二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- バトルテニス=バトテニ=
- 日時: 2009/12/13 16:16
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
こんにちは、亮と申します。
続くかどうかは分かりませんが、バトテニ小説を書こうと思います。
どうか見守ってくださいッッ
ご意見・ご感想お待ちしてます
消えちゃったんで立て直しました
注意事項 >>1
参加者名簿 >>2
【序章】 >>3
【一章】 1〜18http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13626
19 >>4
【二章】 20〜25http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13943
27〜>>5>>7>>12>>17
27から書いていますッ
読んだことのない人は、目次から順番に読んでいって下さい。
※何故か26がなくなってしまいました。
“会議”という話しで、香澄達5人がこれからのことを話し合い、赤也のデイバックの中からレーダーが出てきます。そして放送がかかる・・・という流れで27に続きます。
- Re: バトルテニス=バトテニ= ( No.16 )
- 日時: 2009/12/12 20:28
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
- 参照: http://www.kakiko.cc/nove|/nove|3/index.php?mode=view&no=14265
モチ、おっけー!!
呼びタメおっけーっす♪
- Re: バトルテニス=バトテニ= ( No.17 )
- 日時: 2009/12/13 16:16
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
30 存在価値
「はーいッ 放送を始めマースッ 今回の死亡者はちょっと少ないぞーッ 氷帝学園、鳳長太郎くんだけなんてさー・・・」(中務)
深夜の放送が始まった。
香澄達5人は、大人の居る塔を目指して歩いていたが小屋も見つからず、野宿することになった。
香澄にとって、野宿というのは初めての体験だった。
夜の風がこんなにも冷たいとか、
草がこんなにもくすぐったいこととか、
何もないところで見る星がこんなにもキレイだとか・・・
こんな時になって初めて知ることばかりで、なかなか寝付けなかった。
長太郎くんが・・・死んでしまった。
思い残すことはなかっただろうか。
大切な人には、会えただろうか。
変だよね、長太郎くんと話したのなんて指で数えられるほどなのに、
人が一人、私の前から居なくなるってだけで、
どうしようもなく怖くなる。
どうしようもなく、悲しくなる。
“思い残すことがない”人なんて、居ないんじゃないだろうか。
皆、1つは思い残すことぐらいあると思う。
だからこそ、生きている私たちは死んでしまった人の分まで・・・
精一杯、生きなくちゃいけない。
「死亡者も少なくておもしろくないし、これからは6時間後とじゃなくて12時間ごとにするよッ のこり3日間! 頑張ってね♪」(中務)
明るく、中務が言う。
“頑張ってね”なんて言われても、人を殺すためになんて頑張れない。
「・・・香澄?」(赤也)
暗闇で、赤也が香澄を呼んだ。
自分以外起きていないと思って居たが、赤也も寝付けていないらしい。
「赤也・・・起きてたの?」(香澄)
「香澄に、言いたいことあって」(赤也)
「何?」(香澄)
赤也は、少しためらった。
香澄が、真っ直ぐな綺麗な瞳で自分を見るから。
なんとなく、恥ずかしくなった。
今、言わねェと、もっと言いづらくなるよな・・・
「あん時さ、助けてくれてありがとな・・・」(赤也)
香澄が抱きしめて、俺に“信じろ”って言ってくれなかったら・・・
俺は、自殺していたか、殺されていただろう。
どちらにせよ、たぶん生きてはいない。
香澄は、思いがけない赤也の言葉に顔を赤らめた。
「違うよ、あの時は桃が・・・」(香澄)
「違わない。確かに運んでくれたのは桃城だけど、俺の心を助けてくれたのは、香澄なんだよ」(赤也)
「いつもどうり笑ってくれて、すっげェ安心したんだよッ」(赤也)
「赤也・・・」(香澄)
「俺はもうちょっと起きてるけど、早く寝ろよッ」(赤也)
「うん、ゴメンね」(香澄)
嬉しかった。
涙がこぼれるほど。
自分の笑顔で、救われた人が居る。
安心してくれる人が居る。
自分の存在価値を、身にしみて確認した。
- Re: バトルテニス=バトテニ= ( No.18 )
- 日時: 2009/12/14 18:46
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
【三章】 -決める-
皆は、どうしているのだろうか。
死んだ仲間がいるってコトは、殺した人が居るというコト。
変わってしまった人が居るというコト。
強い意志を持っているのだろう。
戦う決意が出来ているのだろう。
未だにそれが出来ない俺は、弱いのだろうか。
31 いい加減
「いってェ・・・ 柳生のヤツ、思いっきり刺しやがって・・・」(ブン太)
「我慢しろよ。 今、包帯巻いてやるから」(ジャッカル)
