
「大丈夫アル!!私は見てのとおりピンピンしてるアル!」
私は、アネゴに笑いかけ、万事屋へ走った。
「銀・・・ちゃ・・ん。」
「ん?帰ってきたのか。どーした神楽ァ」
万事屋へついた時、私はもの凄い胸の痛みを感じた。
胸が・・心が痛い。とても。
真っ黒に塗りつぶされるような感じがした。
「神楽・・・?」
じっとして何もしゃべらない私に、銀ちゃんはやっと異変を感じたみたいだった。
「・・・しぃ・・。」
「あ?聞こえねーよ。てかお前かぜひいた?何か声おかしいぞ。」
「・・がほしい。」
「酢昆布ならそこにあっぞ〜。」
といいながら鼻くそをほじる銀ちゃん。
どこまでのー天気なんだクソ天パー!
と思ったが、声にでない。
「血がほしい・・。」
代わりにでたのはこんな言葉だった。
は?
自分だけど、意味が分からなかった。
血?がほしい?
まさか・・・
「血」その言葉で気づいた。
これが、夜兎の本能の言葉なのだと・・・。
- Re: 闇−ヒカリを求めて−【銀魂】 ( No.10 )
- 日時: 2010/09/01 17:58
- 名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tXtJgBFl)
第五訓*どうでもいいときに限って居る奴は大抵つかえない
「は?お前、何言って・・」
ドゴォォォォン
私は、銀ちゃんの真横の壁をぶち抜いた。
「・・・え」
銀ちゃんの声を聞く暇など、なかった。
体が言う事を利かない。勝手に暴れる。
「神楽!?」
必死に止めようとしても、止まらない。
・・・鼓動が、うるさい。
「助けて、銀ちゃ・・」
しゃべれることが、唯一の救いだった。
「体、勝手に・・・動いちゃうヨ・・」
涙目で万事屋を破壊し続ける私を、銀ちゃんはどう思うだろう。
「ちくしょー新八のヤロー、こういうときに限ってティッシュの買出しなんていきやがって!」
ぶつぶつぼやく銀ちゃんは、ゆっくり立ち上がって、木刀を持った。
瞬間、また鼓動がうるさくなった。
「逃げて、銀ちゃん!!」
「やなこった」
「このままじゃ私、銀ちゃん殺しちゃうアル・・・」
またゆっくりとした動きで、銀ちゃんは木刀を構えた。
「神楽、俺ァ潰し合いは嫌いだ。仲間は傷つけたくねぇんだ」
「そんなことどうだっていいアル!私、怪我なんてすぐ治るし、痛いのだってへーきネ!」
「そーかい。じゃ、これはアレだ」
急にすばやい動きで木刀を振り上げた銀ちゃんは、一言。
「喧嘩」
- Re: 闇−ヒカリを求めて−【銀魂】 ( No.11 )
- 日時: 2010/12/29 10:26
- 名前: えみ (ID: ObYAgmLo)
第六訓*喧嘩するほど仲がいいっていうよね
ドゴォォォォン
爆音が辺りにこだまする。
「神楽ァァァ!!止まりやがれ!」
銀ちゃん、やめて。やめて。やめて。やだよ。やだよ。やだよ。
仲間を傷つけたくない。
「な・・んで、銀ちゃ・・」
なんで。私なんて放っといて逃げればいいのに。
『血がほしい』
夜兎の本能は、私の中で暴れまわる。
とまんないよ、どうして?
私の言う事、きいてよ、夜兎!
「畜生、新八のやつ・・・。ティッシュ買うのにどんだけ時間かかってやがんだよ!だからあいつは新一じゃなくて新八なんだよっ!!」
「それどういう意味だ、天パヤロー!!」
いつものつっこみ。不意に聞こえた声に、私と銀ちゃんは同時に目を向ける。
「神楽ちゃん、もしかして・・・」
「うっさい!黙れ、言うなバカメガネ!」
私は、もうぼろ泣きだった。このナミダは、私の本当の心。
まだ少しでも自分が残っている事がたまらなく嬉しかった。
でも、体は言う事を聞いてくれない。
とまれよ、私の体。言う事聞けよ・・・!
とまれ、とまれ、とまれ、とまれ!
「とまりやがれぇぇぇ!!!」
叫んだのは、銀ちゃんでも新八でもない、私だった。
この掲示板は過去ログ化されています。