2人で野宿をしていた。
でも、なかなか寝付けなくて、星を眺めながら他愛のない会話をした。
いつもどうりの会話。
学校の帰りにでもするような、いつもどうりの会話。
2人は、このゲームについて話し合っては居なかった。
再会してからも、どちらも話題に出さなかった。
ただ、イヤだった。
深刻な空気になるのが。
ただ、辛かった。
死んだ仲間のことを思うのが。
ただ、悲しかった。
これからのことを考えるのが。
生き残りたいか、そうでないかもハッキリしない。
そんな時に、アイツは現れた。
血だらけのユニフォームで、血だらけの包丁を持って。
そして、思いっきり・・・
痛かった。
刺された腕よりも、裏切られた心が。
そして痛感した。
もう、いい加減決めなくてはならない。
もう、目をそらすことは出来ない。
自分の心を・・・決めなくては。
「なァ、ブン太」(ジャッカル)
「なんだよ?」(ブン太)
「いい加減、決めようぜ」(ジャッカル)
ジャッカルの言いたいことくらい、分かっていた。
何を決めなきゃいけないかくらい、分かっていた。
「何を?」(ブン太)
俺はお前と、まだ一緒に居たい。
でも、それじゃ、ダメなんだ。
「生きたいか、そうでないかだよ。 このゲームに乗るか乗らないかだ」(ジャッカル)
「俺は・・・乗るよ」(ブン太)
このケガじゃ、乗ったって勝負にならない。
このケガじゃ、お前の足手まといだ。
お前は優しい。
だから、俺を助けようとする。
それじゃ、ダメなんだ。
「な・・・ッ マジかよ?! 正気か? ブン太ッ」(ジャッカル)
「正気だよ」(ブン太)
「なんでだよ?!」(ジャッカル)
「見ただろッ?! 柳生の顔ッ おう、アレは柳生じゃねェ。
あんなのから逃げて、生き残るには・・・乗るしかねェだろッ!!!」(ブン太)
「ブン太・・・」(ジャッカル)
ゴメンな、ジャッカル。
「俺は・・・」(ジャッカル)
ジャッカルが何かを言いかけた。
でも、後ろには・・・柳生が追いついていた。
「やっと見つけましたよ。 ジャッカルくん、丸井くん」(柳生)
生き残りたい?
そうじゃないだろ。
お前に、生き残って欲しいんだ。
20
- Re: バトルテニス=バトテニ= ( No.19 )
- 日時: 2009/12/15 18:03
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
32 一緒なら
「や、柳生・・・」(ジャッカル)
柳生は、笑みを浮かべ2人に歩み寄った。
「さすが、逃げ足が速いですね。 丸井くんを担いでもそれだけ動けるんですから」(柳生)
「体力は有り余ってるからな」(ジャッカル)
ヤツのねらいは俺か?
さっきから、ブン太には目もくれない。
だとしたら丁度良い。
ケガをしているブン太に、戦うことは出来ないはずだ。
「おしまいにしましょう、ジャッカルくん。あなた達は、ここで死ぬ」(柳生)
そう言って、柳生は包丁を振りかざした。
ジャッカルたちに、逃げ場はない。
————もう、俺が楯になってでもブン太を守るしかないッ
たとえ、ブン太が乗っていても、大切な相棒だから。
「さようなら」(柳生)
あァ、俺の人生、終わるんだな。
そっと目を閉じた。
そのときだった。
何処も痛くない。
何処も、刺されてなんか居ない。
そのことに気がついた。
そして、俺の前に血の海が広がっていることに。
「!! ブン太ッ!!」(ジャッカル)
刺されたのは俺じゃない。 ブン太だ。
「ジャ・・・カ・・・・ル・・・」(ブン太)
「大丈夫か?! 何で、こんなこと・・・ッ」(ジャッカル)
「おや、丸井くんでしたか。 どちらでも関係ないですが」(柳生)
ブン太はニコニコするばかりで、何も答えない。
血は止まらない。
痛いはずなのに、コイツは笑って居るんだ。
「ブン太・・・ッ!!」(ジャッカル)
ブン太の頬に、涙が落ちた。
「俺・・・さ、もっ・・・と、お、前と、いた・・・かっ・・・た・・・」(ブン太)
「何言って・・・これからも一緒にいるだろ?!」(ジャッカル)
ジャッカルがそう言うと、ブン太は安心したように笑った。
「・・・あり、がと・・・な」(ブン太)
1つの、命が消える瞬間を初めて目の当たりにした。
ブン太の息は、もうない。
「ブン太・・・?」(ジャッカル)
呼びかけても、答えない。
「ブン太ァァァァァァァァァァァァァッ!!」(ジャッカル)
“乗るよ”
そう言ったじゃねェか。 ブン太。
“乗る”ってことは、生き残りたいってことだろ?
人を殺す決意をしたってコトだろ?
そのお前が・・・何で俺をかばうんだ?
お前が決めたコトって、何だったんだ?
教えてくれよ、ブン太。
「ジャッカルくん、次はあなたです」(ジャッカル)
“お前ともっと居たかった”
俺もだよ、ブン太。
もっとお前とテニスがしたかった。
今度こそ、2人で勝利を手にしようって言っただろ?
今、俺も一緒に行くよ。
「アデュー・・・」(柳生)
そして、また1つ、命が消える。
ブン太。
お前と一緒なら、何処でだっていつもどうりで居られるよ。
- Re: バトルテニス=バトテニ= ( No.20 )
- 日時: 2009/12/15 18:03
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
誰か来て〜
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